彼女は僕が助ける
囚人達のなかで、自宅に呼んで住まわせている。豆腐や酒粕を壁に塗ってあるのを何かのメッセイジだと分かるのはいつもその後だった。清洲の地図を縁取っていく囚人の仲間を前にして、彼女を助けるために無意識にしているのだなとすぐにわかった。僕を離れていながら助け、清い喜びを運んでくるのはいつも彼女だった。いのちとは良く云ったもので、彼女が、結婚にふみきった後で私は、知ったのであった。全ては後の祭りであった。清洲はかえるのような形をしていてその胃の部分が彼女の本家だった。僕は彼女を助けられるのであろうか。喜び、来てくださいと言いなさい。僕は彼女に解放を与えるであろう。すべてはいのりによって成就出来るであろう。