表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コンピテンス5  作者: g.j.jijo
8/47

鼓動2


大介がアンプの前に立って

チューニングをはじめると、


洋子はその左側にポジション

を取り、合図を待っている。


ドラム付近の謙二と説子を挟んで

右側にユカが陣取り。


大介はそれを確認すると、

「洋子、合図を出したら

はじめるんだ!」


「うん、わかった」


「うまく教えられないけど、

音楽には間とか、呼吸とか、


経験を積まないとどうしても

わからないないものがある。


回数を増やせば、

なんとかなるから焦らないでくれ。



もし、途中でわからなくなったら、

そこにコード表が置いてあるから見てくれ」


「わかったわ」


「じゃあ、いくぜ」

と大介が叫ぶと。


同時に左指は5フレットから

素早く動きだし、リフを奏ではじめた。


タララ、タララらら~。

タララ、タララらら~~。


スライドとチョーキング、そして

右手のピックがめまぐるしく弦を交錯する。


一斉に他のメンバー

が演奏を開始した。


スピードに乗った

まずまずので出しである。


大介の歌がはじまった。

「Deep down in Louisiana,

close to NewOrieans~」


1、2コーラスは

無難に進んでいく。


だが、ギターソロに入ると

みんなの演奏が合わない。

ユカが右手を大きく振って合図を出す。


謙二はそれを合図に

ドラムを叩くのをやめてしまった。


ユカはすかさず、

「大介どうしたの?

先走っちゃって…。

全然合ってないじゃない」


「いや~、なんだか

入れ込み過ぎた」


「私のせい?」


「いや、洋子のせいじゃない」


「みんなとテンポを

確認しないかった俺が悪い。

謙二、8ビートを叩いてくれ」


「はいよ!」とバスドラとスネア、

そしてシンバルを叩いてリズムを刻んでゆく。


「洋子、このテンポを

よく叩き込んでおいてくれ」

「わかったわ」


「大介!もう少し

早いほうがいいかな」


「いや、こんなモンでいこう。

みんなもう1回頼む。仕切り直しだ」


と再び気を引き締め、

大介はリフをスタートさせる。


タララ、タララらら~~。

タララ、タララらら~~。

タララら、タララら、タララ~~ん。


ぽかんと立っていた

説子を見て謙二が叫ぶ。


「セッちゃん踊って」

「え~、何?」


「リズムは躰で覚えるのが一番なんだ」

「え~、ただタンバリンを

叩けばいいってものじゃないんだ?」


「ビートを躰で感じるんだ」

「わかったわ、やってみる」


そんな外野のシーンに踊らされる

ことなく大介は集中して、

すっかりジミー気分になっていた。


しかし、洋子はまだみんなに

ついていくことができなかった。


ギターソロに入るところで大介が叫ぶ。

「洋子、ベースラインに合わせるんだ!」


「え~~、何?聞こえない」

「みんなと同体になるんだよ」

演奏は3コーラスに入った。















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ