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コンピテンス5  作者: g.j.jijo
30/47

渾沌3



ジミヘンの動画は、

この手の音楽にあまり

触れたことのなかった


説子と洋子には

メチャクチャ刺激的だった。


洋子は大好きなB’z

の松本孝弘とダブらせて


ギタリストの輝き、

存在感に魅せられていたし、


説子は説子で何故、

歯でギターを弾か


なければいけないのか?

その真意が理解できなかった。


だから、

「大介!彼は何故

歯でかじるようにギターを弾くの」

と質問するのは当然のことだった。


大介は、

「そうだな、

一言でいえば演出かな」


「え〜、意味がわからない」


「説子、当時のロックは

サイケデリックや反社会を


謳うミュージシャンが多かった。

ジミーはギターを


背中に回して弾いたり、

火をつけて焼いたり、


他の連中が今までしたこと

がないパフォーマンスを行なった。


中にはそんな彼の真似をして

ギターを振り回して壊す

ミュージシャンも現れた」


「ヘェ〜、それで

何を演出したいわけ?」


「そうだな、狂気とか、

これまでの常識を打ち破ることかな」


「ふーん、つまり音楽で

改革を起こしたかったのね」


「うん、特にエルビス・

プレスリーは凄かった。


彼が台頭してきた頃、

保守派の人間たちが、


腰を降る姿が

あまりにも卑猥だから


テレビで下半身を

写さなかったのは有名な話さ」


「セックスを印象

づけるからなの?」


「うん、常識をぶち破るには、

なんといわれても自分の


信念を崩さないという

スタンスは必要だと思う」


「へー、そうなんだ」


「ちょっと待て」と

2人の会話に実が割って入った。


「大介のウンチクは

それぐらいでいいだろう。

次はそのプレスリーの動画を見よう」


また、iPadに視線が集まる。

動画は宝石を散りばめた


真っ白なジャンプ・スーツ姿

のエルビスが登場して始まる。


火を噴くジェームズ・

バートンのテレキャスター。


そうジョニー・B・グッド

の代名詞のイントロである。


ステージングはエルビスらしく

華やかでいかにもエンターテイメント

の王道を行くものだった。


動画が終わって大介が、

「ユキチがエルビスを歌うなら


『See See Rider』とか、

『Polk Salad Annie』

の方がよくねえか?」


「大介、よく聴いてるな。

でも今回はあくまでも

ジョニビーにこだわろう。


ユキチ、この曲を

歌っている女性

シンガーは少ないんだろう」


「その通りだ、実。

だから余計に歌いたいんだ」


「なるほど、それでは

曲の構成をどうするか?だな」


「実、発言してもいいか」


「なんだ大介」


「うん、今回洋子がいる

からなるべく簡単にしてくれ。


Aのブルース進行で2コーラス、

間奏のギターソロ、


そしてまたワンコーラスって

構成でいいんじゃないか」


「ユキチ、それでいいか」


「ああ、実私は構わない」


「謙二の意見は?」


「リズムは基本の8ビート。

今すぐに叩けと言われても大丈夫だ」


「ユカは?」


「ノープロブレム」


「そうか、それなら

楽器のセッティングに入ろう。

みんなポジションについてくれ」


との実の合図でメンバーは、

各自それぞれ楽器の前に移動した。





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