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コンピテンス5  作者: g.j.jijo
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胎動2


みなさん、

今日は小説の連載を中止して、


書きたいことがあるので、

僕の勝手な話を聞いてください。


今日4月8日は何の日だかご存知ですか?

そう、お釈迦様の誕生日。


つまり花まつりの日です。

でも、僕の誕生日でもあるんです。


どうでもいいことですが、

今回だけ、僕の気持ちをどうしても伝えたくて、


『胎動2』を連載から外すことにしました。

主人公たちの年代だった頃の僕は、


50歳まで生きたら

いさぎよく死のうと考えていました。


だってヨボヨボになって

醜い姿を世間に晒すなんて、


″まっぴら″

だと感じていたからです。


当時の僕は

芥川龍之介に憧れていました。


だから、彼のようにいい文学作品を

残せたら、人生に悔いがなかったんですね。


しかし、時が過ぎて文章を書く

ことを仕事にしていたにもかかわらず、


僕はなかなか小説を

書くことが出来ませんでした。


そして挙げ句の果てに

過労から統合失調症になった。


それからまるで人生を転げ落ちるように、

僕は最悪の道を歩んでいきます。


もしも、使いきれないほどのお金と、

自由な時間を手に入れたとしても、


健康でなかったら、

全く意味のないことをあなたもご存知でしょう。


ある日突然、幻聴が頭の中を支配して、

僕は最大の喜びである音楽を聴くことや、


読書をすることも

全て取り上げられました。


生きている間、嫌がらせばかりを

四六時中聞かなくてはなりません。


やさしさや思いやりも

憎しみに変化し、


意識があるうちは悪魔たちと

闘わなければならない。


そんな生き地獄を味わえば、

人は変わります。


生きることに絶望し、

死ねたらどんなに楽か、と。


そんな感情から行き場がなくなり、

当然のように2回自殺を図りました。


1回目は睡眠導入剤を1ヶ月分飲み、

2回目は誰も家にいない時、ありったけの

睡眠導入剤を飲んでガスの元栓を開けました。


それでも僕は目を開き、

母の悲しい瞳を見て意識を取り戻したのです。

生きることが本当につらかった。


統合失調症で、こんな苦労を

している人はたくさんいます。


しかし、神様は僕を見捨てなかった。

転機は突然訪れました。


若い学生たちのとびきり

の笑顔に出会った瞬間に…。


その時の心境は、

もう自分のためには生きられないけど、


誰かのためなら生きられる

かもしれない、というものでした。


現在、小林麻央さんの

ブログが注目されていますが、


僕は彼女の投稿を読むたびに、

いつも心の中で「頑張ってくれ」と叫んでいます。


知り合いの医療関係者が、

ステージ4でリンパまで転移し、

手術も出来ないとなると、


ヤマ場は今年の7月かなあ~、

と抑揚のない声で呟きます。


彼女だって本当は

闘いたくもないのに、


毎日、不安や体調不良、

そして痛みと葛藤しているんです。


2人の幼い子供たちを残して死ねないと…。

5年いや10年何とか生き抜いて欲しい。


現にステージ4で、手術をしないで

20年以上生き抜いた症例だってあるんです。


みなさんもかけがえのない人生を、

悔いのないように生きてください。


僕の小説を読んで

くれる大切なあなたへ。


また来週、何事もなかったよう

に連載しますので楽しんでください。

ハッピー・バースデー!





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