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コンピテンス5  作者: g.j.jijo
23/47

適応2


ユキチと大介がコテージに

戻ったとき、時刻は9時近くになっていた。


大介が荷物を抱えながら

玄関の扉を開けるとユカが近寄って来て、


「大介、大変だったわね」とねぎらう。

「本当に馬鹿だぜ」とユキチは呆れた顔をする。


「他の奴らは?」

大介が尋ねると、


「説っちゃんと洋子さんはお風呂、

男連中は部屋で休憩してる」とユカ。


「そうか、じゃあアイスクリーム

とコーラは風呂上がりにしよう。

ポテチも買ってきたぜ」

とユキチが微笑むと、


「うん、私の好物」とユカも頷く。


「じゃあ冷蔵庫に入れておくから」

と大介がビニール袋を抱えながらキッチンに向かうと、


その時、

「ポテチは置いてけ」

と無造作にユキチがいうと、


「あいよ!」

と振り向き大介が袋を投げた。


物音に気がついて実と謙二が、

2階から階段を降りて来ると、


実がやにわに、

「よっ!大変だったな」

と同情する。


「ああ、本当に参ったぜ」

と答える大介を横目にユキチが、


「なにオッチョコチョイなだけさ」

と容赦がない。


5人が集まりリビングに移動すると、

おのおの好きな場所に腰を下ろした。


大介が、

「謙二!洋子と説っちゃん

はどこまで進歩した?」

と確かめると、


「うん、洋子さんはいい線まできた」


「そうか、説っちゃんは

どうなんだ?」


「コーラスの練習をして明日は

タンバリンをやってもらうつもりだ」


「そうかじゃあ実、明日録音だな」


「そうだな大介、午前中はリハーサルを

して、午後録音するか?どうだユキチ」


「ああ、あたいはいつでもいいよ」


「ユカと謙二もそれでいいか」


2人とも、

「問題ない」と声を揃える。


話がまとまったところで大介が、

「最終日は軽井沢を散策しないか」

というと、


ユキチが、

「15時58分発だったよな」

と確かめる。


「うん、そうよ」

とユカが答えると、


「2人乗りの自転車を

レンタルして、


回るのはどうだろう」

という大介の提案に、


「こういう機会じゃないと乗れないな」

とユキチも大ノリ。


「2人乗りなんて

俺も乗ったことがない」

と実も好奇心を寄せる。


そこへ説子と洋子が頭にタオルを

巻きながらジャージ姿で風呂場から出て来た。


「すごく綺麗なお風呂だったわよ。

特にジャグジーがよかった」と洋子がいえば、


説子はドライヤーを片手に

コンセントを探しながら、


「ユカさんとユキチ

さんもお風呂にどうぞ」

と促す。


「お二人さん、最終日に

自転車を借りて軽井沢を回る


という意見が出てる

んだけど、どうかな?」

と大介が尋ねると、


「天気が良かったら悪くないわね」と説子。


「でも、迎えに来てくれた

運転手さんが案内して


くれるっていってたじゃない。

それはどうするの?」


「洋子、2人乗り自転車

なんて乗れる機会そうそうないから


自転車を借りようよ。

天気が悪かったら車を頼めばいいさ」


「うん、確かにそうだわ。

でも1人余るわね」


「かわりばんこでいいじゃないか」

と実が合いの手を入れる。


「わあ、なんか楽しみが増えたわ」と説子。


その話を聞いて、

「じゃあ、私たちも風呂に入るわ」


とユカとユキチが席を

立って支度のため2階に向かう。


その様子を見送りながら

大介が洋子の方を振り向いて、


「コード進行がマスター

出来たそうじゃないか」


「うん、止まらずに最後

まで演奏できるようになった」


「そうか、明日録音するから頑張れよ」


「うん、なんかやっと楽しくなってきた」


「その気持ちが大切だ。

説子はコーラスだって?」


「うん、頑張っちゃうわ」

と突然ウインク。


大介の顔が

みるみる引きつっていく。














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