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コンピテンス5  作者: g.j.jijo
14/47

融合3



「こんにちは、軽井沢観光タクシーの者です。

こちらでご宿泊の霧島様はいらっしゃいますか?」

と丁寧な挨拶の運転手が頭を下げる。


それに対し、

「はい、私が電話で話した霧島です」

と応えると、


運転手は、

「では、さっそく参りましょうか」

と切り出し、中の様子を伺っているようだった。


「他に3名同乗したいのですが…」

と洋子が話しかけると、


丁寧に運転手も、

「はい、大丈夫です。

車はあちらに停めてあります」


と黒塗りのクラウンが

コテージの前に横づけされていた。


洋子は振り返り、

「みんな、タクシーが迎えにきたわよ」


と声をかけると、大介たちが

ゾロゾロと立ち上がり、車に向かって歩き出した。


車のところまで来ると洋子が助手席に乗り、

後席にユキチ、大介、実の順番で乗り込む。


そして運転手が、

「まず、そろそろ混んで来ると思いますので、

スーパーマーケットのTSURUYAに向かいます」


といってサイドブレーキを解除し、

一気にアクセルを踏み込んで、


タイヤは少し悲鳴を上げ

ながら土煙をたてて走っていった。


しばらくすると洋子が

今回の旅行のいきさつを


運転手に話しはじめた。

そして、


「電話では、スーパーの売り場まで

案内していただけるということでしたが…」


「はい、社の者からそのように伺っています」


「ビーフカレーとビーフシチュー、

それに最後は景気良くバーベキュー

をしたいんですが…。


それと朝食や昼食は手軽

なものにしたいと考えていて」


「みなさんはどちら

からいらしたのですか?」


「はい、東京です」


「なるほど、じゃあここの食材は

あまりご存知ではないのですか?」

「はい、ほとんど知りません」


「それではTSURUYAの

サイトはご覧になりましたか?」

「いえ…」


「おすすめレシピなんかもあるんですよ」

「そうなんですか?」


「はい材料の分量、それに

作り方までわかりやすく

紹介されています」


「じゃあ、俺が今検索してみるよ」


と実がiPhoneを操作し始めると、

「なるほど6人分の材料から

作り方まで結構わかりやすいぜ」


「何人でいらしてるのですか」

と運転手の問いかけに、


洋子は、

「はい、7人です。

でも男子はみんな食べざかりなので」


「じゃあ、その材料の2~3割増

ぐらいが丁度いいかもしれません」


「うん、カレー粉はバーモント

じゃなく他のものにしよう」とユキチ。


「はい、それはみなさんが

普段食べ慣れている方がいいと思います」

と運転手が笑顔で応える。


さらに洋子が具体的に、

「カレーとシチューの

フォンドボーを作るつもりでいるんです」


「そうですか、TSURUYAは

いい素材が揃っていますよ」


「どこがウリなんですか?」

「まず、野菜や果物は

契約農家からの直送です。


それに肉は、味と品質の良い

ものを厳選して全国から取り寄せています。


さらにここは海から最も遠い地方なのに、

四季折々の新鮮な魚があると評判なんです」


「へえー本当ですか?凄いですね」

と洋子は口をアングリと開き。そして、


「軽井沢ならではの具材

なんか教えてもらえませんか?」

と尋ねてみると。


「リンゴバターのジャム

が名産で旅行客に評判です。


しょうがや栗バターの

ジャムなんかも人気があります」


「へえー、しょうがと栗ですか」


「それに信州味噌マヨ風

ディップソースのパスタもおすすめです」


「味噌とマヨネーズですか?」

「はい、焼きおにぎりや

焼うどんに使っても絶品です」


「ヒエ~~、

それはぜひとも食べてみたい」

と身を乗り出す大介。


ユキチも、

「ちょっと、献立を

少し考えた方がいいな」

と興味をそそる。


その後20分ぐらい経過し、

運転手が大きくハンドルを左に切ったところで、

目の前にだだっ広い駐車場が姿を現してきた。


一同がワクワクしていると、

運転手はスーパーの入り口付近に車を停め、


「まずはチラシを見て

特売品から攻めていきましょう」

とのろしをあげる。










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