融合2
大介がiPhoneでを検索すると、
何社かタクシー会社が表示された。
その中から軽井沢観光タクシーの
画面をタップして電話番号をクリック、
すぐにコールがかかった。
すると女性オペレーター
の明るい声が聞こえて来た。
「もしもし、こちら
軽井沢観光タクシーです。
ご用件をどうぞ」
「あっ、タクシーをお願いします」
「はい、どちらへ伺えばよろしいでしょうか?」
「ちょっとお待ちください。
おい、洋子!ここの住所知ってるか?」
「変わるわ。
あっ、すいません。
軽井沢本通りに入ったら
旧軽井沢ホテルに向かって
3個目の交差点を右に曲がると
角にある白いコテージまで来てください。
スーパーのTSURUYAと
フランスベーカリーに
行きたいんですけど…」
「かしこまりました。
お時間で料金がかさみますが、
お買い物の間は
運転手が車で待機して
いた方がよろしいですか?
それとも売り場をご案内
できる女性の運転手もおりますが…」
「女性の方も
いらっしゃるんですか?
カレーとビーフシチュー、
それにバーベキューの
食材を揃えたいんです。
スーパーの売り場を案内できる
女の運転手さんだと助かるんですが…」
「かしこまりました。
30分ぐらいで到着できるかと思います」
「わかりました。
それではよろしくお願いします。
みんな、女性の運転手さんが
スーパーの売り場を案内してくれるって」
「へえ~、そんな心強い
スタッフがいるんだ。
さすが軽井沢だな」
「大介!慣れない場所だと
売り場がどこにあるか、
探すのにみんな苦労するんだろ」
「東京
じゃあ考えられないな」
「ああ、そもそもタクシーの
運ちゃんがスーパーの売り場を
教えるなんてニーズがないからな。
洋子さん、どれぐらいで来るって?」
「ユキチさん、30分だって」
「じゃあ、それまで
みんなで準備にかかるか」
「そうだな実。
今晩はビーフカレーだ。
サラダも欲しいな」
「ユキチさん、
なんのサラダがいいかしら」
「アボカドなんてどうだ」
「あら、食べたことないわ。
どんなドレッシングが合うのかしら」
「サーモンにチーズとか、
生ハムにオリーブオイルとか」
「ユキチ、普段そんなもん食ってるのか」
「悪いか、大介」
「お前の母ちゃんそんなに料理が上手いのか」
「家じゃ食わねえよ。外食、外食」
「じゃあ、サラダはユキチの担当だな」
「構わねえよ、
でも作ったことはねえぞ」
「いいよ、私が調べとく」
「さすがユカ、頼りになるな」
「だって、みんなが
買い物してる間暇だし…。
他に調べとくことない」
「うまいフォンドボーの作り方や
カレーの下ごしらえなんかも
謙二と説子で研究しててよ」
「洋子さん、わかったわ」
そこで、ピンポーンと
玄関のチャイムが鳴った。
洋子が振り向いて
「あ、来たみたい」
といって玄関に近づいて扉を開けると、
帽子をかぶったジャケット姿の
40代ぐらいの女性が立っていた。




