融合1
話もだいたいまとまり、
みんなで買い出しに
行く雰囲気になった
ところで洋子が、
「待って、居残る準備班と
買い出し班に分けた方が良くない?」
というと、
「いや、1人でも多く
荷物を持った方がいいだろう」
とユキチが口を突っ込む。
すかさず実が、
「それよりどこで買い物をするんだよ。
それを決めるのが先だろう」
といったところで、
洋子がおもむろに、
「うん、TSURUYAっていう有名な
スーパーマーケットがあるらしいわ」
「場所はわかるのか?洋子!」
「大介、地図で検索してくれる」
「わかった、どんな字だ」
「全部アルファベットの大文字だったはず」
「OK!おっと、
広告のチラシが見れるぞ」
「本当?特売品とかわかるんだ。
あら意外、マグロの刺身が安い。
100g、200円よ」
「おい、洋子。軽井沢まで来て赤身か?
マグロなら東京で食った方がよくねえか」
「そうよね、あら、
にじますが1匹100円よ」
「そういうのでいこうよ」
「まあ、鶏胸肉100g、30円」
「洋子さん、
フライドチキンが作れないか?」
「謙二さん、フライドチキンは
脚がいいんじゃない」
「やっぱ、普通はそうだよな」
「謙二、胸肉も結構美味しいぜ。
ケンタッキーでも人気が高いんだ」
「実は本当に詳しいな。
洋子さん、胸肉も買ってくれる」
「仕方ないわね、塩、コショウ、
薄力粉とパン粉があれば
なんとか作れるでしょう。
それよりバーベキュー
の肉はないの?」
「やっぱ、サーロイン
とかスペアリブが欲しいな」
「もう大介は本当に贅沢なんだから。
オージービーフでもあれば
いいんだけれど…。
やっぱり広告には出てないわね。
とにかく行ってみましょう。
大介、場所わかった?」
「うん、洋子。
タクシーを呼んだ方がいいな。
結構距離があるぜ。
それとどうしても
軽井沢に来たら行って
みたい店があるんだ」
「どこ?」
「フランスベーカリー
というパン屋を知っているか?」
「なによそれ」
と不可解な洋子。
「驚くなよ、
あのジョン・レノンが
日本に来たとき、
あしげく通った
というほど軽井沢
じゃあ超有名なパン屋だ」
「えっ、ジョン・レノン?」
と驚きを隠せないユキチ。
「そうだ、特にフランスパンが評判だ。
食わなかったら一生後悔するぜ」
「へ~、大介。
そんなに有名なのか?」
「ああ、多くの著名人に支持されてる」
「それじゃあ、絶対に食っておかねえと」
「そうだ、ユキチ。
フランスパンを鉄板で焼いて
ガーリックトースト
にしたらきっとシビれるぜ」
「たまんねえな、じゃあ、
食パンも食っておかねえと…」
「そうよね、クロックムッシュ
で食べたらきっと素晴らしいはずよ」
「ああ、地元のタクシーの運ちゃん
ならわからない奴はいないはずさ」
「じゃあ、大介。
タクシーを呼んでくれる」
「ああじゃあ、俺と実。そして
洋子にユキチの4人で買い出しに行こう」
「それじゃあ、残りの3人は
鍋とかお皿を選んで、
洗って準備して
おいてもらえるかしら」
「使えそうな調味料が
あったら調べておくわ」
「ユカ、あなたしか
頼りにならないからよろしくね」
と洋子は悪気はないのだが、
説子と謙二はすっかり
おかんむりだった。




