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黒ノート ~あれが世界を救うらしい~  作者: 時 とこね
三冊目 白紙束
75/87

作品No.91 「SOS」

空色の中、確かに響いた。

……きっと。


誰かが助けてくれる そう信じていたい

空に負けないくらいに目を輝かせて待つ


君じゃなくても誰かいる 君じゃなくても


鳥が飛ぶ 太陽が全部黒く焦がして

誰かが助けてくれる そう信じていたい

……いたいだけなのに……


血色ちいろが世界を牛耳って

海猫が悲鳴を掻き消して

一番星気色ばむ頃には

一人ぼっち 一人ぼっち


  SOS


落書きの砂浜 波で戻されていく

白いワンピース 赤く焦がれていく

大切な涙でさえも もう出せない

出せないよ


月が出る 太陽が全部海に潜って

誰かが助けてくれる そう信じていたい

……いたい胸押さえて


暗黒が世界を牛耳って

海猫がいびきをかき出して

一番星 海に沈む頃には

一人ぼっち 一人ぼっち


  SOS


苦海くかいの中 浮かんだ孤島に

取り残されて 孤独の痛み

継ぎ接ぎの SOS信号


気付いてよ

 誰か気付いてよ


一人ぼっち 助けてよ


  SOS

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