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作品No.85 「無題」
神様がいないと 誰もが幸福になれない
誰もが幸福だと 神様はいなくてもいい
神様を必要としている人は 大勢いるが
彼らが必要としなくなれば 神様は必要じゃない
そしたら 神様は何のためにいるのかな
生きている意味が人を助けることなら
人を助けきれば生きている意味がない
それなのにどうして人を助けるのかな
自分のことよりも人のことを考えるから?
そう考えればすごくいい考えだなあと
でも、こんな風にも考えられるだろう
自分のことよりも自分の欲望に忠実であると
人を助けたいと思うことも自分の欲望
だから
人のことを考えているんじゃないんだ
自分のことを最優先にしているだけだ
どんなことをしても人のためにはならない
全部自分のためにする
それが偶然人のためになっているだけなのだ
神様でそうなのだ 人間ならばさらに酷い
ボランティアも善意も何もかも自分のため
所詮自分のためにしか生きられない
それが人間なのだ