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作品No.77 「無題」
涙が出る時、
周りの人が、
皆幸せそうで、
私だけ一人。
抱えたものは、
確かな孤独で。
涙が出た時、
隣で支えてくれてた君が、
突然いなくなって、
抱えたものは、
確かな孤独。
何かを失くした
何も無い。
一人だ。
同じように、
孤独を見てきた。
何も無い。
一人かい。
同じように、
小道を抜けたね。
君と。
おびなう、
おびなう、
おびなう、
手紙。
何も無い。
一人か。
同じように、
小道を見てきた。
何も無い。
一人だ。
思いを思い、
小道を抜けたけど、
君を……。