表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒ノート ~あれが世界を救うらしい~  作者: 時 とこね
二冊目 翠ノート
57/87

作品No.74 「桜の日」

少し黒ずんだ雪のように

白い空が広がって

咲き誇っていた花が

雨に打たれて散っていく日に


私が死ねなかったのはたぶん

扉が開けなかったせいだ


嘘。

私が死ねなかったのはきっと

始めからそんな気がなかったから


命の権限は私が

握っているはずなのに

咲き誇っていた花が

雨に打たれて散っていく日に




「私が死ねなかったのはたぶん

 自分が弱いせいだと思っていた。


 嘘。

 私が死ねなかったのはたぶん

 どこかで生きていたいと思ったから。


 ……みたいな続きを、書こうと思っていた気がする」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ