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黒ノート ~あれが世界を救うらしい~  作者: 時 とこね
二冊目 翠ノート
52/87

作品No.69 「無題」

一人でしたずっと。

さびしくは無かったけど悲しくて。

一人だけでずっと。

抱えたものの大きさも知れなくて。


一人だけでずっと。

抱えたなみだ 陽が乾かして。

一人でしたずっと。

他人だれかが隣にいてくれるまで。


変わる空 あえぐ鳥

何も無いよ 笑ったって

染まる空 逃げる鳥

追いかけてもこんな風に


忘れたいの? 覚えてたいの?

問いかけたって 誰がわかるの?

紅い公園 あえぐ声も

何も無いよ 泣いたって


一人だけでずっと。

控えのなみだ陽が乾かせなくなって。

一人だからずっと。

さみしくなったらまた来てよ。


こおる空 止まる時

何があるの 笑ったって

ひかる空 ひかる月

追いかけてもこんな風に


忘れたいの? 覚えてたいの?

忘れたくても覚えている

黒いいすにあえぎ声も

何も無いよ 泣いたって


忘れたいの? 覚えてたいの?

問いかけても答えるのは誰?

黒い世界 吸いこまれて

自分でさえ 黒くなって


忘れたいの? 覚えてたいの?

問いかけても答えは無くて

浮かぶ月を泳ぐさかなが

消えたって 誰も気付かない

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