作品No.57 「カエル」
フライパンの上
はじける油の音
踊らされる食材
焦げたら捨てられる
直線状に見えた光は
希望や夢じゃなく
最後には行きつくとこ
せっかく空を見上げたのに
青くなくなった気がしてさ
思い出すのは後悔や無念で
小さなことで気がめいる
小さな世界に
乗っかっているよう
そう思っていた
だけど違った
大きな夢に小さな僕
こき使われて、もうやめたいんだ
生きるためには少なすぎる意味
生きたってなにもなくてさ
命の一つや二つは
大切じゃない
一つだけの命に
価値はない
僕が生きても
君が死んでも
変えられない世界
忘れたくてさ
生きてたこともわかったことも
波にのまれて消えていくのに
僕が生きても
君が生きても
変えられたとして
忘れられてく
死んでいくことも
わかってたのに
何故に生きたの
消えていくのに
全て悟った
つもりでいる
わからない未来
忘れたいだけ
生きていくことは
所詮そんなもの
諦めたのなら
最後までやれ
僕が死んでも
君が生きても
変わらない世界
変えたくてさ
小さくてもいい
少しだけでいい
諦めるから
最後までしよう
生きてくことに
意味や意義や希望、未来、その他
全てがなくたって
僕は生きよう
だって生きていたいから
一つだけの命に価値がないのはきっと命が支えあって
つながり命があるから
たぶんそうだから
僕が死んでも
君が死んでも
変わらない世界
忘れないでよ
生きてたことに
変わりないから
またどこかで生きよう
そして今度は変えよう
カエルよ
今度こそ一緒に
カエルよ




