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作品No.37 「無題」
何かを背負いこんだままで、
笑顔も忘れてしまったみたいだ。
こらえすぎると忘れてしまった、
涙の流し方さえも。
誰かに向けぎこちなく笑う、
その横顔に今は胸が痛む。
言葉にも出さず 自分を追いやって
無理ばかりして 壊れてしまいそう
あなたの笑顔も涙も全部
拾ってゆけたらいいのに、
私は弱い。だからあなたのことを
想うしかない眠れぬ夜が来るんだ。
一人でうなだれたままで、
希望も見失ったみたいだ。
壊れたそれでもなぜ動く、
今は何を思っている。
あなたにだけ聞こえればいい、
つまらないならつまらないでいい
おせっかいなら、それでもいい。
こんなことでも伝えたい、
だから
たとえ人差し指にあなたがいなくても
この思いに変わりはない。
吐いた言葉に意味は無くとも、
吐くことに意味がある。
心配かけるのと迷惑かけるのと、
それぞれ違う意味を持っている。
だから決して勘違いしないで、
迷惑になんか思ってない。
あなたの笑顔も涙も全部、
受け止めていきたいから私は言う。
笑顔でなくても、涙でなくてもいい。
ただその「思い」を消さないで。