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作品No.22「零の星」
零れ落ちる雫の中
意味もなく君を探す
滑り転ぶ僕の前に
今もまた君が照らす
遠くの方で瞬く時
君が見えなくなるのが
たまらなく恐いんだ
いつか消えてしまうのって
降りしきる雨かざる
願いよ届け僕の声よ
どんな場所でも平気さ
君がいるから、君が照らすから
零れるあの星が
僕の隣にあったよ
見えなくてもここにいる
願うだけの僕もいる
遠くの方で笑う時
見えなくなった君を
まぎれなく思うんだ
いつか消えてしまうのって
照り出され逃げ出され
今でも届け僕の声よ
どんな時でも残酷さ
君はいない君が照らすから
自分じゃないような自分でも
時にそれが本当になる
わけもわからないままでも
外から見ればありのまま
君は君 僕は人
降りしきる霜を着る
願いは届く僕の声は
どんな場所でも無意味でも
君を叫ぶだろう君が照らすから
降り積もる雪かざる
願いが届く僕の声で
どんな場所でも平気さ
君もわかるだろ君の雫を