テーマは『目立つこと』(俣彦が書いたこと)
今でこそ
役者に歌手。
アイドルに芸人
と言うモノが持て囃されてはおりますが
そうなりましたのは
戦後。
映画が大衆化されてからの出来事でありますし、
芸人
ともなりますと
漫才形式のあの大会が開かれるようになってから
なのかもわかりません。
それ以前は
それこそミスコンで選ばれたが故に退学処分を受けることもありましたりと
とかく
『目立つこと』を善しとしない風潮がございました。
なんでかな?
と思いを巡らせていきますと
『目立つこと』によりまして
どのような影響を及ぼすことになるのか?
と申しますと
狩猟において
ハントされやすくなるリスクが高まること。
逆に獲物に察知されやすくなり狩りの成功率を落としてしまう。
生きていくために不都合を生じることになるから
目立つことは極力避けたほうが良かったのではないのかな?
そのように感じております。
ただそんな時代にありましても
敢えてリスクを背負って
目立とうとすることもありまして
それはどんな時なのか?
と申しますと
『種の保存のため』
でありまして
これが無ければ
ヒグマが待ち受けているのがわかっているにも関わらず
集団で川を遡上することも無くなると思いますし、
紛れることが出来ない格好でジャングルのてっぺんから
奇声を発することも無くなると思うのでありますが
・・・そうでもしないと
各個体が不死身ではありませんので
寿命が来れば滅びてしまう。
本人の意志とは無関係に
『春』
が訪れることになる。
それを年柄年中やっているのが
『人間』
なのかもわかりませんけれども・・・。
が1つ。
もう1つ『目立とうとする』理由は何か?
考えていきますと
『お金』
であります。
狩猟採集や自給自足程度の農耕でありましたら必要無いのでありますが
自分では拵えることの出来ない
嗜好品とか
日用品を確保するためには
対価を準備しなければならなくなります。
その対価となるモノを得る手段として
手持ちの資材をお金に替えなければならなくなります。
そこで出て来ますのが
『商売』
でありまして
『看板』を掲げられましたり
『広告』を打ったり何ぞ致しまして
自身の存在を世間に報せる必要が生じて来る。
卑しい仕事と蔑まれようとしましても・・・。
(それが今はカッコイイになっているのも
それはそれで面白いことなのではありますが・・・)
最後3つ目としましてこちら。
『相手を威嚇するため』
でありまして
ガラガラヘビなんかがわかりやすいと思いますが
何もしたくない時に彼らは
敢えて音を出すことによりまして
無用な争いごとを回避することがございます。
逆に弱い小魚が
集団行動をとることにより
大きく見せることにより
捕獲されるリスクを低減しようとすることがございます。
(一網打尽にされる危険性はございますが・・・)
逆に言いますと
前者。ガラガラヘビが
音を立てていない時は
本当に怖い時でもあるのでありますが・・・
(人間社会も同じなのかもしれませんね・・・)