表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

拝啓 愛しの家族へ

拝啓 妹よ。

作者: Miko

お初です。

短いですけど、趣味を詰め込みました。



昔から猫は好きだった。あの自由そうなところ、たまんないとか思ってた。

生まれ変わったら猫になりたいなあー、なんて思った事もある。





いやでもこれはないだろ


猫になりましたとか、とうとうゲーム脳になったのか自分







あーあ、今年から受験生かよ、大学受験かよ、やってらんねーよ、とは思ってた。通ってる高校がそれなりなところだったので、周りからの期待も重く、余計にストレスが貯まっていたのは事実で。最近はここで死んだらどーなんのかなーとか、電車ひっくり返ったら流石に死ぬかなーとか、あ、でもそうなったら周りの人にも迷惑かかるか、とか頻繁に考えてて。あ、私病んでんじゃね、とも思った。

もともと一人でいるのが好きで、ベタベタするのも嫌いだったので真剣に相談できるような友人もおらず、考え続けたまま夏まで過ぎて。あーあ、このまま流されて生きていくのか、まあいっか。でも鬱だ。と考えながら学校行こうとしたら。


刺されました。包丁で。通学路で。



丁度横腹で、肋骨もすり抜けてしまったらしい。この辺りは病院もなく、あっても接骨院という田舎っぷりなので、あ、これ詰んだと確信してしまい。




大人しく諦めた。


が、タダでは死んでやんない。





ありがたいことに、私を刺した人は人肉の感触にビビっちゃったのか包丁を持ったまま動かない。どこまでが正当防衛なのか計算しつつ、スクールバッグをおもいっきし振りかぶり。



車道めがけて殴った。



G4なめんなよ!重いんだからなこれ!受験生必須なんだからなこれ!




そのままその人は頭から血を流して動かなくなり。


でも生きてるなこいつ、周りの後輩ごめんなさいトラウマ作らせて、スマホの閲覧履歴消さないと。

とまで考えて、私は死んだ。


あ、貯金どうしーーーー










……暖かい。いい匂い、なんだか安心する。母さんに抱かれているみたいな、安心感。おかしいな、もうそんな年じゃないはずなんだけど。

ゆっくりと目をあけてみた。なんだか眩しい。外にいるのか?

ゆっくり立ち上がり、辺りを見回した。



はずなんだけど。

おかしい。おかしいよこれ。なんで毛深いの、え、なんでなんでなんで、

四本足なわけ…






拝啓 親愛なる妹よ。

お姉ちゃんは受験戦争から離脱した後、黒猫になった模様です。







あれから周りをきちんと確認してみた。状況把握マジ大事。

私が今いるのは(恐らく)母親猫のふところ。乳のすぐそばです。なんか安心する。

周りには私含め4匹の毛玉、じゃなくて子猫がいる。性別も、弟か妹か兄か姉かもわからない。ただしみんな黒。統一されてて、なんか快感。

そしているのは外ではなくて、大きい窓のある部屋だった。私達がいるのはふかふかのクッションの上で、多分生まれたてではないんだろう。猫に詳しいわけではないからなんとも言えないが。

屋内にいると言うことは、私達は飼い猫なんだろう。飢え死にの心配はないということだ。よし。


『ちびすけ』


よかった、のんびりまったり飼い猫ライフだ。


『ちびすけ』


あれ、でもなんでこんなことになったんだっけ。


『ちびすけ、おねむりちびすけ』


ああ、刺されたのか、死んだのか。


『良い夢を、ちびすけ』


涙、でてきた。

ごめんなさい、母さん、父さん、妹。そして浅く付き合ってきた友人たち。泣いてくれるかな、あんたたち。


『元気に、大きくおなり。』




敬具

妹よ、お姉ちゃんは元気にやってます。黒猫だけど。

あんたは、受験生でも死ぬんじゃないよ。




続きどうするかは決めてません。勢いで書いたので、もう少し設定詰めてから書き直しするかもです。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ