働くということ
シリーズものです。まだまだ先は長い!
あの昼行灯の寝てばかりいるアルフレッドが、皿洗いに必死になって取り組んでいる! これは夢か?ナンバーはそう疑念した。
一日が終わり、だいぶ稼げた。しかし、フレッドとトートはびた一文稼いでない。
「どういう事だ!?」
ナンバーが問いただす。
「仕事が見つからなかったんだ!」
「ガハハ!いいじゃねぇか! こんなに稼げたんだ!」
パドルは怒らなかった。しかし、他のメンバーは胸中穏やかではない。ドリー(十八)という嫉妬深い奴は……。
「仕事が見つからなかった時、どおして我々に相談しなかったんだ!」
「ドリー文句あるなら、お前がもっと働けよ!」
「なんだと!?」
「まぁまぁ落ち着いて」
アルフレッドが制止にかかる。だが、二人は収まらず喧嘩になった! そこで、アルフレッドは剣でもって、掴み合いしてる二人に、もう一度制止を促す。ようやく喧嘩は収まったが、ドリーはまだ根に持っていた。それを誰も知る由がない・・・。
「では、街道沿いに魔王城を目指すぞ!」
ここになってようやく、リーダーらしくなったナンバー。街道に出るといきなし他の村か、町からの同年代に、出くわした。こちらとしては、誰が魔王の婿にならうと、関係ないと思っていたが、あちらは違ってた! 「魔王様の婿という名誉をさずかり、故郷ににしきを与え世界を支配しよう!」と、思っていたので戦いになった!
先手を取ったのはやはり、向こうだった! 剣や斧で突撃してくるグループと、弓矢や魔法で援護するグループにわかれて、かなり練りに練った戦法できた! 不意をつかれたアルフレッド達は、固まって、迎え撃つ! キンッ!ガキン!剣と剣とが交差する! サヘル達魔法が使えるものは、剣を交えて隙ができた相手に対して、攻撃しこっちが形勢を逆転したと思ったら、トートに矢が刺さり重傷!
「トート!!!」
フレッドが後ろを振り向いた瞬間! フレッドも剣で切られ重傷を負った! しかし、こちらはアルフレッド、キッド(チェルシー)、パドル、ナンバーが剣で圧倒し、残るは魔法使いと弓矢使いだけになり、逃げ出した。 とんぼ帰りでマウスに戻り医者に診せたがトートは間に合わなかった・・・。
「畜生!なんで俺だけ生きているんだ!トートォ・・・」
「・・・。」
皆はかける言葉もなかった。
「・・・とりあえずフレッド、お前は入院してろ。俺たちだけで行く」
「くそう・・・」
ナンバーの声も届かなかった。
しかし一行は、魔王城へ向かう事にした! 今回のケースはまれだと思ったのだ。
読んでくれてありがとうございます。はぁ疲れた。