表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

三千年王国紀

作者: 京谷嘉久
掲載日:2025/11/29

師走に入り、街はお祭りモード。

それにあやかって構想中の作品を次々と発表しています。また、クリスマスが過ぎたら、新しい作品を上梓します。

副題: ヴォルガル=ルミナス連合王国創世記


ヴォルガル=ルミナス連合王国とガルシア騎士団の死闘と神への祈り


第一章:黄昏の序曲


太陽太陰暦3017年、星暦78年。

太陽は赤く沈み、空は黒い硝子のように歪んでいた。

ヴォルガル=ルミナス連合王国の首都、ルミナス・アステルの上空には、七つの月が不気味に重なり、天を裂くように光を放っていた。それは「七重の月蝕」——古の預言に書かれた、神の怒りの前兆。


この日、ガルシア騎士団がヴォルガルの国境を越えた。

彼らの旗は黒地に銀の剣と、三つ巴の紋章。それは「神の裁きを下す者たち」の証。


「神の御心に従い、堕落した王国を浄化せん」

そう宣言したのは、ガルシア騎士団の総帥、セレスティア=ガルシア。白銀の鎧に身を包み、背には光の翼を模した披風を翻すその姿は、まさに神の使徒そのもの。


しかし、ヴォルガル=ルミナス連合王国の女王、エリゼ=ルミナスは、その言葉を冷笑した。


「神の名を借りて、他国を侵略するとは。あなたがたこそ、神に背いているのではありませんか?」


彼女の声は静かだったが、城壁に響き渡り、兵士たちの心を震わせた。


---


第二章:戦火の**ヴォルガル=ルミナス連合王国とガルシア騎士団の死闘と神への祈り**


---


第一章:黄昏の序曲


太陽太陰暦3017年、星暦78年。

太陽は赤く沈み、空は黒い硝子のように歪んでいた。

ヴォルガル=ルミナス連合王国の首都、ルミナス・アステルの上空には、七つの月が不気味に重なり、天を裂くように光を放っていた。それは「七重の月蝕」——古の預言に書かれた、神の怒りの前兆。


この日、ガルシア騎士団がヴォルガルの国境を越えた。

彼らの旗は黒地に銀の剣と、三つ巴の紋章。それは「神の裁きを下す者たち」の証。


「神の御心に従い、堕落した王国を浄化せん」

そう宣言したのは、ガルシア騎士団の総帥、セレスティア=ガルシア。白銀の鎧に身を包み、背には光の翼を模した披風を翻すその姿は、まさに神の使徒そのもの。


しかし、ヴォルガル=ルミナス連合王国の女王、エリゼ=ルミナスは、その言葉を冷笑した。


「神の名を借りて、他国を侵略するとは。あなたがたこそ、神に背いているのではありませんか?」


彼女の声は静かだったが、城壁に響き渡り、兵士たちの心を震わせた。


---


第二章:戦火の序章


ガルシア騎士団の侵攻は、突如として始まった。

夜明け前の闇の中、彼らは「天翔ける騎士」と呼ばれる浮遊戦艦群を率いて、ヴォルガルの北方防衛線に突撃。


「神罰の砲撃」——

それは、大気を裂くほどのエネルギー波動砲であり、一撃で都市を消し去る威力を持つ。


ヴォルガル軍の砲台は次々と破壊され、防衛線は崩壊した。

しかし、ヴォルガルの守護騎士団「ルミナス・ガーディアンズ」は、最後まで戦い抜いた。


その中でも、特に名を馳せたのは、第三中隊長のカイ=ヴォルガル。

かつてガルシア騎士団の訓練生だった彼は、故郷を守るため、かつての師弟を前に剣を抜いた。


「セレスティア……あなたが信じる神が、本当に正義を愛するのなら、なぜ無辜の民を殺す?なぜ、子供の泣き声を無視する?」


彼の声は、戦場の轟音の中でも、確かに響いた。


セレスティアは、その問いに答えなかった。

ただ、光の剣を掲げ、カイの心臓を貫いた。


「神の前に、正義も罪もない。あるのは、服従か、滅びか。それだけだ」


カイは倒れた。しかし、その手はまだ剣を離さず、血に染まった大地に、一つの言葉を刻んだ。


**「祈れ、神よ。あなたが本当にいるなら」**



第三章:神の沈黙


戦いは三ヶ月続いた。

ヴォルガルの国土は三分の一を失い、首都ルミナス・アステルも包囲された。


ガルシア騎士団は、神の啓示に従い、異端の書物を焼き、神殿を破壊し、信仰を強制した。

彼らは「真の神」を唯一の神とし、ヴォルガルが崇める「七柱の守護神」を偽りと断じた。


しかし、ヴォルガルの民は、それでも祈り続けた。


教会の屋根が崩れても、

神像が砕かれても、

子供たちの手は、夜ごと空へと向けられた。


「守護神よ、どうか我らを見捨てないでください」

「戦いの終わりを、どうか導いてください」

「誰か、この苦しみに意味を与えてください」


祈りは、星々に届くのか。

それとも、神はすでにこの世界を見捨てたのか。


誰もが疑問を抱いた。


だが、ある夜——


ルミナス・アステルの中央広場に、一人の少女が立っていた。

名はミラ。九歳の、両親を失った孤児。


彼女は、崩れた神像の前に跪き、震える声で祈った。


「神様……もし、あなたがいるのなら……

どうか、もう戦わせないで。

みんな、疲れているの。

カイお兄ちゃんも、ママも、パパも……戻らない。

だから、どうか……

誰か、この戦いを止めて……」


その瞬間、空が光った。


七つの月が、同時に輝きを増し、天から七色の光柱が降り注いだ。


---


第四章:神の反逆


光柱は、ヴォルガルの七つの聖遺物に集束した。

それらは、太古の時代に神々が人間に授けたとされる「神核」——


- 光の剣「ルミナス・エクスカリバー」

- 風の楽器「ゼフィロスの笛」

- 大地の盾「テラの壁」

- 水の鏡「ネプトゥナの瞳」

- 炎の書「ヴォルカノの律」

- 時の砂「クロンの砂時計」

- 魂の灯「プシケの灯火」


これらが、ミラの祈りに反応し、共鳴を始めた。


そして、空に七つの幻影が現れた。

それは、ヴォルガルの民が長く崇めてきた「七柱の守護神」の姿。


「我らは、沈黙していたわけではない」

と、光の神ルミナスが語った。


「神は、祈りに応える存在ではない。

祈りは、人間が自らの魂を磨くための行為。

だが、今、この祈りは純粋だった。

幼き者が、絶望の中でもなお、愛を求めた。

その心が、我らの封印を解いた」


ガルシア騎士団の兵士たちは、恐怖に震えた。

セレスティアでさえ、剣を構えながらも、足を止めずにはいられなかった。


「これは……幻惑か?神話の捏造か?」


「違う」

と、大地の神テラが答えた。

「我らは、信仰によって存在する。

そして、今、再び信じられた。

ゆえに、我らは帰ってきた」


七柱の神々は、それぞれの力を解放した。


光の剣が天を切り、

風の笛が嵐を呼び、

大地の盾が都市を守り、

水の鏡が兵士たちの心を洗い、

炎の書が偽りの教義を焼き尽くし、

時の砂が戦場の時間を遡らせ、

魂の灯が死者たちの記憶を呼び覚ました。



第五章:祈りの力


セレスティアは、膝をついた。


「なぜ……なぜ神は、あなたがたを守る?

我らガルシアは、神の名を正しく崇めている。

なのに、なぜ……」


「あなたが崇めたのは、神ではない」

と、魂の神プシケが静かに言った。


「あなたが崇めたのは、権力だった。

神の名を借りて、他者を裁く快楽だった。

信仰とは、他者を救うための光。

それが、あなたにはなかった」


セレスティアの鎧が、光に包まれて崩れ始めた。

彼女の心の中にある、幼き日の記憶が浮かび上がる。


——かつて、彼女もまた、戦火の中で祈った少女だった。

「神様、どうかパパを助けて」

だが、その祈りは届かず、父は死んだ。

それ以来、彼女は「神は弱者の幻想」と決めつけ、

代わりに「神の代理人」として、力で正義を貫こうとした。


「……私は、間違っていたのか?」


「間違っていたのは、祈り方だ」

と、ミラが言った。


少女は、崩れ落ちるセレスティアの前に立ち、小さな手を差し出した。


「祈りは、願いを叶える魔法じゃない。

でも、心をつなげる鍵になる。

私も、神様に助けてって言ったけど、パパは帰ってこなかった。

でも、ママが言ってくれたの。

『あなたの祈りは、きっと届いたよ。パパは、あなたの声を聞いて、笑って逝ったんだよ』って」


セレスティアの目から、涙がこぼれた。


「……私は、誰の声も聞いていなかった」


---


第六章:終焉と始まり


七柱の神々は、戦いを止めた。

ガルシア騎士団の戦艦は、自壊して空に消えた。

武器は砂となり、戦場は花で覆われた。


神々は言った。


「我らは、再び封印される。

神が常に関与しては、人間は成長しない。

だが、今一度、約束しよう。

祈りが純粋である限り、

我らは、その声に耳を傾ける。

そして、必要あらば、帰ってくる」


そして、神々は消えた。


残されたのは、荒廃した大地と、傷ついた人々。

しかし、その目には、もう絶望はなかった。


エリゼ女王は、ミラを抱きしめながら言った。


「神がいようといまいと、我々は祈り続けるべきだ。

なぜなら、祈りは、人間が人間である証だから」


セレスティアは、白銀の鎧を脱ぎ捨て、

ヴォルガルの孤児院で、子供たちに語りかけるようになった。


「神を信じる前に、まず、人を信じなさい」

「そして、信じられないときこそ、祈りなさい」


---


終章:神への祈り


数年後。

ルミナス・アステルの中央広場には、新たな像が建てられた。

七柱の神々ではなく、一人の少女と、一人の元騎士が、手を取り合う像。


その台座には、こう刻まれていた。


**「祈りとは、絶望の中に光を見出す行為である。

神がいるかどうかではなく、

『それでも信じたい』という心が、

真の奇跡を生むのだ」**


そして今も、夜ごと、人々は空を見上げ、祈る。


神が答えるかどうかは、わからない。

でも、祈り続けること——

それこそが、人間が神に近づく、唯一の道なのだから。


(了)

どうだったでしょうか?

急いで執筆したので、いろいろと不備(論理破綻と誤字)がありましたら、ご容赦願います。

では!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ