閑話 レティシア ストーリー2 第二話
『白銀の継承者 - Gate of Sealed Eternity -外伝「レティシア・ストーリー2」の第ニ話です。
帝国軍による魔国支配下の城塞都市 《ケルヴァン》奪還作戦が開始されて、すでに数時間が経過していた。
夜明けとともに鳴り響いた進軍の角笛は、いまや怒号と衝撃音にかき消されている。
遠方の空は灰色に煙り、焦げた石材と焼けた油の匂いが風に乗って丘陵まで届いていた。
破城槌が城門を打つ重低音が、断続的に大地を震わせる。
そのたびに地面の小石がかすかに跳ね、低木の葉が震えた。
城門は、まだ破られていない。
厚い鉄板で補強された巨大な扉は、無数の打撃を受けながらも持ちこたえている。
蝶番が悲鳴を上げ、木材が裂け、鉄環が軋む。
だが、完全な突破には至っていない。
戦闘はすべて城壁外。
城門前では帝国軍の重装歩兵が盾列を組み、城壁上から降り注ぐ矢と魔法弾を受け止めながら前進している。
投石機から放たれた岩塊が唸りを上げ、外壁へ叩きつけられる。
衝撃とともに石片が飛散し、粉塵が舞い上がる。
火矢が赤い軌跡を描き、攻城塔の布幕が燃え上がる。
燃えた布が裂け、炎が黒煙となって空へ昇った。
怒号。
悲鳴。
鉄と鉄が噛み合う甲高い音。
城塞都市 《ケルヴァン》の南方丘陵。
低木と岩陰に身を潜める形で、簡素ながら統制の取れた陣営が展開されている。
鎧の上に簡易外套を纏い、視認を避けるため旗も低く掲げられていた。
白地に蒼銀の紋章を刻んだ旗が、風を受けて静かに翻る。
まだ公に掲げられていない名。
だが、その象徴は確かにここにあった。
高台に立つレティシアは、遠く城壁を見据えている。
蒼銀の瞳は揺らがず、ただ戦況の推移を冷静に測っていた。
陽はすでに高く昇り、甲冑の擦れ合う音と兵の怒号が風に乗ってかすかに届く。
血と鉄の匂いが、薄く混ざっていた。
「レティシア様、各員、配置につきました。学生連合、元近衛ともに予定通り展開済み。北西林地に百、南丘陵に二百、残りはご命令通り第二待機線にて待機中。いずれも帝国軍・魔国軍双方の視認距離外に配置完了しております。城内潜伏班も静観中です」
背後から凛とした声が響く。
振り返ると、セリオナ・エクスバルドが膝をついていた。
整えられた軍装の下、疲労の影がかすかに見える。
数日間、《ケルヴァン》内部に潜伏していたのだ。
「ご苦労様、セリオナ。城内の守備状況は? 門の内側の補強は想定通りかしら」
レティシアの声音は穏やかだが、その視線は戦場から逸れない。
「はい。城門内側には追加の梁が打ち込まれ、魔法障壁も展開されています。突破にはもう一刻以上はかかる見込みです。守備隊はまだ余力を残しています」
レティシアは小さく頷く。
「あ、そうそう。《ケルヴァン》に潜伏しているパルチザンの方々とは、どのような手はず?」
視線は城壁から逸らさないままの問い。
「帝国軍が城門を突破した瞬間、内部より武力蜂起する手はずです。火薬庫と補給庫を同時に抑え、魔国守備隊の後退経路を断ちます。ただし現時点では静観。城門が開かない限り、動きません」
丘陵を吹き抜ける風が、旗を強くはためかせた。
その瞬間、破城槌が再び振り下ろされる。
轟音。
衝撃が空気を震わせる。
城門表面の鉄板がひしゃげ、木片が弾け飛ぶ。
城壁上から、魔法陣が幾重にも展開される。
光弾が雨のように降り注ぎ、盾列を打ち据える。
一人の重装歩兵が吹き飛び、地面を転がる。
それでも前列は崩れない。
後方から即座に兵が詰め、盾が再び壁を作る。
レティシアはわずかに目を細める。
「無駄な犠牲は出さないで。蜂起は一瞬でいい。混乱を作り出したら、すぐに退くのよ。死ぬための反乱ではないわ。あくまで“扉が開いた後”の一撃」
「はい。撤退経路も確保済みです。城門が内外から制圧され次第、内部勢力は速やかに離脱。地下水路を経由し、北西林地へ合流させます」
「ありがとう、セリオナ。潜伏してもらった上に、脱出まで指揮してくれて……あなたがいなければ、この布陣は成り立たなかった」
一歩、距離を縮める。
「かなり疲れているでしょう」
セリオナは即座に否定しようとする。
「問題ありません。まだまだ大丈夫です」
レティシアは穏やかに首を振った。
「無理は禁物よ。戦はまだ終わっていない。むしろ、ここからが本番。あなたは私の片腕なの」
視線が陣営中央へ向く。
白布で張られた一張の天幕。
本来はレティシアのために用意されたものだった。
「あちらのテントで休んで。城門が破られるまでには、まだ時間があるわ」
セリオナは目を見開く。
「あちらは、レティシア様の――」
「私は眠らなくても平気。でも、あなたが倒れたら困る。城門が開いた瞬間、あなたの判断が百人を生かすのよ」
沈黙。
再び破城槌が振り下ろされる。
今度は、これまでよりも深い亀裂音。
城門中央に走った亀裂が、わずかに広がる。
帝国軍から歓声が上がる。
だが、まだ開いてはいない。
セリオナはゆっくりと頭を下げる。
「……承知いたしました」
「ええ。それでいいわ」
セリオナは天幕へ向かう。
布をくぐる瞬間、わずかに肩が落ちた。
丘の上に残るのは、蒼銀の旗と、レティシアの影。
遠方で城門が軋む音が響く。
重装歩兵の怒号。
破城槌が、次の一撃を叩き込む。
戦場はまだ、城壁の外にある。
レティシアはただ静かに、その瞬間を待っていた。
――だが。
城門は、破られなかった。
幾度も叩き込まれた破城槌の衝撃音が、不意に止む。
軋み続けていた巨大な扉の悲鳴が途切れ、代わりに低く重い角笛が城内から鳴り響いた。
腹の底を震わせるような重低音。
合図。
次の瞬間、城門の片翼が内側から押し開かれた。
分厚い鉄板が軋み、蝶番が火花を散らす。
ゆっくりと、だが確実に。
開門。
だが、それは陥落の証ではない。
城外へと、黒い奔流が雪崩れ出した。
レティシアは目を細める。
土煙を上げて進出してきたのは、魔国軍の重兵装部隊。
全身を黒鉄の鎧で覆い、肩当ては獣の顎を模した異形の造形。
大盾は人の背丈を優に超え、縁には禍々しい紋様が刻まれている。
振るう刃は常人の胴ほどの幅を持ち、刃先は鈍く赤く光っていた。
赤黒い旗が、裂けるように風に翻る。
遠目からでもわかる。
三百を超える部隊規模。
密度も統制も、通常の歩兵とはまるで違う。
「……魔人族の重兵装部隊」
レティシアの声は低く、わずかに硬い。
「この城塞都市 《ケルヴァン》には、もういないと報告を受けていた。主力は北方戦線へ移動済みと。……残存は軽装守備隊のみ、そう聞いていたのに」
蒼銀の瞳がわずかに細められる。
「情報が古いか、意図的に伏せられたか。いずれにせよ、三百規模の重兵装が温存されていたという事実は重いわね」
低く重い足並みが大地を震わせる。
黒鉄の塊が一斉に踏み出すたび、地面が波打つように揺れた。
城門前で陣形を組んでいた帝国軍前衛が、一瞬動きを止める。
盾列がわずかに乱れ、槍の穂先が揺れる。
次の瞬間。
黒鉄の奔流が、帝国軍へと激突する。
衝突音は、もはや金属音ではない。
鈍く、重く、肉と骨が押し潰される音が混じる。
盾が砕ける。
槍がへし折られる。
甲冑が歪み、兵が宙を舞う。
楔の先頭に立つ魔人族が大盾ごと体当たりし、帝国軍の前列を押し潰した。
踏み止まろうとした兵の足が滑り、後列が折り重なる。
その上から黒鉄の刃が振り下ろされ、盾ごと人体を叩き割る。
血飛沫が土煙に混ざり、赤黒い霧となって舞い上がる。
雪崩出た重兵装部隊が、帝国軍を蹂躙し始めた。
統制を保とうとする号令が飛ぶ。
だが重兵装の圧力は、それを許さない。
前列が崩れ、後列が押し潰され、瞬く間に戦線は波打ち始める。
楔の先端が中央を貫き、左右へと圧を広げていく。
丘陵の上で、その光景を見下ろしていたセリーネが息を呑む。
「……まずいわね。あの重兵装は完全に重突撃仕様。しかも予備戦力として隠され温存されていた。帝国軍は想定していないはずね」
レティシアは視線を逸らさず、静かに応じる。
「ええ。戦線が崩壊するわね。帝国軍は城門突破を前提に前進重視の布陣を敷いている。防御厚みが足りない。重兵装部隊による逆進出は完全に想定外」
蒼銀の瞳がわずかに鋭くなる。
「……それに、あの数は即席ではない。隠していたのね。城内に残存していないはずの部隊を、あえて表に出さなかった。城門破壊の瞬間を待っていたのでしょう」
土煙の中で、帝国軍の旗が一つ倒れる。
さらに一つ。
黒鉄の楔がさらに深く食い込む。
帝国軍中央が裂け、兵が左右へ押し流される。
退路も断たれつつある。
セリーネが静かに問う。
「どうするの? 情報が崩れたわ。重兵装がいる前提で計算し直す必要があるわよ」
レティシアはゆっくりと息を吸う。
「……帝国軍は持たないわね。あと三十分もあれば、完全に潰れる。楔が後方指揮所まで届けば、総崩れよ。重兵装の質量に対抗できる予備兵力がない」
黒鉄の奔流がさらに前へ出る。
帝国軍の陣は、すでに波打ち、崩壊の兆しを見せている。
「ここ丘陵も安全ではない。帝国軍が瓦解すれば、魔国軍は勢いのまま外縁を掃討する。私たちの位置もいずれ露見する」
蒼銀の旗が、強くはためいた。
レティシアの声は静かだが、その奥に鋼が宿る。
「……想定外が一つ増えただけよ。ならば、折るべきはあの楔。中央を救うのではない。重兵装部隊そのものを断ち切る」
蒼銀の瞳が戦場を射抜く。
戦局は、予想よりも早く、そして重く動き出していた。
黒鉄の奔流は止まらない。
魔人族の重兵装部隊は楔の形を崩さぬまま、帝国軍中央を深く抉り込んでいく。
大盾が押し出されるたびに帝国兵の盾列が軋み、次の瞬間にはまとめて押し潰される。
鈍い破砕音。
骨が砕け、鉄が歪み、砂塵と血が混ざり合う。
振り下ろされる黒鉄の大剣は、一振りで二人分の槍をへし折り、そのまま甲冑ごと叩き割る。
踏みとどまろうとした兵の足がもつれ、後列が押し重なり、退路を塞ぐ。
楔の先端は止まらない。
土煙の向こうで帝国の軍旗がまた一つ倒れた。
布が地に沈み、旗手が黒鉄の足に踏みつけられる。
丘陵の上で、その光景を見下ろしていたセリーネが低く息を吐く。
「まずいわね。確かに帝国軍にはここで半減してほしいとは思っていたけれど……これでは計算を通り越して壊滅よ。あれでは中央が保たない。二十分どころか、持って十分程度ね」
その声には、冷静な計算と、わずかな誤算への苛立ちが混じっていた。
レティシアは視線を逸らさない。
蒼銀の瞳が戦場を測り続ける。
「重兵装の質量が想定より上。帝国軍の前進陣形は突破後を前提にしている。防御厚が薄い。中央が割れれば両翼も崩れる。……崩壊は時間の問題ね」
セリーネが問いを重ねる。
「どうするの? 帝国軍が潰れれば、魔国軍はそのまま外縁を掃討する。丘陵も射程に入るわ」
その瞬間。
城内の一角から、白煙が立ち上った。
狼煙。
さらに二本。
三本。
白い煙が風にあおられながら空へ伸び、はっきりと丘陵からも視認できる。
レティシアの目が、わずかに細まる。
「……城内で狼煙が上がったわね。反抗の狼煙が。あれは、合図を誤認した」
淡々とした声音。
セリーネは小さく舌打ちした。
「流石にまずいわね。城門が破られたと勘違いしたのね。重兵装が出たことで門が開いた、それを突破成功と見た」
レティシアは静かに頷く。
「開門を、陥落の証と誤認したようだわ。内部の潜伏勢力は、帝国軍突入と同時に蜂起する手筈だった。だが帝国軍はまだ門外。……蜂起が、早まった」
城外では黒鉄の楔がさらに押し進む。
帝国軍の中央が裂け、兵が左右へ流される。
後方の指揮官が必死に再編を叫ぶが、怒号は金属音にかき消される。
「非常にまずいわ」
セリーネの声は低い。
帝国軍は崩壊寸前。
魔国軍は外へ出ている。
城内での蜂起は、いまや孤立する可能性が高い。
丘陵の上に、冷たい沈黙が落ちる。
レティシアはしばし思案する。
戦場を見据えたまま、呼吸一つ乱さない。
やがて。
「……セリオナを呼んでもらえる?」
穏やかな声。
近くの伝令が即座に駆け出す。
天幕の布が大きく開かれ、セリオナ・エクスバルドが姿を現した。
休息を取っていたはずだが、すでに表情は引き締まっている。
丘陵を駆け上がり、レティシアの前で膝をつく。
「お呼びでしょうか、レティシア様」
背後では、黒鉄の奔流がなお帝国軍を押し潰していた。
戦局は、秒単位で変わりつつある。
レティシアは静かに告げる。
「状況が変わったわ、セリオナ。重兵装部隊が外へ出た。帝国軍中央は崩れかけている。あと二十分で壊走する可能性が高い」
蒼銀の瞳が、わずかに鋭さを帯びた。
「城内の蜂起は、早すぎた。狼煙が三本。内部勢力が動いてしまった。このままでは孤立する」
セリオナの目がわずかに揺れる。
「退避、ですか」
「ええ。蜂起は中断。散開して地下経路へ退くように伝令を出して。城門制圧は試みない。いま城門に近づけば、重兵装部隊と正面衝突になる。三百の黒鉄と、軽装潜伏兵では勝負にならない。無駄死にさせる気はないわ」
セリオナは即座に頭を下げる。
「承知いたしました。地下退路を優先。合流地点は第二隠匿区画に変更します。内部勢力には散開指示を。火薬庫への接触も中止します」
「学生連合にも待機命令を。前進は禁止。丘陵線を越えないこと。いま動けば巻き込まれる。まだ、私たちの出番ではない」
「了解。全隊、待機。丘陵線を死守」
重兵装部隊がさらに押し進む。
帝国軍は後退を始め、陣形は崩れつつある。
砂塵の中で、帝国の旗がもう一本、ゆっくりと倒れた。
蒼銀の旗が丘陵で強くはためく。
戦局は、想定よりも早く、そして重く崩れ始めていた。
黒鉄の楔はなおも前進していた。
重兵装部隊の大盾が帝国軍の盾列を押し割り、鈍い衝撃音が連続して丘陵まで届く。
押し潰された兵の叫びが風に千切れ、血に濡れた石と土が踏み荒らされる。
楔の先端はすでに帝国軍中央を深く穿ち、分断された部隊が左右に押し流されていた。
後退の角笛が鳴る。
だが混乱の中で号令は届かず、撤退と前進が入り混じる。
崩れた隊列の隙間に黒鉄の刃が差し込まれ、盾ごと人体が叩き潰される。
丘陵の上。
蒼銀の旗が強くはためき、白布が鋭く鳴る。
その下で、レティシアは戦場を見下ろしていた。
セリオナは低く問う。
「帝国軍は……見捨てるのですか。あのままでは壊走します。中央は完全に裂けています」
声は抑えられているが、その奥に葛藤がある。
レティシアは静かに目を細める。
「いま助けに入れば、我々も巻き込まれるわ。楔は勢いに乗っている。側面はまだ厚い。いま割って入れば、学生連合も元近衛も黒鉄に飲まれる」
蒼銀の瞳が、土煙の奥を冷静に測る。
「帝国軍は自力で立て直せるなら立て直す。予備兵力を投入し、楔の側面を削れるなら踏みとどまる。無理なら壊走する。それだけよ。戦場の現実は残酷だけれど、感情で覆せるものではない」
冷酷ではない。
だが情に流されない判断。
「私たちの目的は、《ケルヴァン》を奪うことではない。支配構造を崩すことよ。城門を奪うことでも、帝国軍を救うことでもない。均衡を壊すこと。その一点に尽きる」
風が蒼銀の旗を強く揺らす。
「帝国と魔国が互いに血を流せば流すほど、均衡は崩れる。両者が疲弊し、余力を失えば失うほど、第三の力が入り込む余地が生まれる。私たちは、その余地に立つ」
黒鉄の奔流が再び激突する。
帝国軍の槍隊がまとめて弾き飛ばされ、土煙の中で旗が折れる。
退路を求めて走る兵が転び、後続に踏み越えられる。
セリオナは理解の色を浮かべる。
「……消耗戦を促す。両軍を削り、均衡を崩す。それが狙いですか」
「ええ。ただし内部勢力は守る。あれは未来の種だから。無駄に散らせるわけにはいかない。帝国軍は体制そのもの。代わりはいくらでもいる。けれど潜伏勢力は違う。あれは意思で繋がっている」
蒼銀の瞳がわずかに鋭くなる。
「帝国軍がここで半減しても、帝国は立ち直る。でも内部勢力を失えば、次はない。未来を削るわけにはいかないの」
土煙の向こうで、帝国軍の後列が崩れ、後退の動きが明確になる。
重兵装部隊がさらに踏み込み、楔が一段と深く食い込む。
セリオナは唇を引き結ぶ。
「承知いたしました。帝国軍は静観。内部勢力を最優先で保全します」
レティシアは最後に静かに告げる。
「急いで。刻限はないわ。狼煙が上がった以上、魔国側も城内の異変に気づく。地下経路が封鎖される前に退かせて」
「はっ。第二隠匿区画へ散開。地下水路優先。合流確認後、再待機」
セリオナは立ち上がり、即座に伝令を飛ばす。
合図旗が振られ、丘陵の影から伝令兵が駆け出す。
丘陵の上で、蒼銀の瞳はなお戦場を見据えている。
戦局は混沌。
黒鉄の楔が帝国軍を裂き、城内では早まった蜂起が動き、煙が立ち上る。
風が血と土の匂いを運び、旗が鳴る。
だが、その混沌の中でさえ、レティシアの思考は一手先を読んでいた。
崩れる瞬間を、待つ。
どうだったでしょうか。
少しでも楽しんでいただけていれば嬉しいです。
このストーリーは、予約投稿は行わず、出来上がり次第、即投稿していきます。
そのため、投稿時間や日時は未定となります。
次のお話も、これから書きます。
少しずつの更新になりますが、気長にお付き合いいただければ嬉しいです。
本編も引き続き、よろしくお願いいたします。




