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異世界最強勇者の逃亡生活 〜旅する仲間は俺の弟子〜  作者: かなちょろ
第一章 【弟子との冒険】

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第48話【卒業試験】

 みんなを弟子にしてから早5年……月日が経つのは早いものだ。


「この前も言ったがみんな明日卒業だ」

「我々もですか?」


 ライラ、ムーン、ルナはディーン、リアンの二人より後に弟子になったがそんなに変わらないだろう。


「ああ、三人も卒業となる……」

「そうですか……」


 ライラは寂しそうに俯くが一斉に卒業の方がいいだろう。


「卒業にはなるが、普通に卒業にはならない。 明日は卒業試験をやらせてもらう」

「卒業試験!?」

「試験って何をやるんですか?」


 ディーンもリアンもまさか試験があるとは思っていなかったようだ。


「試験では俺と戦ってもらう。 もちろん全力でな……俺も全力を出す!」

「先生の全力……勝てないでー」

「俺が今まで教えて来た事が無駄じゃ無かったって所を見せてくれよ……俺に『参った』と言わせるんだ」


 俺は真剣な眼差しで少し食い気味にリアンの言葉に被せた。


「師匠に勝つってことか……わかりました、俺やります!」

「私も……頑張ります!」

「私も全力でお相手させていただきます!」

「私もやるよー!」

「私もルナと頑張ります」


 みんなどうやら俺が本気と言う事がわかってくれたようだ。

 そして翌日……朝からみんな落ち着かず、戦う時間がやって来た。


「今回の範囲はこの山全部でやる。 そっちは全員でかかってきても良いし、別々でも構わない。 何か作戦でも立ててかかってくるんだ。 制限時間は三日間……その間に俺を倒せ」

「「はいっ!」」

「それじゃ……始めっ!!」


 緊張の走る中、俺の開始の合図でみんなが散り散りになる。 てっきり直ぐに向かってくるもんだと思っていたが……俺も直ぐに転移するつもりだったけどな。


 こうして卒業試験が始まった。


「さて……来ないな……」


 試験が始まってから既に一日が経過している。

 俺は見渡しの良い山の頂上に座り待っているのだが……、……俺から行った方がいいか?

 俺が転移をしながらサーチを使えば直ぐに見つかる事は百も承知なはず……だからこそ罠も仕掛けやすい。

 それで向かって来ないのかも知れない。


 サーチを使うとこの山にいる魔物の反応位しか無いから……ライラ辺りが罠を張ってるだろうな……。

 俺は山を下り森に足を踏み入れた。


 森の中には魔物の気配はあるが、みんなどこに隠れているのやら……。

 森の中を歩いて探していると、巨大な猪の群れ【ジャイアント・ボア】がこっちに向かって来ていた。


「……大小合わせて10匹程か……転移しちゃっても良いがこのまま森を抜けて山岳の村に行かれても困るし、倒しておくか……」


 普通の剣を構えて魔物を待つ。

 木々の間から飛び出して来たジャイアント・ボアの突進を回避しながら剣を振るう。

 その瞬間、草むらから矢が飛び出して来た!

 斬り付けたジャイアント・ボアの体を盾にして矢を防ぐも、今度は無数の矢が頭上から降り注ぐ。


 結界を張り矢を防ぐが一本以外は全て幻の矢……ライラのファントムアローか……。

 俺はジャイアント・ボアを相手にしながら、ライラも相手にする形になってしまう。


「ふむ……やるな……」


 ライラはちゃんと俺を分析しているようだ。

 この森で炎の魔法は使えない。 山火事でも起きて村に被害が出るとまずいし、俺は一対一の戦いには強いが、複数相手だと俺の力は半減だ。

 蛇腹剣もこう木が多い場所では使いにくい。

 ジャイアント・ボアは軽く倒せるが、隙を狙って飛んでくる矢を躱しながら戦うのは骨が折れる。


 それでもなんとか最後のジャイアント・ボアを倒すと、そのボアの体を突き抜け、矢が高速回転して狙って来た。

 

「くっ!」


 なんとか結界が間に合い、矢は結界の強度に負けて砕け落ちた。


 結界が張れ無かったらやばかった……。


 矢の攻撃も止み、木の上からライラが姿を現した。


「やるじゃ無いか」

「いえ、私の負けです。 さすがマシオ殿です」

「そうでも無いさ。 最後の攻撃で矢の強度が結界の上だったら俺は負けていた……ライラは試験合格だな」

「ありがとうございます……私は馬車の所で待っております」


 ライラは山を下って行った。


 元々強かったがライラはかなり強くなった……あれなら仲間も守れるだろう。


「さて、次は誰が来るかな……」


 少し楽しみにしながらサーチを頼りに川が流れる方へと転移した。

 少し楽しみにしながらサーチを頼りに川が流れる方へと転移した。

 読んで頂きありがとうございます。

 頑張って書いていきますので、モチベを上げてあげようと思っていただけるようでしたらブクマや★評価をつけていただけますと作者が喜んで踊りながら遅い執筆も早くなると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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