表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/43

第35話【受け継ぐ力】

 魔族のヘナスによって結界に閉じ込められてしまう。 しかも魔力がどんどん吸われている……このままではまずい……。

 俺は指一本動かす事が出来ず、時が止まったように結界に封印された。


「師匠が!?」

「先生……」

「なんで師匠を置いて来たんだよ!!」


 ディーンはムーンに掴み掛かかろうとするがリアンに止められた。


「兄さん無茶言わないで! 私達の中で一番強いムーンさんが先生を置いてまで逃げないといけない相手よ!」

「そうですよ、だからこそ私達が協力しないと」

「ママが勝てない相手がいるなんて……」


 ムーンは俺と魔族の戦い方をみんなに説明しながらも握る手には血が滲んでいた。


「マシオさんの戦いに手を出して失敗したのは私のせいです。 ディーンさんが怒るのも無理はありません……、……後でいくらでも償いはいたします……しかし今はマシオさんを助けるのが先です!」

「そうですね、マシオ殿と互角の相手……それなりに準備しなければ……」


 5人はそれぞれ作戦を練り、アイデアを出すがどれも上手くいく感じがしない。


「良いアイデアが出ないですね」

「そもそも今、師匠がどうなってるかだよ」

「確かにそうです。 マシオ殿の状態を見てみない事には……」

「それに先生を封じた魔族を探さなくては、先生は助けられません!」

「マシオさんを封じた結界はずっと封じることは出来ないと思います。 だからきっと現れるはずです」

「それならその時がチャンスだよな」

「早速行ってみようよ」

「ルナ、それはダメ!」

「なんでよ?」

「ディーンさん達は戻って来たばかり、完全に回復していないと危ないのよ」

「でも……」

「私が見に行くわ。 私なら戦えなくても逃げる事は出来ますから」


 ムーンさんが様子を見て来ると言うと、リアンも一緒に行くと言い出した。


「私も連れて行ってください」

「だめだリアン! 危険だ!」

「様子を見たら直ぐに戻って来ますからリアンさんはここで待ってて」

「……、……わかりました……」


 ムーンはルスヴィズに乗り俺が封印されている場所まで走る。


「ここでいいわ。 もし私が戻らなかったら直ぐにみんなの元に帰ってね……」


 少し離れた場所から暗い夜の星明かりを頼りに静かに俺の場所へ向かう。


「辺りに魔族の気配は無い……」


 キューブ型の結界に封じられているはずだが、俺の周りには無数の結界が現れまるでクリスタル結晶の中に閉じ込められているような姿となっていた。


「こんな……、……マシオさん……今お助けします! ハアアアア!!」


 ドオォォンと凄まじい轟音と共に結界を殴ったムーンの攻撃で一部の結界は破壊されるも直ぐに結界は復活し、更に幅が広がっていく。


「この結界……私の魔力も吸い取っている……、……マシオさん、一度戻りますが必ず助けますからね……」


 ムーンは宿に戻り俺の状態を説明し、結界で気がついた事の説明をした。


「魔法が通じない!?」

「ええ……私が攻撃した時に私の魔力も吸収され結界が更に大きくなりました……魔法を当てると結界が大きくなってしまうでしょう」

「それじゃ……先生はどうなるの!?」

「マシオさんは恐らく魔力を吸われているでしょうが、マシオさんの魔力が高いのでまだ平気なのかも知れませんが……」

「このままだとマシオ殿は……」

「師匠はそんな事で負けない!」

「でもどうやって先生を助ければ……」

「あの魔族ヘナスを倒すしか無いでしょう」

「魔族を僕達が倒す……」


 みんなはかなり心配の顔をしているが、ルナだけは闘志が湧いていた。


「みんな何弱気になってるのさ! その魔族を倒せばマシオを助けられるんだろ!? だったら倒すだけだよ!」

「ルナ……そうね……、……それなら……ルナ!」

「なにママ」

「あなたに渡す物があります」

「渡す物?」

「外に出ましょう」


 ムーンは町の外までルナを連れて行き、他のみんなも着いて行った。


「ママこんな所で何するの?」

「あなたには少し早いと思いますが……今はそんな事を言ってられませんからね……、……今から渡すのは私が受け継いできた聖獣としての力を渡します」

「ママの力を私に!?」

「そうです……ルナ、手を……」


 ルナは両手を差し出すと、ムーンはその手を掴む。

 みんなも静かに2人を見守っている。

 わずかに吹いていた風が、突然強く吹き始め2人の体が輝き始めた。

 ムーンの輝きは消え、ルナの輝きが強くなるとムーンはその場にひざまづいてしまった。


「ママ!」

「だ、大丈夫……さあ、あとはルナが力を解放するだけよ……」

「力を解放……よ〜し!! ハアアアア!!」


 ルナが獣化の力を解放すると、雷がルナに落ち、ルナの姿が完全な獣人へと変わる。


「これが聖獣の力……凄い、力が湧いて来る……」

「私、聖獣の力が受け継がれるの初めて見ちゃった……」

「僕も……」

「私もです……」

「この力なら魔族にだって勝てるよ!」

「ハァハァ……無茶しないで……魔族は強いわ……」


 ムーンはその場に倒れてしまった。

 ルナはムーンを宿のベッドに寝かし、一度みんな眠り夜明けと共に結界に囚われている俺の元へ向かった。

 読んで頂きありがとうございます。

 頑張って書いていきますので、モチベを上げてあげようと思っていただけるようでしたらブクマや★評価をつけていただけますと作者が喜んで踊りながら遅い執筆も早くなると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ