開戦
そして集会が始まった。
壇上にまたあの女が立っている。
「よし、全員いるな。まだ私の自己紹介がまだだったな。私の名前はアミ。この学校の校長だ。今からパーティーの名前を言う、そしたらリーダーは前に来い。前で自己紹介しろ」
校長が次々とパーティーの名前を呼ぶ。
自己紹介はルビーがしてくれるから大丈夫だろう。
そして、
「あと二組だな。えーと、ガーディアンズ前に来い」
「はい!」
めっちゃ自信満々に前に上がるなあの男。
あれ、よく見れば俺をいらないと言ったやつじゃないか。
「どうも、ガーディアンズのリーダーリクです。僕のパーティーは攻撃者2人守備者が2人です。絶対魔王を倒します」
は。
守備者が2人とか欲張りすぎるだろ。
おかげで俺のパーティーは全員攻撃者なんだが。
「あれ、攻撃者と守備者の人数は調整したはずなんだが。ガーディアンズが守備者二人になると最後のパーティーが攻撃者4人になるな。これは困ったな」
そうだ言ってやれ。
もう一度決め直そう。
「まあ、いっか。私のパーティーのことじゃないし。逆に敵が減ってラッキーだ」
「はぁーーーーーーーーーーーーーーー!!」
思わず声を出してしまった。
全員が俺の方を向いてきた。
「ふざけんじゃねーぞ。こちとらめっちゃ苦労してんだよ。パーティーちゃんと決め直せや!!」
ついに言ってやったぞ。
「もう決まったものは仕方ないんだ。君が最後のパーティーのリーダーか。さっさと前に来い」
「いや違いますよ、俺じゃなくて隣にいるこの赤眼の女で...」
あれ、ルビーがいない。
まさかあいつ逃げやがったな!!
俺が出るしかなのかよ。
「パーティー名はえーと...」
言えるわけない!!
あんな厨二病の代名詞みたいな名前を。
「おい、早く言え」
「あのですね...」
ルビー覚えてろよ。
後でぶん殴ってやる。
「なんだこれ」
空から紙が落ちてきた。
紙を見た途端全員爆笑した。
なんなんだ。
紙の内容は、
我がパーティーの名は漆黒の魔術師。リーダーのキモい水属性の攻撃者レンにより、炎属性の攻撃者ルビーと氷属性の攻撃者ラミ、風属性の攻撃者ネルが強制参加させられたパーティーだ。リーダーは厨二病である。
「な、何だこれーーーーーーー!!」
これはおかしすぎるだろ。
俺こんなにキモくないし、厨二病なのあいつらだから。
しかしなんでこんなものが。
よく見ると端っこであいつらが集まって、ネルの風魔法で紙を飛ばしている。
「おい、お前ら何やってるんだ!!」
俺が怒鳴った途端、三人が逃げていった。
そして笑いながら逃げている。
あいつら後でぶん殴ること確定だわ。
「お前厨二病だったのかよ、えーとなんだっけ名前。ウン...」
「レンだよ!!」
「あーそうそうレンだ。お前キモいな」
「キモい言うなこのクソリク」
「お前今なんて言った。お前らのパーティー最弱なのにそんなこと言ってもいいのかよ。漆黒の魔術師」
リクが笑いながら言った。
凄いムカつくんですけど。
「何だと、なら勝負するか。雑魚が」
「いいだろう。泣いて謝っても知らんぞ」
意地の張り合いが始まった。
評価よろしくお願いします。