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俺のパーティーに守備をするやつがいないんだが  作者: ぜろしき
第一章 学校編
3/3

開戦

 そして集会が始まった。

 壇上にまたあの女が立っている。


 「よし、全員いるな。まだ私の自己紹介がまだだったな。私の名前はアミ。この学校の校長だ。今からパーティーの名前を言う、そしたらリーダーは前に来い。前で自己紹介しろ」


 校長が次々とパーティーの名前を呼ぶ。

 自己紹介はルビーがしてくれるから大丈夫だろう。

 そして、


 「あと二組だな。えーと、ガーディアンズ前に来い」


 「はい!」


 めっちゃ自信満々に前に上がるなあの男。

 あれ、よく見れば俺をいらないと言ったやつじゃないか。


 「どうも、ガーディアンズのリーダーリクです。僕のパーティーは攻撃者2人守備者が2人です。絶対魔王を倒します」


 は。

 守備者が2人とか欲張りすぎるだろ。

 おかげで俺のパーティーは全員攻撃者なんだが。


 「あれ、攻撃者と守備者の人数は調整したはずなんだが。ガーディアンズが守備者二人になると最後のパーティーが攻撃者4人になるな。これは困ったな」


 そうだ言ってやれ。

 もう一度決め直そう。


 「まあ、いっか。私のパーティーのことじゃないし。逆に敵が減ってラッキーだ」


 「はぁーーーーーーーーーーーーーーー!!」


 思わず声を出してしまった。

 全員が俺の方を向いてきた。


 「ふざけんじゃねーぞ。こちとらめっちゃ苦労してんだよ。パーティーちゃんと決め直せや!!」


 ついに言ってやったぞ。


 「もう決まったものは仕方ないんだ。君が最後のパーティーのリーダーか。さっさと前に来い」


 「いや違いますよ、俺じゃなくて隣にいるこの赤眼の女で...」


 あれ、ルビーがいない。

 まさかあいつ逃げやがったな!!

 俺が出るしかなのかよ。


 「パーティー名はえーと...」


 言えるわけない!!

 あんな厨二病の代名詞みたいな名前を。


 「おい、早く言え」


 「あのですね...」


 ルビー覚えてろよ。

 後でぶん殴ってやる。


 「なんだこれ」


 空から紙が落ちてきた。

 紙を見た途端全員爆笑した。

 なんなんだ。

 紙の内容は、


 我がパーティーの名は漆黒の魔術師。リーダーのキモい水属性の攻撃者レンにより、炎属性の攻撃者ルビーと氷属性の攻撃者ラミ、風属性の攻撃者ネルが強制参加させられたパーティーだ。リーダーは厨二病である。


 「な、何だこれーーーーーーー!!」


 これはおかしすぎるだろ。

 俺こんなにキモくないし、厨二病なのあいつらだから。

 しかしなんでこんなものが。

 よく見ると端っこであいつらが集まって、ネルの風魔法で紙を飛ばしている。


 「おい、お前ら何やってるんだ!!」


 俺が怒鳴った途端、三人が逃げていった。

 そして笑いながら逃げている。

 あいつら後でぶん殴ること確定だわ。


 「お前厨二病だったのかよ、えーとなんだっけ名前。ウン...」


 「レンだよ!!」


 「あーそうそうレンだ。お前キモいな」


 「キモい言うなこのクソリク」


 「お前今なんて言った。お前らのパーティー最弱なのにそんなこと言ってもいいのかよ。漆黒の魔術師」


 リクが笑いながら言った。

 凄いムカつくんですけど。


 「何だと、なら勝負するか。雑魚が」


 「いいだろう。泣いて謝っても知らんぞ」


 意地の張り合いが始まった。


 


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