第3話 開戦の狼煙
どうも!てるてるです!
小説書くのが楽しくてたまらなくて止まりません!
休みの日の内にドンドン書いてしまいます!
「みんなのアイドル!ロマよぉん♡し、く、よ、ろっ♡」
オカマがウインクしながら尻を振って自己紹介をしていた。
「………。」
星汰と恵介は絶句した。
「話は聞いてるわ、可愛らしい子達ねっ♡お名前は?」
オカマが星汰と恵介に抱きつきながら尋ねてきた。
「星汰です。。」
「恵介です。」
「せーたんとけーたんねっ♡それでなんの話をしていたの?」
あだ名にツッコミを入れる暇もなく次の話題に持っていかれた。
「私達の目的と問題点その他もろもろ」
リアは慣れているかのようにいつも通り淡々と話す。
「ふぅん?あ、あたし??あたしは剣士よっ!双剣使いだけど良い男は斬れないのっ♡良いお尻には刺せるけどね♡」
またもやウインクをして自己紹介をしてきた。
「存在が問題だな」
星汰は敬語を使うことを忘れてしまっていた。
「アハン♡ひどぉいせーたんっ♡」
「……。」
指でツンツンしてくるので無視した。
「はい、とりあえずこれあげるっ」
ロマはそう言ってギアを星汰と恵介に一つずつ渡してきた
「いいんですか?お高いものとかではないんですか!?」
恵介は遠慮気味に言った。
「貰っとけ。そいつは元貴族で顔も効くから俺らとパーティー組んだ時にまとめて手に入れてんだ。」
シンが気にするな。とばかりに言ってくれたので
「そうですか、ありがとうございます!」
恵介は微笑みながら感謝をした。
それを見たロマは
「けーたんは良い子ねっ♡」
と言いながら星汰の方をチラチラ見る。
「……ありがとう…」
言うつもりだったけどタイミング逃しただけだし?と星汰は心の中で言い訳した。
そして30分ほどギアの使い方を教えてもらい
「よし!できた!覚えた!」
恵介はそう言って嬉しそうにギアをいじっている
さすがゲーマーだな。こういった物に強い。
そう言いながら星汰は
「まあだいたい覚えたし使いながら覚えるか」
といずれ覚えるだろうと言った感じでギア講座は終了した。
「よしよしっ。それじゃあせーたんとけーたんは正式に私達のパーティーに所属するって事で良いわねっ?」
ロマが2人に意志を確認する。
「おう」
「はい!」
ロマの問いに対して2人とも即答した。
すると
『ようこそ!我ら!SaveTheWorldへ!!!』
リア、シン、ファル、ロマの4人は文字通り「世界を救う」と言う目的のパーティー名を高らかに掲げ2人を歓迎した。
「とりあえず明日は2人の職業決めと装備諸々の調達ねっ」
ロマは明日の予定を伝え今日は解散!と言う感じになった。
「職業かぁ…俺はやっぱ…」
「弓でしょ!弓!弓使いたい!!」
次の日同じ部屋に皆で集まり職業決め話し中である。
「まあ星汰はそう言うと思ったよ」
恵介が微笑みながらそう言うと
そりゃそれしか取り柄がないんですから…と星汰は不貞腐れたように言う。
「恵介は何にするんだ?」
星汰は一転してワクワクしながら恵介に問う。
「んー、そうだなぁ。魔法使い、大剣、片手剣、武道家、銃士、槍術士、弓術士、他にもあるんだ…」
迷うなぁと困ったように恵介は言う。
「何かやりたい職業はないの?けーたんっ♡」
恵介の横腹をツンツンしながらロマは言ってくるので「そのけーたんって言うのやめてほしいなぁ」と言いながら
「星汰が弓術士なら後衛はだいたい揃ってるからバランス的には前衛が必要だと思うんです…」
恵介は真面目に答える。
「やりてぇのにしろよ。バランスだのなんだのっていうのは後から考えようぜ?」
シンがそう言うとそれに賛同したように
「そうだ!どうせなら恵介も弓術士にしよう!俺ら弓道部で1位と2位だったじゃん!」
もちろん1位は恵介で2位は星汰である。
「でも……」
それでも悩む恵介を見ていられなかったのか
「じゃあ無職でいく?」
とファルが茶化す
「それだけは勘弁!!!」
「え?経験あるのに?」
星汰も便乗する。
「無職じゃない!学生!学校行ってなかっただけだから!」
引きこもりの学生がよく使いそうな言い訳をする恵介だった。
「さっきからよくわからないけど、要するにけーすけは無職がいいの?」
とリアまでも乗ってくる。
「断じて違う!!」
恵介はもう疲れたと言うように肩を落とす。
「じゃあまた一緒に弓にしよう!」
星汰の最後の一押しにより「わかったよ」
と渋々了承した。
「じゃあ2人とも弓術士ね?それじゃあギアの職業選択ってところでギアに手をかざして自分のなりたい職業を強くイメージしてみてっ」
ロマに言われるがまま2人とも目を瞑り強くイメージした。
すると体が発光した。
光が収まると
「その弱そうな弓矢が初期装備ってやつだ」
シンが説明してくれた。
「それは捨ててもいいわよ。どうせすぐに変えるから」
ファルはカッコイイ武器買いましょと言い木でできた弓を捨てるよう促す。
恵介はしっかり弓術士になれたようで嬉しそうにしていた。
星汰も今か今かと弓が現れるのを待ったが一向に現れない。
「俺だけ弓が出ない…」
星汰は残念そうにしていると
「ちゃんと職業選択したわよねっ?」
とロマは何か焦ったように聞いてきた。
それに返事をしようとした瞬間
「っ!?!?」
いきなり右腕に激痛が走った。
「どうしたの?」
リアが心配そうに駆け寄ってくる。
星汰が痛みのした右腕の裾を捲ると
「なんだこれ!?」
右腕にはカラスのような絵があったのだ。
正確に言うのであれば右肩に三本の足でそれぞれ色違いの玉を持ったカラスが描かれている。
「八咫烏…烏の紋章…」
意味ありげにロマが呟く
「何か知っているのか?」
星汰の疑問に対してロマは首を横に振った
「いえ、分かることと言えばリアが同じような紋章を持っていることかしらっ」
「リアも…?」
リアは星汰の視線に気づき服で隠れていた左肩を見せてきた。
「悪魔…いや鬼か?」
「そう、鬼の紋章。」
リアの左肩には鬼の様な恐ろしいものが描かれていた。
「鬼と烏…共通点が見つからないわね。もしかして何かの鍵とか?2人を晒し首にしたら魔界の門が開くとか?」
ファルが冗談めかして言う。
「アホか。2人を殺すな。」
シンがつっこむ。
「冗談よ〜」
とファルは微笑みながら星汰の方をチラチラと見るので「こわっ」という反応をすると
「半分冗談よ〜」
と言ってきた。
「俺の事だけ本気なの!?やめて??」
とツッコミを入れているとロマがふぅと息を吐き
「とにかくこの件に関してはもう少し調べましょうかっ。」
と言い。
それから一泊置いて
「あとせーたん?」
「ん?」
突然ロマに呼ばれ首を傾げる。
「その紋章があるってことは武器は要らないかもしれないわっ。ちょっと弓を持つ感じで目を瞑って矢を放つ想像をしてみて?」
もちろん外にむかってね?とロマに言われて
「お、おう?」
星汰は言われるがまま窓から斜め上ぐらいに構え
「矢を放つイメージ…」
目を瞑ったまま強く強く星汰はイメージした。
するとものすごい音が遠くで聞こえた。
「ん?なんだ今の音…」
そう思いゆっくりと目を開ける
「特に変わりないかぁ」
と安堵の声を漏らした。
そして皆の方に振り向くと、リア、シン、ロマ、恵介が口を開けてポカーンと言う表情をしていた。
唯一ファルだけが笑みを浮かべ「何人死んだかしら〜」と不穏な事を言っている。
「どうしたんだ?みんな」
星汰は他の人たちの表情の意味が理解出来ず首を傾げ聞いてみた。
「せーたん…よーく見て?」
星汰はロマが指さす方向に視線を向ける。
「んん?お城の一部分が無いぞ?煙が上がっているぞ?」
あれ?と言う表情をした後星汰はハッとして
「もしかして俺が…?」
と引きつった笑みを浮かべながら全員に聞いた。
満場一致で皆が頷いた。シンクロ率100%だよ。。
「あぁなんかエンドロールが見えるよママァ」
星汰はもう何も考えられないと言う感じで自分の母親に謎の報告をしていた。
そんな星汰を後目に
「バレないように早く逃げよう」
リアはそう判断し指示を出した。
「待ってください」
恵介が真剣な表情でその指示を止めた。
「この距離ですよ?見た感じ城まで20キロ以上距離があります。普通に考えてこのメンバーの中にこの距離で当てられる人なんていないと思われるのではないでしょうか?逆に逃げると怪しまれる気がします。」
恵介はもっともな事を言っているがここは異世界だ星汰や恵介のいた世界の常識が通用するわけが無い。
「城には鷹の目と言われるやつがいてこの距離だと普通に見つかるわよっ。目が良いから。」
ロマは逃げるべきと言う。
「それは目が良いってレベルじゃないだろ!!」
星汰も我に返りつっこんだ。
「でも事実だ。戦争の時はそいつの目で隊長格の奴らの場所を発見して、そこに落ちるように魔法を撃ったりしているぞ」
シンが見た事がある様な感じで言う。
だがこれで星汰と恵介も逃げる意志を固めた。
「逃げましょう」
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「あそこからか…?こんなところまで届く魔法か…面白い」
金色の目をした鷹の目と呼ばれる男が愉快そうに笑みを浮かべて星汰達を見ている。
「どうされますか?」
犬の獣人が鷹の目に問う。
「うむ。とりあえず泳がせて人目につかない場所で殺す。」
「では誰に追わせましょう」
猫の獣人が鷹の目に問う。
「精鋭部隊と私だけで十分だ」
自信満々な様子の鷹の目の後ろでフードを被った少女が「ふふふっ」と笑い
「烏と鬼ね。楽しみにしてる。」
誰にも聞こえないような声でその少女はそう言った後闇の中に消えていった。
ブラジリアンワックスで鼻毛を抜くやつやった事ありますか?
僕あれをこの間してみたんですよ。
そしたら何と皮膚ごといってしまったみたいで血がたくさん出ました。
鼻毛だけでいいのに鼻血はいらん。
次回!いよいよ戦いが始まるのか!?逃げるSaveTheWorldのメンバー!そして追いかけるのは王国軍精鋭部隊!どんな戦いになるのかお楽しみに!