第2話 異邦人と問題児達
YouTubeでずっと音楽を聞きながらインスピレーションを貰いつつ書くのが楽しくてやめられません!
小説を書くのって楽しいですね!
まだまだ頑張ります!
リアに連れられ星汰は街に着いた。
西洋風の街に星汰は目を輝かせてずっとキョロキョロしていた。
するとリアが「早く行くよ」
と急かしてきたので早歩きでリアの後をついて行く
そしてリアはちょっと古そうな宿屋に入り
「ここよ」
そう言ってリアは部屋の扉を開けた。
開けた途端星汰が見たのは星汰の唯一無二の親友恵介だった。
「恵介!何でここにいるんだ?ねえ俺死にかけたんだけど!?」
星汰は恵介の両肩に手をやり、ものすごい勢いで揺すりながら質問する。
恵介は苦笑いしながら
「いやぁなんでだろうね?ゲームスタートしたらこの街にいたんだ」
「扱いの差酷くね!?転移させるなら俺も街に召喚してくれよ!!」
星汰は誰に言うでもなく愚痴を漏らす
その横で
「リアちゃんお帰り〜大丈夫だった〜?」
とダルそうにリアの心配をする声が聞こえた。
「シンもお疲れ、私は問題ない。その子迷子だったから拾った。それだけ」
シンと呼ばれた男は金髪のツンツンした頭で耳にたくさんピアスを付けており程よい筋肉をしている、いかにもチャラ男と言う印象だ。
「あら、拾ったのね。初めまして私は僧侶のファルと申します」
ファルと名乗った女は水色のロングの髪の毛にものすごい巨乳といった印象だ。
「俺は槍術士のシンだ。よろしくな」
2人は笑顔で自己紹介をしてくれた。
「初めまして星汰です。」
星汰も、もちろん笑顔で返す。
ふとシンが手に持っている物が気になりジッと見つめているとシンはそれに気づき
「ん?これが気になるのか?」
そう言ってシンは弄っていた正方形のキューブのようなものを見せてくる
「はい、それなんですか?」
「僕も気になります」
恵介も気になっていたようで一緒になって見つめる
「えーっとな。これはギアって言って、手に入れたアイテムや武器なんかを収納したり登録した相手と連絡を取ったりできる便利なアイテムだ!」
つまり正方形のカバン性能付きの携帯みたいなものか、と理解する。
「これがあれば離れてバラバラになってしまった時居場所もわかるからダンジョンに行く時とかは必須の物よ」
とファルが追加で説明してくれた。
「2人とも持ってた方が良いんだけど、お金も持ってないのよね?2人とも“異邦人”みたいだし」
「やっぱ“異邦人”だったか。まあ、あいつなら2個ぐらいなんとかできるんじゃないか?」
星汰は2人の発言の中の異邦人と言う特別な呼び方に違和感を感じたが1度スルーした。
「あいつとは誰のことでしょうか?」
恵介はもう1つの気になる部分について質問した。
それに対してシンは「んー」と頭を掻きながら
「あいつってのはもう1人の俺らのパーティーメンバーだ。今は別行動でクエストに行ってるはずだから夕方には帰ってくるんじゃねえか?」
と少しぼかした様に説明する。
「じゃあそれまでに2人に色々と説明しよう」
リアが提案する。
そこで星汰は、ふと
『あれ?なんかいつの間にかこのパーティーに入ることになってないか?』
と思った
「いつの間にかパーティーメンバーに入れられてない?って顔してるね」
と心を読むようにリアが言ってくる
「よくおわかりで…」
星汰は苦笑いを浮かべる
「まあそうよね。説明するより見せましょうか」
そう言ってリアはギアをいじり動画を見せてきたので恵介にも見えるように動画を再生した
その動画の中には銃を持った兵士のような人達10人に囲まれた星汰達と同い年ぐらいの男の子が映っていた。
「こ、この人…」
恵介が目を丸くさせ驚いたように声を出す
星汰もさすがに驚いた。
動画の中に写っている男の子それは…
「同じクラスの…島田…だよな?」
星汰は恐る恐る恵介に確認する。
恵介は頷いて動画の続きを見ようとしている
同じクラスだった島田は動画の中で
「ち、違うんだ!!やめてくれ!!殺さないでくれ!!!!」
と泣き叫んでいた。
そして兵士の1人が「黙れ異邦人!!」
と怒鳴ったと同時に銃の発砲音が鳴り島田は倒れ大量の血が流れていた。
誰がどう見ても即死だ。
「………。」
星汰と恵介は言葉を発する事すらできなかった。
そこにリアが
「わかった?この国では異邦人っていうのがバレたら殺される」
星汰と恵介は未だクラスメイトの死を見て言葉を出すことが出来ずにいた。
「こ、この国ではって事は他の国なら大丈夫ってこと?」
恵介が声を震わせながら質問した。
「まあそういう国もあるが、ここらへんは全部王都の領地で違う国に行こうにも身分証が必要になるから結局バレるだろうな」
シンの言っている事はつまり星汰達の国で言う法律の様なものみたいだ。
「お、俺らをパーティーに入れても大丈夫か?もしバレたら…」
星汰も少し声を震わせながら質問する
ファルはその言葉を最後まで聞かず被せるように
「そうね。その場で撃ち殺されるか公開処刑ね。どちらにしても晒し首にはなるわ」
とものすごく怖い発言をサラッとしてきた
「ならなんで…」
当たり前のような質問を星汰がしようとすると
「私達はこの国は間違っていると思ってるから、今の王様の独裁政権も差別なんかで命を奪われた人達…そんな人達を出さないように…たくさんの人を救う為に、私達はパーティーを組んだの、そしていつか対王都ギルドを作ってこの王国と戦う!」
リアは拳を握りしめながら珍しく熱く語る
「と言うことはあなた達はみんなそこそこ強いってことだよな?」
星汰はやっと落ち着きこのパーティーの全員の実力を知ろうとした。
だが…
「…………………。」
リア、シン、ファル3人とも黙ったまま俯いてしまった。
「あ、あれ?まさか?」
星汰は苦笑いしながら再度聞く。
「そのまさかよ…」
「まあ俺らは弱くはない…」
「弱いと言うより…問題があると言うか…」
3人がそれぞれ言いにくそうに喋る
「その問題とは?」
恵介が聞き返す
えーっと。と言ってリアから話そうとする
「まず私はスナイパーライフルを主に使うけど近距離じゃないと当たらない!」
「それはスナイパーじゃねえな!?でも可愛いから許す!」
星汰が勢いでツッコんだが可愛さに負けて許してしまう。
「俺は…女を見ると求婚したくなるんだ…」
「女は殴れないとかじゃないのかよ!」
「振られたら殴れるようになる。」
「こいつ最低だ。。」
星汰はシンの発言に失望し
そこから間髪入れずに
「回復魔法は使えません」
とファルが言うものだから
「souryooooooooooooo!?!?」
と変な発音と言葉でのツッコミをしてしまう。
「それにロリコンとゲーマー……意味わからないね!」
と恵介は何かを諦めたかのように満面の笑みを浮かべた
「あ、そう言えばもう1人の方は?」
星汰が思い出したかの様に質問をする
そんなこんなで話をしていたら時刻はそろそろ夕方頃である
リアが言いにくそうに
「もう1人は貴族を追い出された……」
「はぁ〜〜い!みんなぁ〜!お、ま、た、せっ」
と言葉の端々にハートマークが見えてきそうな声が聞こえてきた。
「マジか…」
星汰は顔を歪めた、、
前回次回開戦の狼煙とかカッコつけてましたけど
次です。ごめんなさい。
次回こそ狼煙を上げます!
乞うご期待!