脅される魔王
読んでくれてありがとうございます
「・・・」
気まずくなったふいんきで先に喋ったのは魔王だった。
「(すごっい今更だけど。)勇者って王子よね?」
「うん?」
「王子ってお城に住むよね?」
「うん?」
「お城に向かってるってこと?」
「うん?」
「(これ絶対殺される奴や・・。)」
トールーク王国はとにかくやばい。
大国だけあって貴族と平民の力の差が、
何より、王族と貴族の力の差が開きすぎている。
王族は基本的に国で一番強いとされ、権力、財産、武力、どれをとっても
貴族や周りの国などはかなわない。
そのため、結婚は純度100%の政略結婚で、王族の血を引く公爵家や、
身内などで結婚する。
だが、圧倒的な力のおかげか、よく貴族や民の制御ができていて、
治安がいいのだ。だが、大国をほとんどたった1りでおさめられている王として、
力は増し、王は絶対という暗黙のルールができた。
もしそのルールに逆らえば殺される。
だからなんというか、、、まあぶっちゃけ言えば、王族を信仰する宗教みたいのが
できつつあるのだ。
ここまで整理すると頭のいい人は(頭がよくなくても)気づいてるだろう。
王や王子の判断1つで私は殺されたりも生かされたりする。
こんな王国の城にいるよりエルナと逃げたほうがましだああああああああ!
「あの~帰ってもいいですか?」
「もちろんだめだよ?」
「そもそも、魔王が城にいるなんておかしくないですか?」
「みんなは私に逆らえないからね!(にこっ)
それと、自分がどんな状況にいるかわかってる?私の指示1つで君の部下を殺せるんだよ?」
「それは・・・」
「だからおとなしくしたがおうね?私も君の愛する部下は殺したくないから(にこっ)」
こわいこわいこわいこわい。
やっぱりかえりたい~~~
「当分は返せないね?」
「いやあああああああああああああああああああああ」