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勇者と魔王2

「せめて自分でっ!」


さそううとした瞬間ナイフが吹き飛ばされる。

やっぱ自分で殺したいとかか・・


勇者は近寄ってくる。

もう逃げられない、、、。


そして勇者は剣を捨て私を――


抱きしめた。


しかも優しく。


殺すためだと分かっていても、

全くこういう経験がないため、真っ赤になって熱くなってしまう。


だけど一向に待っても勇者は私を殺す気配がしない。


「名前を聞いてもいい?」

ととろけきった笑みを向けて名前を聞いてくる。


「エルシア・ディ―アです?」


「じゃあエルだな。」


「なんで殺す相手に名前を聞くんですか?」


「殺さないさ。」


「生贄?」


「違う。」


弱いけど、魔力だけはある。生贄にピッタリじゃあないか。

奴隷?魔力を補給し続けるための?


光魔法には魔力を渡す魔法もあったはず!それだ!奴隷だ。

一生こき使われるのかー。


それもきついかもしれない。

というかさっきから抱きしめられたままで勇者がしゃべると息が耳にかかってくすぐったい。


「はなしてくださいっ!」


奴隷としてなら、嫌われたら捨てられるかもしれない。捨てられたらエルナのとこにも出れるかもしれない。


「ああ、ごめん。いやだったね・・。」


少し寂しそうにする。

もしかしたら私の容姿に気があるのでは?と一瞬思うも、魔王だしそれはないとすぐに打ち消される。


はっとしたエルナが駆け寄ってきて私を守るように前に出る。


「エルシア様に、手を出したら何が何でも殺しますよ?」


「おお怖い怖い。心配せずとも今は手を出さないよ。」


今は?いつか殺されるってこと?


震えてびくびくしている私をまた抱きしめて大丈夫。と耳元でつぶやいてくる。


「ふふ。くすぐったいです。」


と、くすぐったくて笑ってしまい、笑ってしまったことにより、少し緊張が解けたのか、

日本にいた時みたいに敬語になってしまう。


「エルシアさま!!!

 おい勇者!お前なんか魅了とか使っただろ!」


なぜかエルナの口調がかなり悪くなっている。だけど、エルナの声が男に聞こえる。

私の知らないエルナの一面が知れてうれしい。


「エルナとやら。素が出ているぞ。」


「はっ!」


コントか何かかな?

いつの間にか仲良くなっているエルナと勇者を微笑ましくみる。


「とにかくエルシア様!今すぐその勇者から離れてください。殺します。」


「だめだめだめだめ!

 そんなことして、失敗したら私はともかくエルナまで殺されちゃう!」


「さっきは油断していたけど、次は殺しますから。」


「聞いてない!!」


エルナが魔法で剣を召喚する。


「残念ながらエルナとやらにかまってる暇はないから。じゃあね~。じゃあ行こう?エル。」


「私はエルシアですっ!そしてどこに行くんですか?」


「もちろん俺の家の寝しt「ボコッ」うそうそ。俺の家。」


「絶対に殺す。殺す」


エルナがキャラ崩壊してるううう














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