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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

レディーファースト

作者: 茶こし

俺の名前は清彦、24歳 しがないサラリーマン


定時になったし帰ろうとしている所


「清彦、部長命令だ。今晩付き合え」


声をかけてきたのは3つ年上の俊明部長だ

男の俺が言うのもなんだが、部長は仕事はできるし

気配りもできる、デキる男ってやつだ


「奢りですか?給料日前で金欠ですけど」

俺は部長に期待の眼差しを向ける


「ばーか、俺は女にしか奢らねぇよ」


そう言えば部長は女に優しい、出張から帰ったら

欠かさず女性社員にお土産買って来るし

でも、下心があるでも無いし。。

これがデキる男ってやつなんだろうな


結局金欠の俺に合わせて安居酒屋で

飲むことになった


「お疲れ様です部長」

「おつかれさん」


とりとめのない話をし、気分良く酔った俺は

なんとなく部長に聞いてみた


「そう言えば部長って結婚願望とかないんスか

女の子たちみんな部長のこと狙ってますよ」


長い間部長の下で働いてるけど、どうにも

仕事人間なのか浮いた話の一つも聞かない


「ま、考えてる相手はいるんだがな」

「誰ですか、経理の子ですか?」


部長は少し難しい顔をしてこっちを見つめる


「清彦、もう一軒つきあえよ」

「え〜、終電なくなりますよ。てかはぐらかさないで

おしえてくださいよ」


渋々俺は部長に付き合うことにした、

行きつけらしいラウンジはクラシックとかが

かかって落ち着いた大人のお店って感じだ


「あら、この子が前に言ってた清彦君?」


ママが俺の方を見て部長に話しかける


「部長、俺の事なんて話したんですか」


「仕事はできないけど、どこか放っておけない

カワイイ子だって言ってたわよ」


ちょっと意外だった、そんな風に思われてたのか


「ああ、清彦はカワイイよ」


ぶはっ、酒が気管に入った!何を言いだすんだ

酔ってるのかこの人は、、


少し寝落ちしてただろうか、部長がママに

支払いをしている姿が見える


「あ、ぶちょぉ、いくられすか〜」

「良いからお前は寝てろ、俺の奢りだ」


部長は男には絶対奢らないのに

明日会社で自慢してやろう、とか考えながら

俺はまた意識を手放した


気がつくと俺はYシャツとパンツ姿で

ベッドに寝かされていた、うん?部長の家か?

起き上がろうとすると、ガチんと金属が

ぶつかる音がする。


えっ、なんで??

良く見ると俺の両腕はしっかり手錠でベッドに

固定されていて、両足も結びつけられている

なんだこれ?


ガシャガシャやってると部長が部屋に入ってきた


「よぉ、気分はどうだ」

「あ、二日酔いで頭が痛いですってそうじゃなくて

どうして俺は縛られてるんスか」


「清彦、オレさ結婚しようと思うんだ」

「へぇ、おめでとうございます、、じゃなくって」


という俺の言葉は最後まで紡がれる事は無かった


ふぅぐ、んむ


なぜなら部長の唇が俺の口を塞いだからだ


「んー、んー」

身体を揺らして必死に抗議するが、部長の

キスはますますエスカレートして遂には

舌まで入れてきた。


長いキスだった、俺はグッタリしてしまい

もはや暴れる気も起きない


「今日の事は誰にも言いませんから俺を解放

して下さい、部長が同性愛者だったなんて誰にも

話さないですから」


「バカだな、俺が男なんか相手にするわけないだろ

お前自分の身体良く見てみろよ」


そう言われて俺は自分の身体を見る

手足が白く華奢になってる、、おまけに

胸に2つの膨らみが。。


「え、いや、ナニコレ、え?」

「お前はカワイイ女の子だよ」


いやいや、マジでどうなってんの?


「えっと、ちょっと訳がわからない、、てか

どうして俺が女になってるんですか?」


「さっきさ、ラウンジでお前の酒に細工したんだ

男を女に変える薬だって、知合いの製薬会社で

作って貰ったんだ、半信半疑だったけど効果が

あったんだな」


「なんでそんな物を俺に飲ませたんですか」

「お前さあ、俺が女子達に優しくしてたら羨ま

しそうな顔してるだろ、なんか可愛いなぁって

こいつが女ならなって思ってさ」

「どう言う動機だ、サイコパスかあんた」


「俺のモノになれよ」


んっ、なんだ。吐息と合わさって耳元で

囁かれると頭がぼぅっとして、何この気持ち


部長は笑みを浮かべ無言で胸を揉みだした


「んん、うぁ、、ちょ、やめてください」


俺の抗議を無視し、さらにエスカレートしてゆく


「きよひこぉ、乳首がたってきたぞ、嫌がってても

身体はまんざらでもないじゃないか」


「あんっ」


指で胸の先を摘まれると自然と声が出た

ちょ、これはヤバイって力が抜ける

頭が回らなくなってきた、この身体が男を

求めてるのか、ダメだ快楽に勝てそうにない


、、、


結局気がついたのは次の朝だった

俺は美味しく頂かれてしまったのだ。。

本当に俺を娶るつもりらしい


「ラウンジで奢ってくれたのは俺を女として

見てたんですか?」

「そういうこった、安心しろよ。俺はお前を

責任持って幸せにしてやるよ」


そう言われて俺はなぜか満更でもなかった

俺も部長が好きだったのか?


そして俺は部長と結婚して今では主婦なんぞ

している、そこそこに幸せだしいいよな


終わり





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