表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クッタリアの魔物  作者: 赤異 海
34/59

34/傭兵トッド①

 俺は北へと帰る行商の護衛として雇われ、義父さんの故郷を目指し旅をすることにした。金は大分貰っているが、何があるか分からない。


ゆっくり各地で仕事をして生活しながらの旅にしようと決めた。


北の大地は寒冷で葡萄酒などが美味しいと義父さんが言っていた。


もし義父さんの故郷に着いたら、義父さんの親族に雇ってもらえるようにと義父さんが手紙を書いてくれた。


手紙の内容を見たが自分は実の子として書いてある。とても嬉しかった。親族として迎え入れられるようにと取り計らってもらったことではなくやはり私は義父さんと家族であったのだと実感できたことがだ。


物心着く前にこの町で捨てられ義父さんに拾われて育ったのだ。もちろん町に思い入れがある。後悔がないかと聞かれればあると答えるだろう。


だが、今のこの町は死んでいる。


このまま町に残り立て直そうかとも思った。しかし、やはり一度は義父さんの故郷に行きたい。その思いの方が勝ってライマーン行きを決めた。


だが、絶対に帰ってこようこの町に、帰りたいだろうと自問した。答えは決まっている帰りたいに決まっている。義父さんの故郷でしばらく過ごしたらこの地にクッタリアの町に尽くそうと心に誓った。


王都で過ごす義父さんが誇れる町に、一緒に育った義兄弟たちが何時でも帰ってこられる。そんな町にしたい。自分の志が変わらぬように願う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ