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異世界でダンジョンマスター始めます。  作者: お蕎麦屋さんのカレーうどん
3/8

ダンジョンフロアを購入しました。

『これよりチュートリアルを開始します。』



 いきなり始まるチュートリアルの開始宣言に戸惑う。まぁ、チュートリアルとかはあった方がありがたいけど。



『まず、ダンジョンを成長させるために必要となるDPについて。』



DPダンジョンポイントってありがちだし、説明不要な気がするが。あれだろ、ダンジョンの作成とかモンスターの召喚に必要なPで侵入者の撃退とかで手に入る。」



『はい。捕捉するならば侵入者の撃退だけでなくダンジョンのモンスター誰かを殺したり、侵入者の持っている武具を還元するなど様々な方々があります。』



「それを使ってダンジョンを作成するとしてだ。そもそもダンジョンを作る必要があるのか?そもそも何でダンジョンを作るんだ?」



 小説とかでダンジョン物を見ると疑問に思うんだよね。中にはちゃんと説明してあるものもあるが大抵は理由が不明とかダンジョンを強化しないと冒険者や勇者に殺されることになるとかだよな。



 俺は魔族みたいだし、人間からは普通に殺害対称だろうけどな。そう考えるとダンジョンマスターになったのはやっぱ幸運だよな。他の奴等はどうしてるかな?‥‥‥‥今は考えてもしょうがないか。



『ダンジョンを作成する理由、及び必要はありません。フロアを購入してコアルームから地上までの道を作り、ダンジョンを放棄することも可能です。』



「マジか。ダンジョンマスターはダンジョンから出られないとかダンジョンコアが破壊されるとダンジョンマスターが死亡するとかはないのか?」


『ありません。ただし、マスターが死亡した場合、このダンジョンは機能を停止されます。』



 俺にはデメリットは無いのか…………ちょっと嘘臭いな。そんなうまい話があるのか?ダンジョンマスターってのになったならそれなりの義務や責任があると思うし。んーとりあえず、これについても後で考えるかな。



「…………チュートリアルの前に色々と聞きたいことがあるんだがいいか?」



『構いません。マスターのサポートが私の役目ですから。』



「まず一つ目。このダンジョンは何処にあるんだ?そもそも俺はこの世界のことを知らないからな。その辺りのことも教えてくれ。」



『このダンジョンは大陸南部の鉱山地帯に存在します。』



「あーっと、ダンジョンの場所だけじゃなくてこの辺りにある国とか街の場所とかも教えてくれ。」


知りたいのはそっちだから。



『不明です。ダンジョンの周囲1km以内に人や魔族の住む街は存在しません。』



「………もっと遠くにあるってことか?」



『不明です。私の持つ土地や国の情報はダンジョン周囲の地形情報に限ります。』



 …………………使えない。いや、停止していたダンジョンコアが色々と知ってる方がおかしいか。ダンジョンを出ても右も左も分からんのか。となると侵入者を捕まえて情報を吐かすとかするまでは引きこもるべきか?それも危ない気がするが。



「土地の情報が無いとして、どんなことなら分かるんだ?」



『私の所有する情報はダンジョンの作成、モンスター、及びスキル等に関わることに限ります。』



 スキルか、それなら聞けることがあるな。


「なら、俺のスキルについて教えてくれ。あと魔法の使い方。」



『スキルについてはステータスより確認出来ると思いますが?魔法についてはこの部屋の中で扱うのは危険なためにまずはダンジョンのフロアを作成し、鍛練を行う場所を確保することをお薦めします。』


 まぁ、もっともかな。この部屋で魔法使うのは危ないしもっと広いところでやった方がいいよな。


「了解♪それでダンジョンの作成をするとしてだ。まずはどうすればいいんだ?」


『まず、ダンジョン作成画面よりフロアの選択をして下さい。フロアの大きさによって必要となるDPが異なります。また、現状のダンジョンLVでは購入出来るフロアは1フロアのみとなりますので注意して下さい。』


「1フロアのみってことは俺が作れるダンジョンは1階層ってことか?」


『はい。ダンジョンの階層を増やすためにはダンジョンLVを上げる、侵入者を一定の数排除する等の条件をクリアする必要があります。』


 ふむ。1階層のダンジョンってことは購入するフロアが狭いと簡単に攻略されることになるか。

 DPでのダンジョンのフロアの購入費用は小が1000P、中が3000P、大が5000、特大が10000Pか。



「………今のDPだと中を買うしかないか。」





『マスターに報告します。現在、マスターの所有する称号:見習いダンジョンマスターの効果により、初回に限り購入するフロア、モンスター、施設の購入DPが半額となっています。』



なんだと!


「先に言え。ならばフロアは大を購入する。」


 パネルからフロア(大)を選択する。


『フロアの購入が確認されました。続いてダンジョンフロアの性質を選択して下さい。』


「性質?」


『はい。ダンジョンには洞窟型、迷宮型等を始め、森林、火山、氷雪、等の様々フィールドを選択できます。現在のマスターならば洞窟型、迷宮型、森林型、荒野型等が選択出来るはずです。』



 パネルを見ると確かにフィールドを選択する画面が映っている。



 かなり重要な選択になるな。コアが言った他にも巣穴型やピラミッド型等もあるし、ちと迷う。



「…………じゃあ、洞窟型で」



まあ、俺が土の魔族らしいからこういう洞窟型のダンジョンのほうが俺にとっては良い筈だ。



『確認しました。ではフィールド大、洞窟型のダンジョンの中で購入するダンジョンを選択して下さい。』



 パネルには様々な洞窟が映し出されている。鍾乳洞の洞窟だったり地底湖のある洞窟だったり、形や設計の違うダンジョンが何十とある。この中から購入するダンジョンを選べと言うことか。悩む。

とはいえいい加減に選ぶことは出来ないし………。



 あーでもないこーでもないとコアとダンジョンのことを話ながら地底湖のあるタイプの洞窟を選んだ。やはり水の確保を大事に考えた。それに地底湖に棲む魚とかも確保出来れば生活も楽になるだろうし。



『ダンジョンフロアの購入が確定しました。マスタールーム。居住区が解放されます。』



 俺のいるコアルームに扉が出現すると同時にパネルに新しい表示が見え、ダンジョンの全容が表示される。

 ダンジョンはフロアは大きく9つのエリアに分割されて表示される。表示は電卓とかと同じように左上から右に順番に数字が振られ、それぞれのエリアを選んで設計を弄れるようだ。


 これによるとダンジョンの入り口は⑥番と、マスタールーム、ようはボスの部屋なのだがこれが④番と隣席している。マスタールームは居住区や今、俺のいるコアのある部屋とも繋がっているからここを抜かれたらこのダンジョンは終るな。

 

 とりあえず、マスタールームに行ってみるか。


「マスタールームへ行くのはこの扉でいいんだよな?」


『はい。その扉の先にマスタールームがあります。』


 扉を開けて眼にしたマスタールームは……………死体が散乱し、床や壁がボロボロに破壊された廃墟擬きだった。



………………………なんだこれ。





投稿のペースもだけど話のペースもゆっくりになりそう。

のんびりやっていきます。

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