61私達結婚します
あれからメイズ辺境伯から話を聞いた。
自分は私の叔父にあたりガビアンと言う嫡男がいて彼は帝国騎士隊長をしている事。
クリス殿下は、マクリート大神官の子供だと言う事。
ラヴァードが実はラビウス殿下で私の兄だと言う事。
セレスト国王代理は役職を剥奪されて幽閉されて次期王はラヴァードになるだろうと言う事。
え~、そんなの嘘でしょ?あのラヴァード副隊長が兄?うそ、嘘、そんなことあり得ない!
「フレイシア、とにかく君が無事で何よりだった。今まで色々大変だっただろう。これからは私を頼ってくれ。いつでも助けになると約束しよう」
叔父と名乗った男性は落ち着いた雰囲気で私を見つめる目は優しい。眉と耳が母によく似ていて兄妹なんだなぁって思いながら挨拶をする。
「叔父様、私凄く嬉しいです。叔父様や兄が出来て」
とは言ってもいきなりで戸惑っているけど。
チラリとラヴァード様を見ると気まずそうに私を見ている。
「フレイシア、すまない。フレイシアを騙すような事をして、だが、違うんだ。最初は全く知らなかったんだ。誓ってもいい。あんなひどい事を言った俺を許せないなら‥だからなかなか言い出せなくて。いや、言おうと思っていた。でも、次々にいろいろな事が起きてつい言いそびてしまって‥すまん」
兄様はしゅんと項垂れてしまう。
そうですよ。もっと早く知らせてくれれば!って思うがいろいろ事情があったんだろう。
「とんでもありません。お兄様色々ご心配をおかけしました。これからもよろしくお願いします」
突然の兄の出現に一番心臓がばくばくするんだけど。
なんだかなぁ。最初に出会った時は最悪だったし、でも、だんだん距離は縮まっていた感じがして許せてしまう。
やっぱり血が繋がってるから?
「ああ、こうやって名乗り会えたんだ。もう、遠慮はしないぞ。フレイシア俺の天使!」
お兄様がいきなり私に抱きついた。
驚いたけど嫌じゃなかった。
「ふふふ、お兄様って甘えん坊さんみたい」
「いい匂いだ。お前からお日様みたいな匂いがする。ミルクココアまた一緒に飲もうな。母上が大好きだったからな」
「はい、また一緒に」
もう、怖いなんて思わなかった。ただ、うれしい。
「ラヴァード。いい加減にしろよ。フレイシアはたった今目覚めたばかりなんだ!」
「す、すまん。つい、嬉しくて」
「いいんです。だってエバン様も喜んでくれるでしょう?私の家族ですもの」
「それは、わかっているが、ずっと会えなくて会えたと思ったら拒絶されてあんな事になっただろう?フレイシアが足りないんだ」
「もう、エバン様ったら!」
フレイシアが真っ赤になって俯く。
「いや、チェスナット辺境伯、君にはいろいろすまない事をした。だが、そろそろ国に帰ってもらいたいのだ。我が国もこれから一悶着もふた悶着もあるだろう。だが、それをきちんと精算して新たな国造りを始めたいと思っている。ニルス国もこれから色々大変だろうしな。お互い頑張ろうじゃないか」
叔父様が手を差し出す。
エバン様はその手をしっかりと握りしめた。
良かった。これでキアラルダ帝国とニルス国の争いはなさそうね。
ほっと、胸を撫で下ろすといきなりエバン様が真剣な顔つきに。
「コホン!実はたった今フレイシアに求婚しました。も、もちろんオッケーを貰いました。だから俺たちは結婚するつもりなんです」
「はっ?エバン貴様いつの間に?フレイシアは意識がなかったんだぞ。そんな嘘を!」
「いや、本当だ。なぁ、フレイシア。君からも言ってくれ!」
「はい、本当です。エバン様から求婚されてたった今、返事をした所でした。私たち結婚します」
「「「「嘘だろう!!」」」」




