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プロローグ
「王子様とお姫様だね」
「えっ、おばあちゃん、この人たち、ただの中学生だよ」
「いいえ、男の子と女の子の物語は、すべて、王子様とお姫様なの」
幼い杏は、おばあちゃんがそう言って微笑むのを不思議そうに見つめた。テレビの画面には、制服を着た中学生の男女が映っている。
おばあちゃんは、まるで自分が見ている物語の登場人物について話しているかのように、楽しそうだった。
「お姫様…私もなれるの?」
「「ああ、その時が来たらね」
おばあちゃんは、児童文学という子ども向けの物語を書く作家だった。たくさんの物語に囲まれて育った杏は、いつしか物語の住人たちに憧れるようになっていた。
現実の男の子たちにからかわれてばかりいたこともあり、杏にとって、物語の中の素敵な王子様やお姫様は、一番の友達であり、憧れだった。
読んでいただき、ありがとうございます。
物語の初めの方は私が書いていましたが、途中から、まとまらずに、AIに書いてもらいました。
読み進めるうちに、どこがAIか探してくださいね。