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砕身  作者: フェルナンド
5/6

【5話 復讐者】

「俺はお前を潰すためにこれを極めた」


「ぐっ⁉︎」


走馬灯が見えるほど圧縮された時間の感覚に

まで到達していた,それはあの


その技は,皮膚,筋肉,骨を超えて直接内蔵に感触を与えて肉体に酷い物理的ストレスを与える,

心臓に触れたなら心停止,目に当てて脳に触れたなら思考停止,胃や腸などさまざまな応用が効く。


「死ねや磯貝鞍馬」


透触と呼ばれる技の一つ,この技術を使えば

内蔵に感触を与えて機能停止にする以外にも,

弱点の目や金的以外にも無数の弱点を生める。


「ふぅ,あっぶない」


攻撃を喰らうも筋肉で内臓を動かして上手く避け,骨掛けで男性器の攻撃を防ぐ。


「なら次はこんな技は!」


っと倒れている磯貝に追撃を放つ。


それは筋貫,脈を指で奪うことで,出血死を

狙うことも可能,これはツボを突くのと同じで

対象の身体機能,筋肉の硬さや骨の太さを関係

なく殺せる。


まさに皮膚に触れるだけで勝ちが確定するような暗殺に特化した業で,弱者が体格差を無視して勝てるように成る為に鍛えた技術そのもので

あった。


「死ね死ね死ねぇ!」

「良いねぇ!やるねぇ!」


今度は功夫にも似た技術を使う,針灸や麻酔の

ように物理化学的プロセスの解らないが効果を生み出す力,敵のツボを突いて殺すことも容易い。


程よくつけば快楽なれど,突き詰めれば暗技なり,相手の弱点と成る穴,ツボ,未発見の経絡と呼ばれる部分,そこを的確に突くことで,内部から破壊して,一撃で相手を倒すことを可能とする。


加えて不意を打たれた局所に甚大なダメージを

もたらす,例を言うなら小指にタンスを強打したり,ドアに指が挟まるなど,それらアミュエイション現象,漢字に直すなら不意局小撃激痛化現象も凌駕して無痛症が痛みを知覚し感覚遮断は通用しないダメージを与える。


「喰らえ,色即是空なる五指,空烈突穿!」


空烈突穿,透触に置ける究極奥義,その真髄は実体を捉えられない無の状態から,意思を持たぬ

姿無き突きを放つと言うもの。


相手の攻撃を無意識で回避すると同時に,防ぐ手立てのない無想の突きの連撃を浴びせる,攻防一体の奥義。


どれだけ効率的かつ即席で,少ない手数で殺せるかと言う暗殺の業の歴史の中でも,この奥義を

体得した者は数人もいないとされていたが遂に復讐に囚われた彼が完成させた。


「うららららら!!!」


1秒間に300発を超える数の繋がる空烈突穿を連撃を放つ,,,しかし。


「よっと」


何とそんな初見殺しの攻撃を反射神経だけで

軽々と攻略してしまう。


最適なカウンター,打つべき時に打つべきものを選択して打つ,最も基礎的だが難しいことをやるのだ。


「もういいかな?なら次は僕の番,空象の道を歩む者の一端でも見て,冥土の土産としたらいい」


「なにをぉ!」


「拳を打つことも,指で突くことも,何にせよ皮膚に触れることもなく,対象から命を絶てる業を」


「(バカな,そんな事不可能,何がある)」


,,,時は流れて,これは伝承,古代相撲の野見宿禰の巻。


「よ!始まりの相撲取り!」


「きゃあ〜!宿禰様!」


「やっちまえ宿禰!」


これは遥か昔に遡る,始まりの相撲,古代相撲

始祖たり得る男,その名は野見宿禰,その力は

力比べの相撲取り達の中でも格別の領域に

あった。


「やって見せてくれるか」


「はい,喜んで試してみましょう」


高張力鋼の鋼鉄製の鉄骨,それは直径およそ1m,

橋を支え,超高層を貫き,戦車の装甲すら寄せ付けぬ,建造物の骨そのもの。


数千度の炉で鍛えられ,何十年の風雪にもびくともしない,そんなもんを左手に持つ。


「おい,両の腕は使わないのかい?それどころか

利き手とは逆の手じゃないかい?」


「いいえ,これで良いのです」


すると人差し指と親指で持つ,するとどうだろうか,まるで粘土をぐにゃぐにゃに,,,だなんて

言うと思いましたか?


「はへ〜こりゃなんつう握力」


鉄属が軋む音すらさせない,そりゃ綿菓子どころか空気が如く丸め潰しちまった,にぎゅ〜って感じじゃない,くしゃくしゃってティッシュを丸めるより簡単に。


「こんな軽々とやっちまうなんて」


後世の学者曰く,この動作に必要な力は推定8万t以上は必要と成るだろうことを,こともな気にこなしちまうんだから。


この握力は産まれた瞬間から人の域を超越していた,少し過去に遡る。


「産まれましたよ!」


「どれどれ,我が息子y」


瞬間,0歳0ヶ月の産まれて数分の野見宿禰は

親父に抱かれた瞬間,胸を摘む,すると。


「バブ」


グシャグシャグシャ,豆粒にも満たないハンバーグサイズにしちまったんだ。


こう言う物語が遥か数千年か数万年前に

あったのだ。


「空象道を進めば,指パッチンだけで竜巻を引き起こし,振動,つまり地震すら止めたり引き起こすことも容易い」


相手の重量,慣性,重心,筋肉の動き,次に動く場所,すべて無関係に相手を投げ飛ばせるのがポイント,すべての空象道が無駄を一切排除して本能に準じるて致命的,相手の力に依存しない点に利点を持っている。


「この業は,他のものとは比べ物にならないぞ」


究極の奥義の1つにして,掴み技の究極奥義,その名前は《黒洞の宿禰》始まりの力士が生み出した伝承を基盤として空象道の完全な合理性が

組み上げて技。


これには完全な理合もそうだが完全体の手を

必要としている,爪,指先からするナックルス・クローと称される通常は,皮膚が触れ合い全く

隙間がない0距離から鉄板を引き裂き空を切れば音の壁を裂いて斬撃が生まれるようは

[摘力/ピンチ]。


人間の頭蓋骨を握り潰して風船みたいに

破裂させてしまい人を紙屑みたいに

引き千切れる[掌力/クラッシュ]。


指と指の隙間に数十人を持って紙のように

丸一日分回せ続けられる[持力/ホールド]。


握力を構成する三種類の力,そのどれもが飛び抜けて強く,具体的には,都市全体を握り潰して,

砂の一粒より小さくする範囲を持つ《量》。


花びらを潰さずに,その内部の種子だけを握り潰す精密動作。


掴んだ部位の下層だけが破壊され,対象は立ったまま絶命,周りの誰もが何が起きたか分からないまま敵が沈むと言う。


敵の心臓を外側から触れずに握力の圧波で破壊する皮膚,骨,筋肉を貫通せず,接触部位だけを点で破壊する《質》。


「はい」


にぎゅっとした掌で圧縮した空気を前方に風圧として押し放ち,鳩が豆鉄砲喰らったように見てる復讐者にポフっと当たる。


「,,,が⁉︎」


グシャ,体内が急に圧縮され始める,,,これは名前の通り黒洞のようなもん,,,実際より詳しく言ったなら。


電気工学に置けるスピントロニクスの螺旋の力を応用して組み込まれていて,内部の浸透に外部のインパクトでしか不可能な回転率を同時に生み出すような感じ。


実際に空間と物質を握り潰して局所的に一瞬だが黒洞を生成して敵を引き摺り込んで消し潰す,

極められた武術,それはもはや妖怪の妖術に

等しかった。


敵の身体は跡形もなく消失していた。


「はい,終わり」


《カルゾーの生死》

まじで死にました,体内に詰めた黒洞で圧縮されて。

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