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第十一章 死者の国、そして新たな敵 第五話

前回の続き。

エリザベスさんの過去回想を聞いていた坂本莉音です。

前回は学生時代のエリザベスさんを気に掛けてくれた先生が居たとか言ってたけど、なんか話してる感じハッピーエンドで終えた訳じゃなさそうだな?

エリザベスさんの話は続く。


「その方は松本ナルポーンさんという日系の外国人でした。

その方はストリートチルドレンだった私も普通の人間として扱ってくれて、私に人が何たるかを叩き込んでくれた恩人ですわ」

「外国にも優しい人は居るんですね?」

「若干差別発言に聞こえたのは黙っておきますが…

その方は人生の恩師と言っても過言ではありませんでした。

しかし、私を良く扱いすぎたのでしょう…

私が中学を卒業する日に、私の前で嬲り殺しにされてしまいました…」

「…!?」


外国にもそんな胸糞が悪くなるショッキングな事件が学校で起きていたとは…

しかし、その現状で心が抉られる様な気持ちになるのに

更に悪夢の様な惨劇は続く!


「そして、彼の亡骸を私の前でグシャグシャに潰したのです…!

許せなかった…辛かった…でも、その時の私には奴等の蛮行を止める勇気が足りなかった…

だから、恩師の亡骸が壊されるのを指を咥えて見つめるほか出来なかった…」

「エリザベスさん…」


次の瞬間、彼女は多量の涙を流す。


「私を地獄の学園に連れ込んだ最高神様が憎い…

ですが、彼に助けて貰えなかったら私の命はなかった…

坂本君…私はどうすれば良いのですか…?

私が憎むべき敵は…本当に最高神様なのでしょうか…?」

「…」


俺は咄嗟では何も言えなかった。

でも、博打でも…言わなきゃならん事がある。


「エリザベスさん…貴方の人生は苦痛の連続だった。

でも、いつまでも過去に囚われていちゃ、何も始まらないっすよ!」

「坂本君…」

「まだ学生の俺が言えた台詞じゃないっすけど、

貴方の人生はここからですよ!

それに、貴方には帰りを待つ家族が居るじゃないですか?

今はその人と共に生き続ける、それが貴方の一番の仕事じゃないんですか?」

「そうですわね…」

「あと、どちらの味方に付けば良いか分からないなら…

俺の味方になってください!

貴方を後悔させない人生を与えてみせます!」

「…!!」


言っ…言っちゃったぁぁぁぁ!!

恥ずかしいぃぃぃ!

でもでも、俺が言える事は全部言えた!

あとは、エリザベスさんが決意してくれるか…それに掛かってる…!


「フフッ…面白い事言うじゃないですか?

貴方の味方に付いて後悔させない…そう言いましたわね?

言葉には責任…持ってもらいますよ?」

「…はい、勿論っす!」

「あと、私が既婚者という事は嘘ですわ」

「え?」

「フフッ…旦那様(小声)?」


な…なんかよく分からん事が多いが、エリザベスさんは覚悟が決まったみたいだ。

しかし、最後に見せたあの赤掛かった笑顔…

なんか引っかかるんだよなぁ〜?

気になるが、今は最高神を倒す事だけを考えよう。

さぁ、俺の愛する家族を奪った最高神…

地獄の王に会う時間だ…!


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