表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/42

第九章 愛されたかった〈元・人間〉 第三話 運命の出会いと別れ・終編

僕は少し頭を冷やしていた(物理的に)。

リユース君の言う通りなのかもしれない。

少しは自由に遊ばせても良かったのかもしれない。

僕はリユース君をルールという名の柵に縛り付け過ぎたみたいだ。

リユース君も一人の人間。

しかも、もうすぐ成人する良い歳をした大人だ。

僕はあまりにもリユース君に執着し過ぎた。

反省しなければ、僕は僕の手で幸せを壊そうとしたんだ。


「リユース君…謝りに行かないと!」


リユース君が家でした先が何処なのはか分からなかった。

でも、僕は無我無心でリユース君を探す事しか頭になかった。

その位、今回の家出事件に責任感をリユース君以上に感じていたからだ。

語尾に「にゃん」が付いていない事にも気付かぬまま

僕は体力が尽きるまでリユース君を探し走り続けた!

でも、何処に行ってもリユース君は見つからなかった。

もしや、町の外に向かったのか!?

僕は街の外まで捜査網を広げた!


そして、捜索を続けて3日が経過した。

ようやくリユース君の居場所を特定出来た。

僕の新能力の具現化で時間をかけてGPSに近い効果が期待できるアイテムを作る事に成功した僕は

早速そのアイテムでリユース君の居場所を特定した!

場所は…山の中の神社の境内…

隣町の神社に何故向かったんだ?

僕は微量の疑問を抱いたが、気にする余裕がなかったから急いで現場に向かった!


そして、現場に向かった僕を待ち受けていたのは…


「え…!?

リユース…君…?」


力なく境内内で倒れていたリユース君だった。

僕は混乱しながら彼を救命しようとした!

しかし、彼の命の炎は既に風前の灯だった。

そんな事、言われなくても分かってる!

でも、たった一人の宝を、唯一無二の弟を、

失う事実を認められなかった!


「リユース!リユース!

しっかりしてよ、お姉さん悲しいよ!

独りにしないでよ!」


何故彼が死ぬ寸前まで追い込まれたんだ!?

倒れている彼を見る限り、大きな外傷も小さな外相も見られない!

なら、何故こんな状態になったんだ!?

混乱する僕を宥めてくれる声が現れる。

その声の持ち主は──


「姉さん…泣かないで…よ…」


最後の力を振り絞って僕に語り掛けるリユース君だった。

僕は泣きながらリユース君を蘇生しようと奮起した!

しかし、手に取る様に分かる。

彼はもう…助からない事くらい…

そして、リユース君は言葉を続ける。


「オイラ…この世界に…生まれる存在じゃ…なかったみたい…」

「何言ってんだよ、君は僕の生き甲斐で宝なんだよ!

生まれるべき存在だよ!今までも、これから先も!」

「最高神…オイラは…その人に…魂を売った…

姉さんの…言う事を…守れなかった…オイラに…

生きる資格はない…そう…思ったんだ…」

「何言ってるんだよ、君は自由に生きる権利があるんだよ!

僕が縛り過ぎたから、君は何も悪くないよ!」

「でも…最期を…姉さんに…看取ってもらって…

オイラは…幸せ者…なのだ」

「うっ…ううっ…リユース君…ゴメンネ…」


そして、リユース君はこう言い遺して空へ旅立った。


「姉さん…貴方の…弟になれて…幸せだったよ…

それに…貴方は…とても…暖かい…よ…」

「……!!」


最高神…お前がリユース君を誑かしたのか?

命をお前に献上したのか?

僕から大事な宝を奪ったのか?


「フフフ…フフフフフ…!!」


僕にとってリユース君は唯一無二の弟であり、

失い難い尊い宝だった。

最高神…お前が何者なのかは知らない。

でも、お前は僕を完全に怒らせた!


「最高神…貴様の名前…覚えたにゃ…!

お前の名を次に聞いた時は…僕の怒りを兆倍以上に返して、亡き骸をも辱めてやる!」


僕は誓った。

宝を奪った極悪人を酷いやり方で殺し、

遺体も誰なのか分からなくしてやると!


翌日、放心状態になった僕の元にある男が訪れる。


「ルール君…君の弟が…私の友人のせいで…

申し訳ない!」


その男は数年前に出会った服を提供してくれたあの人だった。


「いいえ、貴方は何も悪くないにゃ…

悪いのは僕と最高神だにゃ…」


そう嘆く僕に

その男はこう交渉して来た。


「最高神…あの男は私から、いいや、

アイツの利益の為に罪なき人の幸せを幾度に渡って壊した大罪人だ!

だから私はアイツをこの世から消して、新たな世界を創造する!

君にも是非手伝ってもらいたい、同じ敵を持つ者として

私と同じ『神』にならないかい?」

「か…『神』?」

「あぁ、君のその力と思いを以ってすれば

私よりも強い存在になるさ?

さぁ、君も新世界の創造者にならないかい?」


正直な話、その話を信じる事は出来なかった。

でも、この人も最高神を敵視している。

つまりは、味方という事だ。

僕は半信半疑でその人の交渉を受け入れた。

そして、この選択が僕の人生をプラスの方向に持ち上げてくれたんだにゃ!

僕に与えられた具現化の力は謎の男の人改めてエリュピス様の力らしく、僕は人間離れした力を手にしていた事になるらしいにゃ。

そこに、エリュピス様の力で「神」になった事で

その力が増強され、具現化の力は無からものを生み出すだけではなく、生き物の体を作り変える事も可能になった。

僕はその力を使って、死んでしまったリユース君の代わりを作る趣味を始めたにゃん。

方法は至って簡単だにゃ。

まずは邪魔なターゲットの家族を皆殺しにして、

ターゲットを限界まで追い込んだ所に、僕の具現化の力でドラゴンハーフの体与え、新たな人生を歩ませる。

この力が発現した時、僕の快楽は頂点を打ち抜いた!

だって、失った大事な弟をまた生み出す事が出来るんだから!

でも、見た目は同じと言えど

中身は所詮赤の他人。

僕を受け入れてくれる新たな弟は現れなかった。

まぁ、調子に乗り過ぎたり、生意気な態度を取った欠陥品の弟達も…


「ごばばば…!!」

「僕の期待を裏切った報いだにゃ、ありがたく受け取れ…」


五体に僕の期待を裏切った罰と、腐り切った性根を叩き直す為に

盛大に苦しみもがいて死んでもらった後に、亡き骸も野菜の肥料として雑に処理したにゃ。


そして、弟探しを長年続けてやっと見つけたのが…

松本菊斗、本物のリユース君に一番近い性格をしている男を見つけたにゃ。

その子は一番僕が愛したくなった運命の人だにゃん。

だから、今まで通り邪魔な家族は皆殺しにしたにゃん。

そして、体をドラゴンハーフの男の子に作り変えたにゃん!

その姿を見た時に、僕の心はときめいたにゃん!

蘇るリユース君との懐かしい日々。

彼を見た時に僕は…改めて幸せを感じ取れたにゃん!

僕は誓った。菊斗君、君は何があっても僕のものだからね?


皆さん、おはようございます!

かつらぎです!

仕事があるのであまり書けませんm(_ _)m

最後に、ブックマーク、高評価、コメント、レビュー

お待ちしてます!

では、また次回お会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ