第九章 愛されたかった〈元・人間〉 第一話 運命の出会いと別れ・前編
僕の名はルール。
怨敵に奪われた幸せを取り戻さんと我が道を突き進む
元・人間だにゃ。
僕が菊斗にしてきた仕打ちを見れば僕は完全な猫を被る悪魔女だにゃ。
でも、僕だってアイツに何もされなければ僕もあんな凶行に及ぶつもりなんか欠片も思わなかった。
そう、あの日。
僕の為にと言って僕の当たり前の幸せを全部壊したアイツを…僕は絶対に許せにゃい。
今から110年前、僕は地元で一番の権力を持つ財閥の家の末っ子として生まれた。
お兄さん達は僕なんかより数倍も優秀な人達だったにゃ。
そんな背中を見せられたら、僕も必然的に上昇意識が上がって行く。
幼稚園時代から勉学に励み、
小学校時代に行われたテニスの大会は6年連続優勝。
同じく小学校時代で受けた歌手のコンクールも、
作文や絵画、演技のコンクールも最優秀賞を獲得したにゃ。
中学からは空手や剣道、柔道も習い始めたにゃ。
その努力も直ぐに実り、大会は軒並み制覇。
全国大会常連選手になり、世界ジュニア大会にも参戦する実力を付けて行ったのにゃ。
僕はお兄さん達の勇姿を見て憧れ、感化されて努力した。
しかし、中学三年の時にはそんなお兄さん達に逆に尊敬される様になったにゃ。
憧れのお兄さん達に尊敬されるなんて夢の様で現実感が湧かなかったけど、悪い気にはならなかったにゃ。
そして、高校生になった時に…
僕は運命的な出会いをする事になるにゃ。
それは、部活終わりの帰り道…
友人と話しながら帰っていると、無造作に置かれた段ボールに目が向いたんだにゃ。
「何だろう、あれ?」
「見て行きましょう?」
僕は友人3人と段ボールの中身を見て見たにゃ。
すると、そこに入っていたのは…
(ドラゴンの子供が段ボールの中で倒れている)
「ド…ドラゴン!?」
「何で架空の生き物の、しかも生まれたてホヤホヤの赤ちゃん状態でこんな所に?」
「そんな事気にしてる場合じゃないよ、
この子を死なせない様に手当するよ!」
僕は友人を連れて暖かい僕の家にドラゴンの子供を連れ帰った。
いきなり架空の生き物の子供を連れ帰ってきたのだ。
無論、追い出す様に命令されるかと思ったが…
「まぁ、見た目がレアリティ高めだが…
姿形が違えど力なきか弱い子供だ。
父さん達も力になるから、その子を助けてあげなさい」
なんと助けてあげる様に助力してくれたのだ。
僕は友人と共に一晩中看病に当たった。
その結果、ドラゴンの子供の命を救う事に成功したのだ。
「良かった…!
息を吹き返したわ!」
「はぁー!
まさか高校生なのに命を救うミッションを成功出来るなんて…」
「でもでも、この子どうするの?」
「どうするって?」
「親は間違いなく捨てる意思を持ってあんな所に置いて行った訳だし、誰かが里親にならなきゃだけど…」
「私の家は許してくれないし…」
そう、助けたは良いが…
誰がこの子の世話をするのか、いいや、
誰がこの子の里親になるのか…
この問題に完全にぶち当たっていたのだにゃ。
僕は一か八かでお父さんにお願いした!
多分無理なお願いと言う事は重々承知しているにゃ、
でも、僕はこの子を見捨てる事が出来なかった。
僕がそうお願いすると、お父さんは優しい顔で首を縦に振ってくれたんだにゃ。
そして、こう言葉を続けた。
「その子は私が目にした時点で見捨てる気が湧かなかった。
運命的な出会いだと私は思っているよ。
でも、ルール、君は責任を持ってその子を世話してあげなさい。
これは、私からの命令であり思いだ」
「ありがとう、父さん!」
僕の腕の中でスヤスヤと眠っているドラゴンちゃんが返事してくれた気がして嬉しかった。
翌日、僕はドラゴンちゃんを綺麗に洗ってあげた。
猫や犬と違ってノミは湧かないと思うけど、念には念を入れて、僕は一生懸命に洗ってあげた。
抵抗されると思ったけど、ドラゴンちゃんは大人しく洗われていた。
しかし、僕は驚愕する事実を見る事になる。
「もっと激しく擦らないと臭いは取れないのだ」
「はいはい、分かったよ…」
そう、目の前で洗われているドラゴンちゃんが有り得ない事にナチュラルに喋りだしたのだ!
「しゃっ…喋ったぁ!?」
「オイラ一応9歳だからある程度は喋れるのだ。
あと、この姿の体を洗い終えたら
もう一つの体も洗って欲しいのだ」
「え…?もう一つの体?」
僕がそう聞き返すと、ドラゴンちゃんは立ち上がり
ドラゴンハーフの姿に変身した!
「これがオイラのもう一つの姿なのだ。
おっと、名を名乗っていなかったのだ…
オイラの名はリユース、見ての通りドラゴンと人間の混血種なのだ」
この世界はまだ未知数な存在が多い。
その事実を知る事になったのだにゃ。
皆さんこんばんはー、かつらぎです。
座りっぱなしで腰が痛いのじゃ(知らんby閲覧者)…
今回の章では前章の悪役だったルールの過去を書いて行こうと思います。
まぁ、またバットエンドのストーリーになる可能性確定ガチャです、はいm(_ _)m。
では、最後に
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お待ちしてます!
では、また次回お会いしましょう!




