第七章 暴走族〈志熊〉 第二話
どうもこんばんは、PCのバグに悩まされているかつらぎ未来人です。
ご意見をお聞かせください。
と、いう訳で…俺は暴走族グループの〈江熊〉の元に連れて行かれたのだ。
しかし、根城が寂びれたゲームセンターって…本物の暴走族グループだな、ここは…
「よぉ、お前がこの三馬鹿を助けてくれた英雄様か?」
俺は背後から誰かに声を掛けられた。
俺はその声に答える様に後ろを振り返る。すると、そこに居たのは…
「さっ…坂本!?」
「ん?なんだ、松本?
コイツと知り合いだったのか?」
一人は初めて見る顔だったが、もう一人の顔に俺は見覚えがあった。
そう、松本だったのだ。そういえば、アイツ〈江熊〉の一員だったと言ってたな?
「松本と知り合いなら俺とも仲良くなれるな?」
「そ…総長、コイツを巻き込む訳には…!」
「俺等にはコイツが必要だ、お前を助ける為にもな?」
「…はい、分かりました」
松本と〈江熊〉の総長らしき人が少し話をすると、総長らしき人が俺にこう自己紹介する。
「初めましてだな、俺の名は佐藤仙次郎【さとうせんじろう】。
暴走族グループ〈江熊〉の頭張ってる者だ、宜しくな♪」
「は…はい…よろしくお願いします!
俺は坂本莉音です、こちらこそよろしくお願いします!」
「何で二回も『よろしくお願いします!』って言ってんだ?
もしや、緊張でもしてんのか?」
「え……いや、その…暴走族の皆さんと会うのが今回が初めてですし…」
「そうか…まぁ、俺等は正義の道を突き進む暴走族グループだ。
他の暴走族グループと違って野蛮な行為には及ばないから安心して良いぞ?」
佐藤さん…か。名前は普通だ。
だが、こんなに大規模な暴走族グループに俺が本当に必要なのか?
俺は小さな疑問を抱いて辺りを見回した。
すると、俺に声を掛けて来る人がまた一人現れた。
「おい、テメェが不思議な拳で三馬鹿を助けた英雄様か?」
「…!?」
今度は話し方に強キャラ感が出てる人来たぁー!?
俺はゆっくりと後ろを振り向いた。
すると、後ろに立って居たのは俺よりも背丈がはるかに高い…190cmは優に超えているだろう。
全身にタトゥーを入れて半袖半ズボンの恰好をした喧嘩が強そうな男がそこに立って居た。
「おい、お前がうちの貴重な戦力になるのか…俺が見定めてやる…
一対一のタイマンだ、受けてくれるよな?」
「え……はい」
『このシチュエーションで一番面倒臭い展開になってるんですけどぉー!?
俺、素手で戦った事あんまりないから勝てる未来が見えねぇー!!』
この人…見た目に比例してかなり好戦的だな…
俺は極力喧嘩は避けたい所なんだけど、本人の目を見る限り、断っても受け入れて貰えないだろうし…仕方ない、やるしかないか!
俺は拳を構えて巨体の男と対峙する!
「お、おい!?
アイツ、天竜さんとタイマンするみたいだぞ!?」
「流石にあの人に勝てる訳がないだろ…」
「無謀な戦いだ、哀れだぜ、アイツ…」
正直な話、俺は乗り気ではない。
だが、売られた喧嘩は買わないと、このグループの中で軟弱者と思われるからな…
それに、幾ら実力が見えない相手とは言え、負ける気はない!
俺は右手に氷の魔力を、左手に炎の魔力を籠める!
「そんじゃあ…俺を楽しませてくれよ!!」
俺が力を籠め終わると同時に、天竜さんは俺に勢いよくスタートを切った!
俺は魔力を籠めた両手でその攻撃を防ぐ!
「冷たっ、アッチィッ!?
へぇ…三馬鹿の言う通り、不思議な拳だ…
だが、俺はその程度で負かせる相手じゃねぇぞ!」
俺の拳のシステムを全て理解したのか、天竜さんは拳と蹴りを混ぜ込みながら俺に攻撃してくる!
おいおい、これが人間が出せる攻撃なのかぁ?
完全に人知を超えた動きしてますよ、この人!?
しかし、さっきも言ったが俺は負けるつもりはない。
これは使いたくなかったが、使わないとこの人を倒せない。
俺は〈属性剣・氷の剣〉を装備する!
その時だった────
「へぇ…まさか、お前も〈属性剣〉の使い手だったとは…
だったら、俺の〈属性剣〉も見せてやるよ!」
なんと、天竜さんも〈属性剣〉を…しかも、見た事がない色をした〈属性剣〉だ!
「これを見るのは初めてか?
そうだろうな、これは〈拳〉の力を剣に具現化した物だ、
言うなれば、〈属性剣・拳の剣〉とでも呼んだ方が良いだろうな?」
へぇ…〈属性剣〉は奥が深い技らしい。
まさか、俺が習得した属性以外の〈属性剣〉が存在していたとは…
意外、意外…でも、相手が本気を見せてくれたのなら
俺も少し本気を見せないと不作法というものだ!
俺は炎の剣と氷の剣を合体させた
〈属性剣・炎氷の剣〉を装備した!
「へぇ…二つの〈属性剣〉を合体させるか…
お前、本当に何者だ!」
そう言いながら天竜さんは俺に切り込む!
俺はその剣撃を剣で正面から受ける!
剣と剣がぶつかる金切り音が辺りに響く!
「その体で俺の全力攻撃を耐えるか…やるじゃねぇか、お前!」
「そちらこそ、なかなか強いじゃないですか?
俺は〈異世界の神の下部〉と同等の力を持ってると言われてるんすよ?
そんな俺を本気にさせた貴方は、選ばれし強者ですよ?」
このまま決着が付くまで斬り合いになるかと思ったが、先程現れた総長の佐藤さんが仲裁に入った。
「はいはい、二人共そこまでぇー!」
「んだよ、センジー?今、良い所だったのによ?」
「いやいや、今、俺達は大事な抗争の真っ只中だよ?
仲間同士で戦う必要はない、分かったな?」
「へーい、分かりやしたぁ~」
「ごめんな、莉音…いや、りーおん?
俺の馬鹿ダチの天竜エイト【てんりゅうえいと】は戦闘狂でな?
強い奴に度々決闘を申し込むんだよ、悪気はないから許してくれ」
「わ、分かりました」
そんな訳で俺と天竜さんの戦いはこうして幕を閉じた。
そして、〈江熊〉のメンバー全員が集まる集会が開かれた。
そこで、俺の紹介が上がった。
「コイツがウチの組員の命を救った上に怪我を綺麗に治した盟友の坂本莉音だ!
コイツは俺等の味方になると言ってくれた、つまりは、俺等の仲間だよな!
〈志熊〉を潰すぞぉー!!」
し…〈志熊〉…あの三人を助けた時に聞いた名前だ。
やはり、暴走族同士で激しい抗争が勃発していたのか…
ここで俺は最悪な予感を連想してしまう。
この世界はゲームにハッキングされている事を忘れていた。
この世界は人間が人間離れした力を行使する事が誰にでも出来てしまう世界だ。
つまり、暴走族同士の抗争がこれ以上激化すれば死人が出る!
しかし、そんな事を伝えても信用されない事は重々承知の助だ。
だが、このまま抗争が激化する所を見ているだけではいけない気がして来た。
「なぁ、りーおん?
お前のレベルは?」
「え?レベル…ですか?」
「あぁ、俺等の平均レベルは95、お前はどのくらいか聞きたいんだ」
そうか、レベルを言えば良いのか。
俺は現在のレベルとランクを佐藤さんに話す。
「今の俺のレベルは78でランクは92ですよ」
「そうか、78か…んで、ランクが92…か…」
俺のその答えを聞いて一瞬佐藤さんは固まる。
だが、その直後に佐藤さんは驚きの感情に体が包み込まれた様に俺に話し掛けて来る!
「お…お前、お前、お・ま・えー!?
ランク92ってバケモンじゃねぇか、おいぃぃっ!?」
「そうですか、俺の知り合いにランク100越えしてる猛者が数人居ますけど?」
「やはり、お前を俺達の味方にして正解だった。
皆、コイツはランク92のバケモンだ!
俺達の味方になる事に異論ある奴居ないよな、居ないよな?
俺等がこの町のてっぺん取るぞ!!」
佐藤さんがそう言うと、組員の皆は大きな歓声を上げる!
うぉぉ…ヤンキーの世界ってこんな感じなんだ…
てか、俺はまだヤンキーデビューしてないからね?
なんか成り行きでこうなっただけであって、俺、今から突っ張りになるつもり欠片もないからね?
「なぁ、りーおん?
どうしたらそんなに強くなれるんだ、教えてくれよ?」
「え……?ひたすらに経験値を稼いでいるだけなんですけど?」
「そうか…お前がそう言う事は、何処かに経験値がたんまり貰えるポイントがある訳だな?」
え~?俺が連れて行かないといけない展開来ちゃったよ、
坂田に文句言われそうで怖いんですけどぉ~?
「なぁ、そのポイントに皆連れて行ってくれよ?
俺もレベルアップしたんだよ、な☆?」
「は…はいはい!このグループは合計何人所属してるんですか?」
「ここに居るだけでも300人は居るな?」
「なかなかに大きい組織なんですね…」
「全員連れて行けそうか?」
「まぁ、俺の転移魔法の上限数は1000人までだからギリギリ連れて行けますね?」
「なら行こうぜ、今からでも?」
はぁ…転移魔法は消費する魔力量が人数が増える程エグイ位馬鹿でかくなるからな…
でも、こんなにキラキラとして目で見つめられたら断れないよ…
と、いう訳で危険なダンジョンに300人の組員を連れて行く事になったのでした。
皆さんこんばんは、かつらぎ未来人です。
今回はヤンキーネタを混ぜてみました。
今回のストーリーの中心要素は不良が成り上がる
そんな感じです。
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