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第四章 悲劇の終末、そして現れし「神」の男 第三話

そして、俺達は中央図書館にやって来た。

しかし、俺はこの町の事をそこまで詳しい訳ではない。

なので、ここで何かを見つけても分からないままに終わる。

そこで、図書館での捜索は坂田に任せて俺は図書館の中で本を読む事にした(他力本願寺)。

しかし、ここにハテナに出会える情報が転がっているとは思えない。

もし、そうだとすると、ここに来た人のごく僅かの人達が被害に遭う可能性が高いという事になる。

だから一日でも早く見つけて、奴を討伐しないといけない。

それと、捜索を坂田に任せた理由は他にもある。

それは、坂田の所有スキルの中に「絶対感知」というスキルがある。

このスキルを簡単に説明すると、見つけたいものを設定し、それを実行すると見つけたいものだけをピックアップして見つけ出すと言うスキルだ。

さて、そろそろ見つかった頃かな?

俺は坂田に声を掛ける。


「うるさいよ!静かに本を読めないのかい?」

「あ、はい。すみません…」


大声を出したら即刻で注意されたので、坂田の元へ向かって話を聞いた。

すると、坂田はこう答える。


「情報と思わしき謎の物体ならあったぞ?

 こっちにあるから来て来て?」

「お、おう…」


俺は坂田の案内で図書館の三階部分の奥の方へと足を踏み入れる。

すると、埃臭い場所の中央に鉄の扉とレバーと宝箱らしきものが置いてあった。


「こ…これは?」

「恐らくこれが『ヒント』の事だろう。

 とりあえず、扉の中に入るぞ?

 俺がレバーを下げといてやるから坂本が入れ?」

「えぇ~?坂田先生が入れば良いじゃん、先生の方が詳しいし…」

「人に情報収集を途中から丸投げした人が言えた台詞じゃないだろ、

とりあえず中に入ってくれ、良いな?」

「は~い、分かりましたぁ~…」


俺は坂田に言われるがまま扉の先の部屋へと入った。

そこにあったのは、想像の数倍酷いものだった。


「うっ…!?」


その部屋に入って最初に目に入って来たのは血に塗れた大きな人形だった。

こんなサイコパスでもやらない様な事をこの部屋の住人は平然とやってのけるのか…

しかも、部屋全体が鼻にツンと来る錆びた鉄の臭いがするし…

一旦坂田にも見てもらった方が良い、俺はそう思い扉がある方に戻ろうとしたが、

それは叶わなかった。


「え……?扉がなくなってる…!?」


俺がこの部屋に入って来た時にあったはずの鉄の扉が跡形もなくなくなっていたのだ。

こ…これは非常にマズい!帰る道がなくなった…

いいや、この部屋にはまた別に出口があるはず…そこから出れば良いだけの話だ。

俺は恐る恐る血塗れた部屋を通り過ぎ、ある部屋に辿り着く。


「ここは…書斎…?」


俺が辿り着いたのはさっきの部屋の隣にあった書斎だった。

この家から脱出する事には直接関係しないが、少し興味が湧いたので

「神話伝説」というタイトルの本を手に取った。


「フムフム…この世界では神様に対する知識や思いが〈人間界〉より深いから

 今になってはだいぶ楽に調べる事が出来るよ…」


しかし、俺の自由気ままな時間はすぐに奪われる事になる。


「ん?僕の部屋に転がり込んだのは君かな?」

「…!?」


そう、俺が本を読んでいる時に現れたのは…


「あ、君のその顔…よぉ~く覚えてるよ…?

 坂本莉音…僕の忠実な部下をその手で殺めた忌々しき仇人…!」

「お…お前は…まさか…!?」

「あぁ、僕の方の自己紹介がまだだったね?

 僕の名は『ハテナ』、これでも〈異世界の神の下部〉の一員として

 エリュピス様の力になっている者だよ?」


想定する史上最悪の敵、ハテナだったのだ。


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