装備の完成までの作り方
どうも、毎日更新はじまるよ!
とい事で更新。
今回は前回の続きからですが、どうなってるでしょうか?
ただ今回は装備の技術的な話が殆どだと言っておきます。
では本編を(∩´。•ω•)⊃ドゾー
第二十八話「装備の完成までの作り方」をどうぞご覧アレ。
マリアが覗きを始めてからシグニットとシェリルは濃厚なキスを続けている。
そして、シグニットが胸も触ってとおねだりしたので、シェリルはシグニットの胸を揉む。
シグニットはだんだん気持ちよくなってきたようでなんだかとても艶かしい。
シェリルはシグニットに自分の胸も揉んでと言って互いに胸を揉みあう。
そこからはどんどんとエスカレートしていきそうなのでマリアはここらで覗きはやめようと、扉をそっと閉じる。
流石のマリアでも2人の情事を全部見る気はない。
そこまでしたら完全に犯罪である。
まぁ、ちょっと覗いてだけでも十分シグニット達からすれば怒ってもいい事だが、マリアは好奇心に負けて覗いてしまった。
とりあえずマリアは2人が完全に情事を始める前に退散して、鍛冶場に戻って来る。
そこでマリアは感想をこぼす。
「シグニット師匠がおねだりしてる姿はギャップ萌えだな……シェリル師匠は逆にお姉様ちっくになって2人の関係性は普段と逆でホント恋愛になると2人は逆転してて面白いな」
マリアはそう言うと2人のラブラブっぷりを見れて満足したので鍛冶を再開する。
だが、朝までやってみたが完成系には至らなかった。
朝になりシグニット達が起きてきてマリアに尋ねる。
「おっ、マリア!朝まで頑張ってたみたいだな!うん、えらいな」
「シグニット師匠妙にテンションが高いですね……それになんか顔がツヤツヤしてるんですけど……」
「そっ、そうか?気のせいだと思うぞ?」
「はぁ、シグニットちゃんわかりやすすぎよ……はぁ」
シェリル師匠も機嫌はいいようでシグニットの事をちゃん付けで呼んでいる。だが、マリアとシグニットの会話で自分達がお楽しみだった事がマリアにバレてるとシェリルは感づいた様で頭を抱えていた。
とりあえず、みんなで朝食を食べた後今後どうするかを話す。
「で、マリアはどうするんだ?」
「出来るまで続けますよ。それに一応完成系は見えたので後は練度を上げるだけですから」
「そうなの?マリアちゃん」
「えぇ、ですから、これからもしばらくは鍛冶を続けますので、出来るだけ2人の邪魔をしない様に気をつけます」
「あはは、邪魔になんて思ってないから安心しろ」
「シグニットちゃん……はぁ、マリアちゃんとりあえず、邪魔ではないから安心して。ただ、最近ずっと鍛冶してるから時々はマリアちゃんも息抜きに1人で散歩でもするといいと思うわ」
シェリルは要するに時々はシグニットと2人きりにしてと暗に言っている。
マリアもそれがわかったので、時々息抜きに1人で町に出掛ける様にすると言う。
するとシグニットが嬉しそうにニコニコしだしたので、最近あまり2人きりにさせなかったのはシグニットには辛かったんだと改めて思うのであった。
ちなみにマリアが居座るとまたシグニットが限界になり、欲求不満になってしまうので、マリアはそうならない様にしておこうと気を使うのであった。
だがその後もマリアの鍛冶は続いた。
適度に町に食事に行ったり、散策したりと気分転換を取るようになったのでこの間程鍛冶ばかりはしていない。
マリアは鍛冶をしていない間はどうすれば着色した装備を作れるかを考える。
今分かってる事はまず着色をするにあたって錬金術を使うとあるポイントで着色が出来る。
だが、そのポイントで魔力を練りこまないと直ぐに劣化していってしまう。
加工に関しては加工の開始から錬金術を使い、加工が終わる瞬間に着色の錬金術のポイントを合わせないとうまく行かない事が分かった。
ちなみに素材は完全に錬成はせず着色が出来たポイントで止める。
そこからもう一度錬成を開始してまた着色のポイントになったら錬成を止める。
そうする事で着色できた素材を作る事が出来る。
難しいのは錬金術を使った時に着色がされるポイントでぴったり止めて、再度錬成するときは止めた時と同じ状態からスタートしないといけない事である。
折角着色した素材を錬成して途中で止めても、少しでも同じ状態で再開しないと急激な劣化とともに色も消えていく。
それらがマリアが散々錬成と加工をした結果分かったことであった。
ちなみに、着色した素材を錬成して止めると、再度スタートする時にやめた時と同じ錬成状態からはじめる瞬間に魔力を一気に流し込まないと上手く行かないことも分かった。
今までの積み重ねで得た結果マリアの中で完成系は見え始めていた。
最初に錬金術を使い錬成を開始。
それと同時に加工も開始する。
そして魔力を変化させつつ錬金術による着色を行う。
その着色をした瞬間に合わせて加工も終わらせる。
これが一工程である。
その後は終わらせた時と同じ状態の錬成を施すのだが、魔力を一気に流し込む事で無理やり再錬成を開始させる。
普通に錬成を一旦終わらせた素材を再錬成するには止めた時以上の魔力を流して無理やり変化を起こさせるしか再錬成は出来ない。
ここまでがわかったので後は着色のポイントの見極めである。
錬金術で着色をする時この状態と決まったポイントが存在する。
そのポイントにうまく合わせないと着色は成功しない。
しかもこのタイミングだが魔力量が多ければ多いほど合わせるのが難しくなる。
マリアが苦戦してるのはその膨大な魔力故にタイミングを外して失敗する事が多いからである。
しかも、一度成功すれば終わりではなく、装備を作るには加工は何度もしないといけない。
つまり、加工の回数分連続で着色の錬金術も成功させなければならないのである。
こうなると、直ぐになんでも出来るマリアでも難しいのだ。
実際この連続で装備が完成するまでの加工回数にまだ一度も到達していない。
とりあえずマリアは完成型は分かったのでシグニット工房に戻って、シグニットとシェリルに説明する。
シグニットとシェリルに説明するとよく分からないと言われたのでシェリルに実際にやってもらう。
「シェリル師匠。錬金術で着色するやり方は教えたので出来ますよね?」
「多分ね……じゃあやるよ?」
そう言うとシェリルは錬金術でミスリルを錬成していく。
ちなみにマリアが最初はすごく少量の魔力で錬成してくれと言ったのでそうしている。
するとシェリルの錬成しているミスリルが赤くなっていく。
「おお、シェリルのミスリルが赤くなったな」
「問題はここからなんですよ……シェリル師匠?魔力がどんどん込められてくにつれて着色のポイントがずれて行っていませんか?」
「マリアちゃんの言う通りこの色を維持しようとすると、魔力が込められるにつれてだんだんポイントがずれていっちゃうね」
「じゃあ、魔力を流す量を一気にあげてみてもらっていいですか?」
「うん、やってみる」
そういうとシェリルは魔力を流す量を一気に上げる。
すると赤くなっていたミスリルが急に色を失う。
「あぁ……魔力を流す量を買えたら着色のポイントが一気に変化して合わせられなくなっちゃったわ……それに錬成できた素材も劣化しててとてもじゃないけど酷い品ね」
シェリルはそう言って残念そうにしている。
マリアはシェリルにもう一度今度は普段と同じように素材を錬成して尚且つ着色もしてくれと言う。
シェリルはわかったと言うが緊張してるようで表情が固い。
そしてシェリルが素材を錬成する。
「行くわよ……えい!ここだ!」
そう言うとシェリルの作ったミスリルの素材は見事な赤色をしていた。
しかもちゃんとシェリルの通常と同じ量の魔力が込められている素材ができていた。
「おぉ、流石シェリル師匠。一発で着色の素材を作りましたね……」
「そうだな。流石俺の相棒だな。シェリル流石だ」
「えへへ、なんとか師匠としての面目は保てたかしら」
そういってシェリルはホッとする。
マリアは次にシグニットにシェリルの作った着色された素材で剣の加工をしてくれと言う。
シグニットはいいぞと言ってさっそく加工を開始する。
だが、加工をしていくうちに素材に変化が起こる。
「どういう事だ?さっきまで真っ赤だったのに色がだんだん加工していくにつれて失われていってるぞ?」
「シグニット師匠それがこの装備を作る難しい点なんですよ。魔法鍛冶は加工をする時に魔力を流し込みながら加工しますよね?」
「当然だろ?そうしないと素材は加工できないんだからな」
「それがダメなんですよ。着色された素材はその状態が一番色を保てるポイントで止まってるんです。そこに魔力を流し込むとポイントがずれて行って色は失われます」
「という事はいくら着色した素材が作れても、その色の装備は作れないのか?」
「そういう事です。ですが、作る方法はあります」
「どんな方法だ?」
「ミスリルを錬金術で錬成を開始すると同時に加工も開始して、着色がされるタイミングで加工を終わらせるんですよ」
「それだと錬金術を使いながら加工もするという事になるな……普通の魔法鍛冶師じゃ無理なわけだ」
「そうです。同時に錬金術と加工をしないといけないので、着色された装備が出来ないのはその為です」
「なるほど……だが、マリアには同時にできる技術がある……そういう事だろ?」
「そうです。ですが、先程シェリル師匠がやった様に、素材の染色は魔力が多いほどタイミングを合わせるのが難しいんです。それを加工も同じタイミングでやらないといけないので難しさがわかりますか?」
マリアがそう言うとシグニットもシェリルも頷く。
そこでマリアは説明を続ける。
「ちょっと試しに装備を作ってみせますがいいですか?」
「あぁ、見せてくれ」
「マリアちゃん頑張ってね」
マリアはそう言うと錬金術と加工を同時に行って剣を作る。
一度加工しただけなので完成品とは程遠いがそれを見せる。
「どうですか?これが着色された剣です」
「ふむ、ちゃんと着色された剣だな。だが加工を一回しかしてないから剣としては使い物にならないな」
「そうね。でもマリアちゃんが一回でやめたのはとりあえず見せるためでしょ?」
「そうです。問題はここからなんです」
マリアはそう言うと10回ほど連続でその剣を再錬成しつつ加工をする。
そしてシグニット達に見せる。
「ほう、少しはマシな剣になったじゃないか?そのまま完成まで加工を繰り返せばいいんじゃないか?」
「シグニット……それは違うわ……その剣マリアちゃんにしては全然魔力がのってないわよ?」
「確かに……どうしてだマリア?」
そう聞かれたのでさっきの事から説明をする。
「さっき言った通り、魔力量が上がれば上がるほど着色のポイントを合わせるのが難しくなります。そして、それと同時に加工もタイミングを合わせて終わらせないといけないんです。俺の魔力だとそのポイントを合わせ続けて加工を成功させるのはかなり難しいんですよ。そうですね」
マリアはそう言うと説明をする。
例えば一歩踏み出すのに10秒掛けるとして、それなら3歩目で止めろとか5歩目で止めろと言われても止められるだろうと。
それが全力ダッシュ中にいきなり5歩目できっちり止まれと言われても難しいだろうと。
マリアの場合全力ダッシュレベルでなく超速移動中にいきなりこのポイントで止めろといった感じになるのだから難しいのは当然だと説明する。
するとシグニットもシェリルも納得していた。
「なるほど、確かにそれは難しいな……しかもそれを完成するまで連続で成功させなきゃダメなんだろ?」
「それに常時錬成ではポイントがずれるのに対応できないから一度止めるしかないのね……でも止めるのもピンポイントのタイミングだから難しいわね」
2人はそう言って難しさを理解する。
そこでマリアはさらに難しい理由を言う。
「シェリル師匠?着色した素材を再錬成出来ますか?」
「再錬成をするには止めた時と同じ状態で開始しないといけないから私の力量じゃ無理だわ。といかそれは前に言ったわよね?」
「まぁ、そうなんですが、再錬成をするにはただ同じ状態で開始すればいいだけじゃあないんですよ。錬成を止めた時以上の魔力を流し込んで無理やり錬成反応を引き起こさせるんです。そうしないと再錬成は出来ません」
「えっと、そういう事はもしも全力で素材を作てたらそれ以上の魔力を必要とする再錬成は不可能って事?」
「そうです。ただ自分の場合通常の全力とは違い、さらに上に力をだすブーストという魔法が使えるので、全力で素材を作っても再錬成は可能なんですよ」
「ふーん、そんな事が出来るんだね……でもそのブースト状態の全力で素材を作ったらそれ以上の魔力は出せないわけだから、その素材は再錬成は出来ないわよね?」
「そこが問題なんですよ。もしも本当の全力で素材を作ったら着色した装備の制作は不可能なんです。そう言う意味では真の意味で全力で作った装備は作れませんね」
マリアがそういって落ち込むとシグニットが言う。
「マリアの全力がどれほどかは知らないが、通常でも凄いんだからその状態で着色装備を作るだけでも至難の技だろ?」
「完全な全力は再錬成の関係で難しいですけどそれでも通常の状態の全力でも難しいのが現状です」
「なら後は出来るまでやるしかないわね」
「そうだな。工房は好きに使ってもらっていいからいい装備作れよ」
シグニットとシェリルにそう言われてマリアは完成を目指し鍛冶を続けるのであった。
ここまで読んでくれた方有難う御座います。
今回は前回の続きでしたが、シグニット達の行為がどんどんとエスカレートした為、流石のマリアも覗きを中止しました。
まぁ、覗きに行った時点でアレですが、そこは興味に勝てないおっさんのさがでしょう……。
それでもお世話になってる両師匠のお楽しみを邪魔してはいけないと覗きをやめたマリアはまだ人間として終わってないですね。
さて、その後結局シグニットのせいでマリアがシグニット達の行動に感づいたとシェリルにバレる始末。
シグニットはだめだめなのでしたw
そしてメインの装備の話。
着色しての錬成の難しさが書かれていましたね。
なおかつ鍛冶の加工もどうじにしないといけないという難しさ。
しかも魔力が上がれば上がるだけ難易度が上がるという、魔力の膨大さが逆にアダになるマリアでした。
しかし、ついに完成の目処は立ち後は完成まで頑張るだけなので次回はいよいよマリアのはじめてのオーダーメイドでの装備が完成します。
マリアの装備はどの様になるのでしょうか?
プレゼントされるフリーデルは喜ぶのでしょうか?
次回をお楽しみに♪
感想お待ちしております。
後ブックマークもよろしくお願いします。
ちなみにブックマークが増えたんですがその後1人減ったのですが減ると何か話がまずかったか?
と疑心暗鬼になりすごく話を書くのに悩みました。
まぁ、直接感想がこない以上ブックマーク数も注目してるので皆さんご慈悲をよろしくお願いします。
けど、やっぱり感想があると嬉しいです!
なのでよろしく!