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30歳童貞は魔法使いになった?  作者: 永澄水樹
童貞魔法使いの異世界ライフ
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武闘家イリア

はいどうもー!


今日も今日とて更新をば。


今回はイリアが修道院に来てからの話。


イリアは修道院に来て、勉強をするが、マリアに武術の訓練をさせられます。


今回の話はそれがメイン。


といことで早速本編をどうぞ。


第十二話「武闘家イリア」をご覧アレ。


イリアが修道院に来て一週間が経っていた。


その間マリアはイリアに常識や文字の読み書きを教えた。


その御蔭で最初よりはかなりましになっている。


だが、時々奴隷だからと言うのはまだ直っておらず、まだまだかかるなと判断する。


そして、今日もイリアに戦い方を学ばせる。



「イリア、今日も昼御飯を食べたら武術の鍛錬だからな」


「わかったの。でもマリア?私痛いのは嫌なの……」


「戦いになれば負傷もする。痛みにはなれないとな……それにイリアは天職が武闘家だからそれ程痛い目には合わないんじゃないか?」


「そうなの?」


「まぁ、とりあえず強くはなっておかないと今後困るだろうから強くなる為に頑張れ」


「わかったなの。私強くなるの」



そんな会話をしながら昼御飯が終了する。


ちなみに最近はマリアはイリアにべったりなのでシスタリアもエミリアも遠慮して御飯を一緒に食べていない。


まぁ、この間の件の罰として授業が前より忙しくなっているのも理由なのだが。


マリアはマナーとダンス以外は授業が免除されてるので、他の時間は常にイリアに付きっきりである。


そして、イリアと共に平原に辿り着く。



「さて、イリア。今日も武術の鍛錬をするぞ」


「はいなの!でっ、どうするの?」


「そうだな。まずはいつもみたいに身体強化を重点的にやろう。武闘家は肉体が武器だからな。特に身体強化が重要だ」


「じゃあ、やってみるの」



イリアはそういうと身体強化魔法を行使して自分の肉体の強度を高める。


そこでマリアはアドバイスをする。



「普通の身体強化は出来る様になってきたな……それじゃあ、今度は各部位に重点的に強化をしてみようか?」


「どういう事?」


「例えば拳で殴るなら拳に集中的に強化をするんだ、蹴りを入れるなら足に強化を集中って感じだ」


「よくわからないの……」


「じゃあ俺が手本を見せるからよく見ててくれ」



マリアはそう言うと身体に身体強化魔法をかける。


そして、その後拳に重点的に魔力を集中して強化する。


その強化した拳で地面を思いっきり打ち抜く。


すると地面が爆発したようになり、かなりの広範囲にヒビが入る。



「どうだイリア。こんな感じで拳に集中して強化すればこれだけの破壊力が生み出せるんだ。出来そうか?」


「見てたけどよくわからないの……」


「う~ん、そうだな。じゃあイリアちょっと手を貸してくれるか?」


「はいなの」


「えっと、まず拳を作るだろ……で、俺が握っている拳に意識的に魔力を集めてみろ」


「えっと、こうなの?」


「おぉ、うまいうまい。上出来だ。そうやって一部に魔力を集中するのになれれば戦闘をより楽にする事が出来ると思うぞ」


「マリアは凄いの!」


「ちなみに、強化の応用で魔力を炎や稲妻とかに変化して纏わせればそれが必殺技になるぞ」


「どうやるの?」


「例えば拳にこんな感じに身体強化をするだろ?その後拳だけを強化する時にその魔力を稲妻に変換しておく……するとこの様に拳に稲妻が帯電する。これで殴り飛ばせば電気ショックを相手に与えられる」


「凄いの!私もやってみるの」



イリアはそう言うとマリアの真似をして拳の魔力を一生懸命変換しているのだがなかなか稲妻に変換出来ない様である。


そこで、マリアは言う。



「まぁ、属性付与はしばらくは出来なくてもいいんだけど。簡単に覚える方法もあるんだよな」


「そうなの?」


「俺が支援魔法でイリアの拳に稲妻を付与する。そうすれば稲妻を付与する感覚がわかるから自分でも出来る様になる筈だ」


「やっぱりマリアは凄いの!やってみてなの」


「わかった。じゃあ身体強化してくれ」


「できたなの」


「それじゃあ、属性付与をするぞ」




そう言ってマリアはイリアの拳に稲妻を付与する。


イリアの拳がバリバリ、バリバリと稲妻が帯電している状態になる。


イリアはその状態になって大喜びである。



「イリア?どうだ、感覚は掴めそうか?」


「うん。多分できるの」


「じゃあ、一旦付与を解くぞ?」



マリアはそう言うとイリアの拳から属性付与を無くす。


イリアは属性付与が無くなったので自分で属性付与をしようと頑張っている。


そして、ついにイリアも拳に自分で属性付与を出来る様になる。



「おお。イリアやれば出来るじゃん。まぁ、強化の基礎はこんな感じでいいか。後は実戦あるのみだな。それじゃあ、俺と組手をしようか」


「私頑張るの」



そう言うとマリアはイリアに戦いながら色々と指導していく。


そんなこんなでイリアが来て3週間の時が流れた。


今日はマリアにシスアリア、エミリアとイリアと皆で昼御飯を食べている。



「ごめんなマリア。この間の罰で色々勉強が増えたり雑用手伝わされたりで全然話せなかったよ」


「私もマリアと話したかったけどエミリアと同じで忙しくてなかなか話せなかったわ」


「いいよ。2人の事情はわかってるし……というか巻き込んだのは俺だしな……」


「マリア!巻き込んだなんて思わないで!私達は巻き込まれてなんていないわ!自分達の意思で選んだの」


「悪かったよシス姉。それより今日は午後は暇なのか?」


「俺はやっと暇になりそうだ」


「私も、午後は自由にして良いっていわれてるわよ」


「そうか。それならエミ兄。午後は鍛錬しないか?」


「おっ、久しぶりだな。いいぞ!今日こそ勝ってやる!」


「あぁ、今日の相手はイリアだ」


「……?」


「イリアが相手って大丈夫なのか?」


「戦闘訓練はつけてたから多分大丈夫だろ」


「そういう事ならとりあえず戦ってみるけど、様子見しながらだからな?」


「そんな事言ってるとイリアに負けちゃうぞ?なっ?イリア」


「イリア負けないの!頑張るの!」


「イリアちゃん大丈夫?」


「シスお姉ちゃん大丈夫なの」


「ならいいんだけど」



こうして昼食を済ませてお馴染みの平原にやってくる。


既にエミリアとイリアは互いに距離をとって向き合っている。


そして、マリアが言う。



「それじゃあ、模擬戦開始だ!イリア本気で行け!」


「分かったの!」



そう言うとイリアは身体強化を最大にしてエミリアに突っ込んでいく。


エミリアは剣を抜いて構えているがどうしたものかと困っている様であった。


そんなのお構いなしとイリアはエミリアに急接近して懐に飛び込む。


だが、エミリアは素手の相手に剣を振るのを躊躇っていて、動きが鈍い。


つかさずイリアは拳を属性付与で稲妻を纏わせ、エミリアの剣を左の素手で鷲掴みにして攻撃できないようにしてから鳩尾に拳を叩き込む。


エミリアは剣を掴まれて後退できずもろにイリアの稲妻の拳を受けてします。


ちなみに、イリアは手加減してないので普通に鳩尾に強力なパンチが入った痛みと、稲妻の電撃で体が痺れて動けない要である。


エミリアは地面に倒れたままシスタリアが回復するまで無様に倒れていた。


そして、治療後エミリアはマリアに文句を言う。



「いったいどうなってるんだよ!」


「いや、普通に模擬戦しただけだろ?」


「そうじゃなくて、剣で攻撃できないのに、イリアは容赦なく攻め込んでくるし、最後は帯電した拳で鳩尾殴られるし何なんだよ」


「ちゃんと剣で迎撃しなかったエミ兄が悪い」


「そんな事言われても素手じゃ剣を防ぎようがないだろ?攻撃できないじゃないか」


「それがそもそもの間違いなんだよ。しょうがないな俺がイリアと模擬戦するから今後の参考にしてくれ」



マリアはそう言うとイリアを呼んで今度は自分と模擬戦をするように言う。


そして、マリアとイリアは距離を取り向かい合って模擬戦を開始する。


マリアはエミリアと違い剣で普通に斬りかかる。


だが、その剣を左腕でイリアは受け止める。



「おいおい、マリアが思いっきり切りつけた剣を左腕で止めてるぞ?どうなってるんだ?」


「本当ね。あっ、マリア更に攻め立てているわね」



マリアは何度か剣で斬りかかるが全て腕でガードされる。


そこで、マリアは支援魔法を自分の剣に掛け炎を纏わせる。


それでイリアを切りつけるのだが。


イリアはマリアが剣に炎を纏わせた途端に自分の両腕にも炎の属性付与をして難なくマリアの攻撃を封殺する。


それを見ていたエミリアが驚く。



「なんだあれ、むちゃくちゃじゃないか?マリアもマリアだがついていってるイリアも凄いな……」


「イリアちゃんってこんなに強かったのね……」



そんな事を言ってるうちに、マリアは剣に炎ではなく稲妻を帯電させ攻撃する。


当然イリアも稲妻を帯電させ応戦するのだが、マリアがちょっと本気を出して攻撃をする。


初撃を左手で防いでパンチをするが、躱され2撃目をなんとか躱そうとしたが3撃目で剣を喉に突きつけられる。


そこでイリアが参りましたという。



「参りました。マリアはやっぱり強いの!」


「お疲れ様イリア。エミ兄ちゃんと見てた?エミ兄なら普通にやったらイリアに負ける筈ないんだぞ?」


「いや、見てたけど、結構レベル高かったよな?」


「うん。お姉ちゃんも結構ハイレベルな戦いに見えたな」


「いや、まだまだイリアは弱いから。これからもっと強くしないとって思ってるところだし」


「これ以上強くなるのか?」


「とりあえずはエミ兄に負けないくらいにはなってもらうつもりだけど」


「イリア頑張るの!」


「イリアは頑張る気でいるみたいだし、いいんだけど、ちょっと強くなりすぎだろ……ここに来てまだ3週間だろ?」


「イリアは飲み込みがいいし、もともと天職は武闘家だから身体強化も凄いんだよ。後は力の使い方さえ覚えさせればこの通りの強さを発揮するんだ」


「というか、そもそもなんで聖女のマリアが武闘家の戦い方を教えられるのよ……本当にマリアは常識外だわ」



なんだかんだと言ってイリアはやる気が満々だし、エミリアもイリアを認めたようである。


シスタリアはなぜ武闘家の育成がマリアにできるのか不思議がっていたが、身体強化等基本的な部分が強い武闘家はそこまで教える事が無い。


マリアが教えたのは身体強化と属性付与。


後は普通に素手での戦い方である。


その程度なら誰でも教えられるだろというのがマリアの考えだが普通は無理である。


そもそもこの世界は天職以外の能力が著しく低く、伸びしろが少ないというのが普通であり。


天職以外の能力でも普通以上になんでもやれて、伸びしろが天井知らずなマリアは存在自体が規格外なのである。


そんな感じでその後もエミリアとイリアが再戦したり、マリアとエミリアが戦ったりして、一日が終わるのであった。

ここまで読んでくれた方有難う御座いました。


今回は武闘家としてのイリアの成長が書かれていました。


一応普通の勉強もしていて、簡単な事や多少の読み書きは出来る様になりました。


剣で腕を切りつけるという躊躇する行為に戸惑っていたエミリアは普通にイリアにのされました。


マリアはイリアと戦って、イリアも頑張りますが普通にマリアの完全勝利でした。


今後のイリアの成長に期待ですね。


次回はいよいよ晩餐会の話。


マリアは無事晩餐会に行けるのか。


次回をお楽しみに。


ちなみに感想大募集中です。


気軽に書いてくれて結構なのでよろしくお願いします。


後ブックマークもよろしくです!

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