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51・強襲作戦開始です

ブックマークや評価してくださった方々に感謝ですm(__)m

結果としては、あの決闘に勝った事によって、あのサーラとか言う駄馬からの干渉や横槍なんかは来ていないが、あの後は少々面倒な事になってしまった。

まぁ、『面倒』とは言っても、『厄介な事』と言う訳ではなく、ただ単に『面倒臭い事』になったと言うだけなのだけれどもね?


実際、決闘で俺の勝利判定が下った際に、あの駄馬へと駆け寄った駄馬の仲間二人が、『鉄級(Dランク)』でしかない俺が勝てるハズがない、何か卑怯な手を使ったに違いない!だとか騒ぎ出した為、急遽もう一戦やり合う羽目になったのである。


まぁ、全ての言い掛かりを論破した上で、苦し紛れに出てきた『お前(俺の事)だけが強いに違いない!よってお前らのパーティーは違法だ!(合法です)』との言葉を利用してタツとレオに選手を交代し、それぞれ『獣人族(ベスタ)』の中の部族である獅子の特徴を持つライオネル(ケモミミと尻尾付きの人間ベースな見た目)の女性と、蛇の特徴を持つナーガ(下半身が蛇)の女性(両者共に名前は知らない)と対戦する事になったが、当然の様に二人共にワンパンで勝利していた。


一応、ギルドの方が立会人として隣席していた為、後から文句を付けられる心配はしなくても良いのだろうけど、決闘の舞台となった訓練場を出る際にあの駄馬が、俺に負けた時と同じ格好のままに、


『ブレイト家たる某が敗北……』


だとか


『武門の名家としての今までが……』


だとかを呟いていたのを耳にしてしまったのだが、一方的に売られた喧嘩を勝っただけなのだから、何か事情が有ったとしても、それを酌んでやる必要性は無い為、普通に無視させてもらったけどね。

……何かのフラグにならなけりゃ良いのだけど……。



そんなことが有りながらも、この日は結局この後に酒場に寄っておっちゃんの奢りで飲み食いしながら、当日どんな風に動くのか、どの程度を目安としてどうなったら撤退も視野に入れ始めるのか、等々を打ち合わせした後に、ギルドの受付でレイド登録を今回こそ確りと済ませてから解散するのであった。





******





例の決闘騒ぎから数日、俺達とおっちゃんのパーティーは、互に何が出来て何が出来ないのか等の情報交換や、これから戦場となるであろう森で、どの辺りに配置される可能性が高いのか、そこに配置された場合の地形情報はどうなっているのか、等の偵察を重ねてデータを集積し、如何に素早く自分達の割り振りの場所を片付けて他の援護に回るには、どう立ち回るべきなのか?と言った議論を重ね、ある程度のプランを立ち上げた辺りでギルドから招集が掛かり、こうして森を包囲する形で位置に着いている訳なのである。


一応、魔王国軍も周囲に展開しているし、万が一の為の戦力として魔王も来ているが、それでも急な参集だった為に最初の予定として聞いていた分の半数程度しか兵が居らず、展開した包囲網も若干薄めとなってしまっている。


俺達冒険者の方も、近隣からもっと数をかき集める予定だったらしいのだが、こうして展開する事自体がある意味予定外な出来事であり、結局の処としてはあの時会議室にいた人間だけで行う事になってしまっている。


……そして、そんな最悪の『予定外』な行動に出ざるを得ない状況になっている理由なのだが、答えは至極単純に『タイミング』の問題である。


聞いた限りの話によるのだが、どうやら最初の見通しでは、まだ後二周程は準備に割ける程度の動きしかなく、『小鬼(ゴブリン)』の群れの規模からしても、まだまだ暴走(スタンピート)が発生する程の域までは行っていなかったとの斥候隊からの報告も有り、それに合わせて多少時間を掛けてでも万全の態勢を整えようとしていたらしいのだ。

だが、ここ数日でそれまでの見通しからは考えられない程に動きが活発化し始め、それまでの準備予定だと暴走(スタンピート)が始まるまでには整ってくれない処か、今の段階で仕掛けないと、下手をしなくても作戦は失敗し、魔王国がこの世界から消滅しかねない段階まで来てしまっているのだとか。



まぁ、要するに、多少の犠牲覚悟で戦力が少ない今仕掛けないと、もっと酷いことになるのが確定してしまっている、と言う事である。



一応、少しでも暴走(スタンピート)の開始を遅らせる為に、斥候隊やそれに同行していた冒険者が少しずつ数を減らしていたり、それまでの予定を繰り上げて人員や物資を取り寄せたり、と色々と工夫や努力をしてみたものの、結局の処としては、こうして暴走(スタンピート)が始まってしまう前にある程度の規模まで落ちる様に数を減らすか、もしくはある程度の被害が出てしまうのを覚悟した上で、早期にボスを討ち取って、群れの規模を縮小させる方向に切り替えざるを得なかった訳なのである。


まぁ、そんな急な作戦変更並びに決行につき、参加を受諾していた冒険者達にも、報酬の上乗せと同時に依頼を『辞退』する許可が出される事となったが、ほとんどの冒険者はそのまま参加を表明し、住民や周囲の村落等への警護の為にこの場に居ない者を除いて、参戦している冒険者は全て配置に着いているハズである。

……まぁ、何人かは直前で怖じ気づいて逃走したみたいだけど、結局の処としてはこの暴走(スタンピート)をどうにかしない限りは、この場から逃げ出したとしても、逃げ込む場所何て近隣に有りはしないハズなんだけどねぇ……。



と、そんな事情も有り、俺達はおっちゃんのパーティーと共に、森の中の指定されたポイントに居るわけなのである。


メンバーの内訳としては、俺のパーティーとして俺、タツ、レオ、アストさん、リンドヴルム、カーラの四人と二頭に加えて、おっちゃんのパーティーのメンバーであるべリスのおっちゃん、ウェパルさん、レライエさんの三人を加えた、計七人と二頭である。

……まぁ、一見オマケに見える二頭の方が、下手をすると『主戦力』って事になりかねないのは、ここだけの秘密である。


今居るポイントとしては、以前薬草取りに来ていた時に居た中層と、現在『小鬼(ゴブリン)』共が拠点としている地点を含んだ深層との間の辺り、丁度『小鬼(ゴブリン)』の敷いている警戒網の一端である木で組まれた砦の近くであり、これ以上踏み込めばたちまちに『小鬼(ゴブリン)』が大なり小なり飛び出して来て、戦闘が始まってしまうであろうポイントである。


「……んじゃ、最後に確認をするぞ?」


そう口を開いたのは、一応年長と言う事もあり、このレイドパーティーでのリーダーを押し付けられた事でやや不機嫌なべリスのおっちゃんである。


「取り敢えず、俺達が今居るのがここで、他の連中も、精鋭のあいつら以外は、俺達と同じくこんな感じで展開しているハズだ」


そう言いながら、地面に広げた地図の一点を示した後に、丁度楕円形を描くかの様に指先を滑らせるおっちゃん。


「もう少ししたら、本陣の方から合図の狼煙が上がる事になってるから、そこでまずウェパルがデカイのを一発ぶち込んで、敵の戦力を出来る限り減らす」


そう言いながら、名前を出されたウェパルさんへと視線を向けるおっちゃんだったが、その先に居るウェパルさんは、緊張からか硬い表情を浮かべながら、指の関節が白くなる程に杖を強く握り締めていた。


「……一応、やれるだけの事はやってみるけど、森の木々が邪魔をして、私程度ではそこまで大それた事は出来ないと思うの。それでも、今回は敵の数が数だから、やらないよりは大分マシになるとは思うけど、何処までやれるかしら……」


そう、少々不安そうにしているウェパルさんの手を握り、励ます様に撫でるおっちゃん。

その姿は長年連れ添った夫婦のそれであり、完璧に『美女と野獣』な組み合わせである二人なのに、妙に絵になる様に思える光景であった。


「……おっちゃん。イチャコラするのは別に構わないと言えば構わないけど、時と場所を考えてからやってくれないかね?

……それともアレか?それはまだ彼女すら居ない、独り身の俺達への精神攻撃か何かのつもりか?ん?」


「……まだ何か有るなら早くしてくれ」


「この人数で長時間固まっていると~、さすがのあいつらでも~、気付かれないとも限らないんだから~、手早くね~?」


そう俺達に促され、分かった分かった、と面倒臭そうに返しながら、中断していた説明を再開するおっちゃん。


「一応、開幕での大技ぶっ放しにも意味があってな?最初の一撃で出来る限り『小鬼(ゴブリン)』共の戦力を削るのと同時に、突入する精鋭共が侵入し易くする為の囮として、『小鬼(ゴブリン)』共を引き付ける、ってのも俺達の仕事の一つなんだが、その為に派手にぶっ放して注目を集めてくれだとよ」


「その後は?」


「適宜殲滅。ある程度倒して、付近に居なくなったら他の連中の援護。今のところは、それしか言われちゃいねぇさ。

まぁ、幸いにして、今回はある程度までは逃がしちまったとしても、外で軍の連中が張ってっから取り零しは出ないだろうし、気楽に行こうぜ?」


「……目標数は?」


「ああ、それに関しちゃ朗報だ。今回のボスは『大公(タイクーン)』クラスだと予測されていたみたいだが、群れの規模としちゃまだ7000~8000程度らしいからな。精々俺達で担当しなくちゃならない分は、大体数百って程度だろうよ」


「途中で出てくると思われる~、上位種の連中だとか~、最終的に倒さなきゃならないボスだとかを~、送り込む予定の精鋭さん達が倒せる保証って~、何か有ったりするの~?」


「……正直、そこは何とも言えんな。一応、今回切り札として投入される連中とは顔見知りだから実績は知ってるし、実力の方も太鼓判を押してやれるが、それでも確実に倒しきれるか、って言われっと保証はしてやれねぇから、さっさと雑魚共を片付けて援護に行ってやるのが良いだろうよ。

……まぁ、最悪、俺達で討伐出来ずに全滅する事になったとしても、この国で一番強い御方が後ろに出張って来て下さってるからな、多分どうにかなんだろ。もっとも、それでどうにかならなきゃ、この国はオシマイだろうけどな」


そう作戦の説明を締め括ったおっちゃんは、広げていた地図をたたみ直してから腰のポーチに突っ込み、鎧や盾の調子を確認したり、準備運動として軽く膝を曲げたり腰を捻り出したりし始める。


それに釣られて他のメンバーも身体を解し出したのを横目に見ながら、俺は腰のポーチを、正確に言えばその中身である『とある回復薬(ポーション)』……まぁ、ぶっちゃけた話をすれば『命の水(エリクサー)』の事なのだが、とにかくソレを入れた場所をポーチの上から触って、確りとそこに有るのかを確認する。


……出来れば、こいつを使うことにはならないでくれれば、それに越したことはないのだが、もしも万が一が有った場合、俺は何処まで救うべきなのだろうか、と一人思考を深くする。


当然、この場に居る人間ならば、確定で救うために使用する事に躊躇いは持たないだろう。ある意味部外者に近いおっちゃん達でも、外部に簡単には漏らさないだけの義理と正義感、それと恩位は感じてくれるだろうしね。


そして、今この場には居ないが、魔王を筆頭としたこの国でお世話になった人達、それと、あの時あの島まで直接助けに来てくれた船乗りの方々なんかは、必要な状況下に置かれた場合は、おそらくこちらも使用する事になるのだろう。

これでも、恩知らずでは無いつもりだからね。


更に言えば、同じくこの場には居ないが、俺達と同じくこちらの世界に無理やり呼び出されてしまっている女性陣に、無いとは思うが万が一が起きてしまった場合でも、多分使う事になるのだろう。



……だが、それら以外の状況下で、俺達が見知らぬ誰かの為に使う事は有るのだろうか?



……いや、こう言い変える方が良いだろう。


『見知らぬ誰かの為に、使ってやる必要は有るのだろうか?』、と。


現在、偶発的に作った十本の内で、俺達で緊急用に確保している三本と、魔王に渡した一本、それに、アストさんとフルカスのじい様とに渡した分で一本分、そして、色々と『いじくり回した』結果として、決して世には出せなくなってしまったブツの原料となった分で二本の計七本が、既に割り振りだとか封印だとかが決まっており、ある意味で『使用不可能』な状態に在る。


……だが、それは裏を返せば、『あと三本』は使おうと思えば使えるのだ。


入れ物が無かった為に、市販の回復薬の瓶に詰めて入れ物として代用しているのだが、その瓶一本が大体350mlペットボトルと同じ程度には容量が有る。

そして、大概の負傷は一滴も有れば完治するらしいし、四肢の欠損も一口分も呑ませれば再生するらしい。

二口も有れば死人でも復活が可能だ。


故に、傷を癒すだけで良いならば一本で数百人はイケるだろうし、四肢の欠損とて、三本使いきるつもりならば百人位は余裕でイケるだろう。流石に、蘇生までやろうと思うと、精々数十人が限度だろうけど。


それに、材料自体はまだ有るのだし、作ろうと思えばまだまだ作れてしまう。


そんな状況を考えれば、この戦いで出るであろう怪我人を、片っ端から救ってやるのが正解なのだろう。

特に、正義感が強いと自認している様な連中や、俗に言う『勇者』とか呼ばれる様な輩ならば、こうして考え込む様な俺からなんて、奪ってでも助けるのが世界のため、正義のためだ!とか嘯くのだろう。


……だが、そうした行為に一切の興味が無く、その上で仮に行ったとしても俺達へのメリットが一切有るようには感じられない以上は、やはりやるべきでは無いのだろう。

それに、一旦そう言う事をやり始めたならば、際限無くそう言う人達が集まってくる事になるだろう事は、想像するのにそう難しくは無いだろうしね。


そして、そうなるのが面倒ならば、やはり使う対象は『口の硬い知人』程度までにしておくしかない、か……。


そんな風に結論を纏め、一人沈んでいた思考の海から浮上してくると、俄に周囲が騒がしくなっている事に気が付く。


「……戻ってきたか」


「考え事も良いけど~、今自分が何処に居て~、何していたのかまで忘れるのは~、流石によろしく無いんじゃないかなぁ~?」


「悪い悪い、ちょっと、ね。それで?何でこんなに騒がしくなっているんだ?」


そう返答すると、二人は半ば呆れた様な顔を作りながら、向こうを見てみろ、と言わんばかりに指でやや上方を指し示す。


ソレに釣られる様に視線を向けてみると、そちらには異様な光景が広がっていた。


ある処には竜巻が、またある処では地割れが。

それらの他にも、あちらでは突然に天を焦がすかの様な極太の火柱が立ち上がったと思いきや、こちらでは周囲一帯を極寒地帯へと変貌させかねない程の氷山が突如として発生したりと、もはや異常気象の類いを通り越して、天変地異の前触れか!?とでも言いたくなる様な光景が広がっている。


……あれまぁ……、と一瞬脳の動きが止まりかけたが、良く良く思い出してみれば、本陣(ギルド上層部ならびに魔王が詰めている処。軍の更に後方に展開)からの狼煙を合図として、散らばっていたレイドパーティーによる派手な開幕ぶっ放しが有る、との話を思い出し、これがそうなのかと思い至る。


当然、囮としての派手な攻撃では有るのだろうが、ついでに敵にも大ダメージを与えてやろう!との意気込みと言うか考えと言うか、とにかくそう言ったものが感じられる様な、ある種の思い切りが有るようにも見受けられる。


そんな、美しさの中に残酷なまでの破壊力を秘めているであろ光景に目を奪われていると、すぐ近くから異様な雰囲気を感じ取り、咄嗟にそちらへと視線を向ける。


すると、そこには地面に描かれた光を放っている魔方陣の中心で杖を掲げ、魔力を高めながら呪文の詠唱を始めているウェパルさんの姿が有った。



水面(みなも)を揺らせし太古の波よ、我が呼び声に応えて顕現し、我らが敵をその懐へと呑み込みたまへ!】


『ダイダルウェイブ』!!!



そう、何時ぞやのリンドヴルムと同じ様に、聞き慣れない言語で詠唱を終えたウェパルさんだったが、その足元に有った魔方陣が詠唱を終えると同時に強い光を放ち始める。


そして、次の瞬間、突如として周囲が薄暗くなり、何が有ったのかと咄嗟に上へと視線を向ける。


すると、その先には、まるで高層ビルか何かか?とでも突っ込みを入れたくなるほどに高い津波が立ち上がっており、それを目の当たりにした俺は、半ば呆けた頭で


『薄暗くなったのって、コレが陽光を遮ったからかぁ』


なんて考えて居たのだが、その波がウェパルさんの杖が向けられている先である、取り敢えずの俺達の攻撃目標であった『小鬼(ゴフリン)』共の砦へと殺到し、それを押し流して跡には更地しか残さない光景を目にしてしまった俺は、まるで油の切れたブリキ人形の様なぎこちない動きで首を動かし、この光景を生み出したウェパルさんの夫であるべリスのおっちゃんへと視線を向け、ありったけの『聞いてねぇぞ!!!』と言う感情を視線に乗せて抗議の意を表明する。


しかし、この場で俺と同じ様に驚きを浮かべていたのは、俺以外ではタツとレオだけであり、その他のメンバーは、わりあいと普通にしている様子であり、まるで『大したことではない』とでも言いたげな雰囲気すら漂っている。


「……一応、最初から全力で撃ってみたけど、コレならどうにかなったって事で大丈夫よね?やっぱり、森の中だと木が邪魔で威力出ないわねぇ……。平地だったら、もっと広範囲に攻撃出来たのだけど、まぁ良しとしましょうか?」


「まぁ、良いんじゃねぇのか?取り敢えず、後は俺達で片付けっから、お前は休んでおけ。まだお前の魔法が必要になるかも知れないからな」


「分かった。じゃあ、後はお願いね?」


そんな夫婦の会話の隣では、いつの間にか取り出していた小振りな杖を、その豊かな谷間に仕舞い込みながら、この様子であれば私の追撃は必要なさそうですね、と呟いているアストさん。


……一体、この惨劇に何を追加しようとしていたんでしょうか……?


そう、反射的に聞きそうになりはしたのだが、既に大楯を構え、腰の剣を抜いて構えていたおっちゃんからの掛け声で中断され、聞く機会を失ってしまう。


「来やがったぞ!構えろ!!」


その掛け声に呼応するかの様に、少し前まで砦が存在していた場所の奥から、まるで湧き出てくるかの様にぞろぞろとこちらへと向かってくる『小鬼(ゴブリン)』共の姿が有り、それを目にした俺は、一瞬で思考を戦闘中のソレへと切り替えると、俺と同じく最前衛を担うタツと共に、『小鬼(ゴブリン)』の群れの中へと飛び込んで行くのであった。

一応後数話ほどは対ゴブリン戦が続く予定となっております


面白い、かも?と思っていただけたのでしたら、ブックマークや評価、感想等頂けると大変有難いですm(__)m

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新作始めてみました 『血塗れの殺し合いはもうお腹いっぱいだったので、テンプレ展開を期待して追放される為にわざと非戦闘系スキルばかり選んだら、何故か戦闘系スキルの連中を差し置いて『救世主』扱いされる様になりました』 珍しく戦闘少なめなコメディよりの作品になってます ……なってるハズです 良かったら読んでみて下さいm(_ _)m
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