45・取り敢えず売却の為にギルドへと持ち込んだのですが……
ブックマークや評価してくださった方々に感謝ですm(__)m
色々と嫌がらせを仕掛けてくれていたクズ共に、少々キツ目のお仕置きをしてやった後、依頼なので捕まえたモフモフ達の未来を憂いていると、いつぞや……と言うか、『何処ぞ』で聞き覚えがもの凄く有る鳴き声が耳に届き、それと同時に何かが襲われ、いたぶられているらしき弱々しい声も聞こえた事で興味を引かれた俺は、その発信源と思わしき場所へと気配を消して近付いて行き(モフモフの入った檻は隠してある)、何がどうなっているのかを確認した。
するとそこには……
「ギギャッ!グゲゲゲゲゲ!!」
「ゲッゲッゲッゲッゲッゲッ!!」
複数体で地面に踞っている様に見える何かを蹴り飛ばしたり、あるいはその手に持っている武器で小突いたりしていたぶり遊んでいる、あの迷宮で散々相手にしており、出来ることならもう二度と見たくもない、って言う位にお腹一杯感の有る『小鬼』と
「…………!……、…………!」
既に呻く様な、微かな鳴き声しか発する事の出来ない程に衰弱し、その普段であれば豊かに空気を含んでさぞ柔らかそうに膨らんでいたであろう『羽毛』を泥と血で汚し、自らのフィールドである『空』へと逃れられない様にと、その最大の特徴である『翼』を歪められてしまっている、一羽の大きな鳥が、そこにはいたのであった。
……正直、この世界の動植物には、まだそこまで詳しい訳ではないから、目の前でいたぶられているあの鳥が何なのかは、俺には分からないし知りもしない。
けれども、こうして見ていれば、あの鳥がまだ生きることを諦めていないのであろう事だけは、理解する事が出来る。
現に、遠目に見ても既に折られており、少し動かすだけでも相当な激痛が走るであろう翼をはためかせ、飛んで離脱することを、得意のフィールドである空から一矢報いる事を諦めてはいないのだと、そのまだ戦意が消えていない瞳が語っている。
その嘴と鋭い鈎爪は、いたぶりに近付いて来る『小鬼』に対しての脅威をまだ喪ってはおらず、可能となれば即座にその喉元を掻き斬る事を、躊躇いはしないであろう力強さを秘めている様にも見てとれる。
あの鳥は、自らがこのままでは助からないであろう事を理解した上で、それでも尚自身を痛め付ける『小鬼』への反撃を、諦めてはいないのだと、あの鳥が纏っている雰囲気から察することは、そこまで難しい事では無いだろう。
だが、その一方で、この胸くその悪くなりそうな場面を作り出してくれている『小鬼』の方はと言えば、こいつらにはその手の『気概』とでも呼ぶべきモノが、一切感じられない。
おそらくではあるが、こいつらは別段、今腹が減っているからあの鳥を襲っている訳でも、あの鳥に襲われたから反撃している訳でもないのだろう。
現に、正面の方から接近してきた個体に気を取られて、後ろに回り込まれた事に気付けていなかった鳥に対し、そのまま急所への攻撃で終わらせるのではなく、わざと予め折られている方の翼へと、その腰に差した剣ではなく、そこら辺に落ちていたであろう太めの枝を降り下ろし、その予期せぬダメージによる激痛によって地面を転がり回る鳥を指差し、腹を抱えて笑い転げている様を見れば、ただ単に遊びでいたぶり回しているのであろう事を理解するのは、そこまで難解な事では無いのではないだろうか?
そして、そんな『遊び』にも飽きが来たのか、それまで手に持っていた枝をポイッと捨てた『小鬼』が、腰に差してあった剣を引き抜いて、眼前の鳥へと降り下ろさんと上段に振り上げられた。
……些か唐突だが、俺はモフモフしたモノが結構好きだ。
さすがに、時たま『修行』と称して放り込まれたジャングルで遭遇したような、虎やら狼やらみたいな、危険性が高くてこちらを攻撃してくる猛獣は遠慮したいが、そうではない普通の愛玩動物や、野生のモノでも『警戒心』を『好奇心』で突破して近付いてくる様なタイプの連中は、見ているだけで心が温かくなって『ホッコリ』するし、その毛並みに手を滑らせられたのならば、暫くは拷問染みた訓練に対しても、一々心を削らずに済む程に大きな『癒し』を与えてくれるのだから、嫌いになんてなる訳も無いだろう。
そして、俺個人としては、その手の『モフモフ』した生物を、己が生きて行く為以外で傷付ける行為には、吐き気がするほどの怒りや殺意を覚えてしまう。
更に言うならば、今目の前でいたぶられているあの鳥は、俺的な評価を下すとすると、中々好みのタイプであり、敵意なしに近付いてくれるのであれば、即座に捕獲してモフり倒す事はまず間違いないだろう。
それと同時に、俺としては『小鬼』の事は知的生物とは認識しておらず、分類としては彼の『黒い悪魔』と同じレベルの害虫の類いであると認識している為、どんな理由があったとしても、蹴散らす事に何ら躊躇いは存在していないのだ。
なので、一切の躊躇いも無く、至極当然の事をするかの様に、俺の腰に差されていた解体用の短剣が投擲され、俺が『保護対象』として勝手に認定した鳥へと剣を降り下ろそうとしていた『小鬼』の頭部に突き立ち、一撃でその紙屑よりも軽い命を奪い去り、気高き空の王へと逼迫していた危機を取り除く。
その一撃で自らの命が奪われるのであろう事を、覚悟していたのであろう鳥が、その瞳に驚愕や色を浮かべながら、自らの命を助けた相手である俺が居た場所へと視線を向けている様子だが、当の本人たる俺はその時には既にそこには無く、相棒を小脇に構えた状態のままに、駆除すべきゴミ共目掛けて走り出していたのであった。
「この汚ならしいゴミ共めが!愛くるしいモフモフ相手に、テメェらごときが何してくれてンだゴルァ!!!」
半ば無意識的に心からの憤りをぶちまけながら走り出した俺だが、突然仲間が頭部から短剣を生やして絶命したことと、唐突に叫び声を上げながら突っ込んで来た俺、と言った要素が重なって、パニックに襲われたと見えるゴミ共相手に、既に勝利を確信しながら距離を詰める。
俺が真っ直ぐ突っ込んで来たにも関わらず、まだパニックの波が引いてはいないのかワタワタとするだけのゴミ共を改めて観察してみる。
おそらくは、元々から一小隊として動いていたのであろう六体……いや、既に一体は始末しているため残りは五体だが、俺が以前迷宮で見た奴らよりも武装が貧弱である様に見える。おまけに、体格等もそこまで恵まれている様には見えない。
……あの迷宮で出てきた奴らって、ここの奴らと身長は大して変わらない(1mちょっと位)のだが、今思い出してみると明らかに筋肉等もゴリゴリについていたし、武装の方も、『鉄の鎧』や『鋼の大剣』位なら普通に装備して出てきた記憶がある。
その点今目の前にいる奴らは、腕や肩回りもヒョロヒョロなモヤシも良い処だし、武装も『革の鎧』に『鉄の剣』が良い処だろう。
つまり、全体的に戦力がショボイと見て間違いは無いだろう。
だが、それでも連携を取られると面倒な事に成りかねないので、残りのゴミ共がパニックから回復する前、に出来るだけ数を減らすべく近距離まで潜り込み、未だに状況を理解出来ていなさそうな奴に初撃を突き込む。
「グベッ!?」
距離を詰めるべく走り込んだ勢いのままに突き出された穂先によって、まず一体が頭部を貫かれ、間の抜けた様な声を漏らして絶命する。
すかさずその状態のまま槍へと力を込め、すぐ隣に居てまだ状況が飲み込めないながらも、突然に隣に居た同族が殺された事に呆然としていたゴミへと殴り付ける様に槍を振るう。その際に、槍を『鋭器』としてではなく、ある種の『鈍器』として扱い、穂先に刺さったままになっていたゴミの死体を外すのと同時に、更にもう一体を撲殺する事で確実に数を減らして行く。
そうやって槍を振るった勢いのままに、更にもう一体を袈裟懸けに切り捨て、ゴミ共の撃破数のカウントを『4』に増やすことには成功したが、さすがにそこまで事態が進めば、いい加減にパニックも過ぎ去っていたらしく、俺が槍を切り下ろし、完全に振り切った状態になった処で残っていた二体の内の一体が相棒へと取り付いて抑え込み、残りのもう一体が武器を振り上げながら、俺へと突っ込んで来る。
……成る程、こいつらにしては、上手く組み立てているみたいだな。
『槍』と言う長柄の武器である以上、確りと威力を乗せた攻撃をするためには、ある程度の『初動』が必要となる。
最早、不可欠なモノであると言っても、間違いでは無いだろう。
そして、その槍である相棒を抑え込まれて、必要な初動を取ることが出来ない……訳ではないが、無理矢理に取ろうとすると、取り付いているゴミ諸ともに振り回す事になるので、それは面倒故にやりたく無い俺は、おもむろに『パッ!』っと相棒たる『朱烏』を手離したのであった。
その突然の行動に、必死になって柄の先端付近を抑え込み、相棒を振るえない様にしていたゴミは当然としても、おそらくは最期まで俺は槍を手離さないでそのまま殺られる、とでも思っていたらしい、武器を掲げていたゴミも少なくない動揺を再度受けたらしく、俺目掛けてその手の武器が振るわれるが、筋はブレているし、何より勢いが足らずに、そのまま当たったとしても、余程当たり処が悪くない限りは、人一人殺すのには十分でも、俺相手では全くもって威力が足りない、と評せざるを得ない様な拙すぎる一撃が襲い掛かって来る。
そんな拙さしか目立つ事の無い『斬撃』と呼ぶのも烏滸がましい一撃を、左腕の装甲の丸みを利用して刃の側面に当て、剣全体を滑らせる様に下へと受け流し、それと同時に鍔に当たる部分を左手で抑えてそれ以上振れなくすると、予め練るだけは練っておいた『気』を右腕に流して強化し、一呼吸の間に肘打ち・裏拳・貫手を喉元に叩き込み、そのあとに更に首を鷲掴みにして締め上げながら身体ごと持ち上げ、気道を締め上げながらも確実に死に至る様に頸骨を握り折っておく。
そうやって新しく作り出したゴミの死体を投げ棄てて、最後の一体となったゴミへと向き直ると、俺の眼前へと良く見知った穂先が突き出されて来た。
どうやら、俺が手離した事により、自らが抑えておく必要が無くなったのであれば、そのまま使ってしまっても良いだろう、程度の判断は出来たらしく、その汚ならしい手で俺の相棒をベタベタと握り締めてくれている様子である。
その行動に少々面食らいながらも、相棒の危険性は俺が一番分かっている事なので確実に回避し、その上で相棒を勝手に使われた事への怒りを込めた小太刀の抜き打ちによって、最後のゴミの頭部を輪切りにして絶命させ、血切りをしてから納刀し、鞘ごと腰から外して近くの木に立て掛ける。
まだゴミの死体が握り締めたままになっていた相棒と、奇妙なアンテナとなってゴミの頭部から生えていた短剣も回収し、念入りに布で拭き取ってから小太刀と同じ様に木に立て掛け、自らが武装してはいない事を示しながら、俺の事を観察し続けていたあの鳥へと近付いて行く。
……このまま触らせてくれる位の知性があれば、助けられるかも知れないけれど、果たしてどうなるかねぇ……。
******
……結果から言えば、あの鳥を助ける事は成功した。
どうやら、あの鳥には、最早『知性』と呼んでも差し支えの無い程の知能が有ったらしく、俺が自らを傷付ける存在では無い事や、自らを治療し延命しようとしている事等を理解していたみたいな雰囲気が感じられたのである。
その証拠として、俺が傷の具合や折れた翼の状態等を確認するために傷口を刺激してしまっても、多少暴れる事は有っても嘴や鉤爪と言った、凶器になりうる部分は決して俺へは振るおうとしなかったし、治療の最中でも、激しい痛みが伴うハズの傷口への『回復薬』の投与や、骨折していた翼の矯正等を行っても、痛そうに鳴き声を挙げはしたものの、大きく身動ぎするわけでもなく、ただただ俺が治療し易い様にしていてくれたのである。
ついでに、投与した『回復薬』の効果で傷口や骨折の断面が癒着するまで固定するために巻いておいた包帯を、最初こそは嫌がって外そうとしていたのだが、俺が一度『必要な事だから少しだけ我慢してくれ』と言ってみた処、多少ソワソワ・ムズムズする様な素振りは見せてはいたものの、俺が具合を診て外そうとするまでは、一度たりとも包帯に触れようとすらしなかったのである。
……絶対にこいつ、下手な人間よりも頭良いよね?
少なくとも、その辺の小生意気なガキよりは確実に頭の出来は良さそうだし、聞き分けも良いだろうね。
そんな事情も有ったお陰で、治療を始めてから大体二時間程で傷は完治し、試しに飛んでみる様に指示してみたら普通に飛べていたので骨接ぎも上手く行った事が確認出来た為、その場で解放してやり、もう会うことも無くなるハズだったのだが……
「~♪~~♪」
……何故か、依頼を達成した、と報告するためにクラニアムへと向かっている俺の後ろに着いて来てしまっているみたいなのである。
あれかな?
傷を治療したことで、俺を安全な相手だと認識したからかな?
それとも、治療の最中に、少しでも早く治る様にと、近間で狩って来た獲物の肉を食べさせた事で、餌付け的な状態にでもなったかな?
もしくは、傷が治ったかどうかの確認と称して、少々モフり倒したのがマズかったのかな?最後の方はなんか蕩けた目をしていたっぽいし。
原因が何なのかは今一良くわかってはいないが、とにかくなつかれてしまったみたいだし、他の人とすれ違ったとしても襲う様な気配すら見せなかった事から、多分安全なのだろうとそのまま連れて行く事にする。
……別段、そのクリクリとしていて愛嬌のあるお目目だとか、顔は割と『キリッ!』としたタイプなのに、体型としては梟だとかの様に、丸まっこくてフワフワしている感じのギャップを可愛らしいとか思ったからでは無い。
……無いからね?
そんな訳で、着いて来てしまっているのだから仕方がないか、と半ば諦めつつも、多少可哀想だが、途中で止められれば関係性を否定して野生に帰って頂こう、とも考えていたのたが、最近ではすっかり顔馴染みとなってしまっている正面門の門番さんには、やや苦笑寄りな笑顔で
「子竜の次は鳥かい?多分大丈夫だとは思うけど、あまり自由に飛び回らせないでくれよ?」
と、少々注意を受けた程度で済んでしまう。
いざ街の中へ、と言ったタイミングで俺の肩に停まり、そのままクラニアムの中をキョロキョロと物珍しそうに眺める姿は、すれ違う巡回の衛兵さん達も可愛らしいモノを見る様な視線を向けてくるだけで、特に何を言われる様な事にもならずに、そのままギルドへと到着してしまう。
入り口脇から覗ける裏手では、何やら大物でも解体しているのか騒がしくなっていたが、あの職人達が嬉々として対象に群がる際の熱気とでも呼べる様な空気は、実は割合と好ましく思えるので後で覗いて見ようかしらん?なんて考えながら入り口を潜り、ギルドの内部へと入って行くと、俺よりも先に帰還し、比較的入り口に近い席を確保していたらしい二人に声を掛けられる。
「……遅かったな」
「見たところ~、特に怪我をしている様子でも無いし~、依頼の対象は元気なまま捕まえているみたいだから~、特に苦労したって感じじゃあ無いみたいだね~。となると~、こんなに掛かった理由は~、その肩の子と見て間違いないかなぁ~?」
「まぁ、そんな処さね」
そんな風に返事をしながら、具体的に何が有ったのかを説明しつつ、どの位なついているのかをアピールするために、肩から膝の上へと移動した鳥の喉元を擽って見せる。
さすがに、ゴミ共に襲われた下りの辺りでは、驚いた顔をしていたが、それでも無事に終わっているのだからまぁ良かろう、との結論に至ったので、取り敢えず依頼の報告をするためにカウンターまで移動する。
そこでも、増やしたんですか?とでも言いたげな視線と笑顔を向けられるが、別段咎めて来る様なモノではなかったので、そのまま依頼の品であるモフモフの入っている檻を提出し、中身であるモフモフな狐ちゃんをドナドナしてから報酬金を頂く。
何やら助けて欲しそうな目で俺を見ていたが、カウンターで確認してみた処、別にこの後解体したり、実験動物として扱う訳でもなく、愛玩動物としての需要が高い為の捕獲依頼である、との説明を受けているので、特には何もせずに送り出す。
と、そこであるブツを持っていたことを思い出し、受注カウンターから移動して、左手側に設置されている解体窓口へと足を向ける。
「おぅ、らっしゃい!……って、おめぇかよタカ。で?今日はどうした?解体か?」
「まぁ、そんな処さね」
「別段構いやしねぇが、そこまで数出してくれんじゃねぇぞ?今日はおめぇのお仲間が納品してきやがった大物が入ったばっかりで、皆手一杯なんだからよぅ?」
「いや、数は無いさ。だけど、解体するのは初めてな奴何でね。だからプロにお任せしようかとね」
今回窓口に居たおっちゃんは、前回俺達がはっちゃけ過ぎた際に出た、大量過ぎる魔物の死体の解体をお願いした人であり、その時に出した量が量なだけに、俺達三人は一発で顔と名前を覚えられてしまっていたりする。
「あん?そう言う事なら別に構いやしねぇが、お前さんが解体した事のねぇ奴何て、この辺りにまだ居たっけか……?」
そんな事を漏らしているおっちゃんの前に、魔核だけをほじくり出すのではなく、一体分だけ丸のままでリュックに入れて持ち帰って来ていたゴミを出して見せる。
そして、それに続いて、何処ら辺が素材として使えるのか、を聞こうとしたのだが、突然肩を鷲掴みにされてしまい、何事かと思って顔を上げると、そこには真っ青になりながらも、必死で俺の方を見詰めるおっちゃんの顔があった。
「……何処だ……」
「……え?」
「何処に出た!?一体こいつは何処に出たんだ!!?いや、そこはまだそこまで重要じゃねぇ、こいつは『何体』一緒に居やがったんだ!!?」
「……場所は、あの『ブエルの手』が良く生えているあの森で、俺が見付けた時には六体居た。全部倒してアレだけ持ってきたけど、それがどうかしたのか?」
そう俺が答えるが、その返答をまるで最悪の答えだったとでも言いたげな感じでふらついた後に、解体窓口の中へ怒鳴り声を上げる。
「おめぇら!緊急事態だ!!ギルマスに『小鬼』が暴走起こし掛けているかも知れねぇって伝えて来やがれ!!下手すっとこのクラニアムが無くなるかも知れねぇぞ!!!」
そう大声を張り上げたお陰で、その時ギルドの内部に居た全員がそれを聞いていたみたいで、ギルド全体がにわかに騒がしくなり始める。
そんな慌ただしい雰囲気を前にして、あのゴミ共が大量発生したら、一体何がヤバいのか今一理解出来ていない俺達は、半ば呆然としながらその光景を眺めるだけであった。
……誰か説明してはくれまいかね?
何やら不穏な雰囲気が……果たしてどうなる?
予定の通りに能力説明
久地縄・遠斬……任意の場所に斬撃を設置することが出来る能力。と本人は思っているが、本来は任意の場所に『切断の概念』を発生させる能力。故に、本来の使い方が出来れば、どんな硬度や強度を誇るモノが何処に在ったとしても両断することは容易いのだが、根本的な認識の時点でズレが発生しているため、現時点では自身が実際に刀を振るって斬れる程度のモノを、視認している範囲でしか斬る事が出来ない。
※能力解説は取り敢えずここまで。乾と桜木のそれについては、実際に登場し次第解説予定。
取り敢えず今年内での更新は今回で最後になります。1/1に更新する予定ですが、最悪でもその次の日には更新する予定です。
では、一足早いですが、皆さん良いお年を!
面白い、かも?と思っていただけたのでしたら、ブックマークや評価、感想等頂けると大変ありがたいですm(__)m




