32・食事も終わったので観光に行こうとしたのですが……
ブックマークしてくださった方々に感謝ですm(__)m
注※今話は中盤から差別的な単語が多数出てきます。ご注意下さい。
内容には関係無いですが、ここ数話でPVが急に延び出したのですが、皆さん……大丈夫ですか……?
昼食を終えて会計を済ませ(アストさんに立て替えて貰った……後で必ず返します……)てから、食堂『ハルペウス』を後にする俺達。
……いやー、しかし、待ちに待った久方ぶりの海鮮で舌が喜んでいたって事を抜きにしても、あの『ハルペウス』で出された料理の数々は、中々にお目に掛かれない位に旨かった。
俺が最初に確保に回った、海老の様なナニカの料理だったが、どうやら見た目の通りに海老だったみたいなのだが、その大ぶりな海老を、頭や殻を付けたそのままを、油で浸け焼きにしたのか、オイル煮状態にしたのかはよくわからなかったが、それでもたっぷりの油で殻ごとパリパリに焼き上げられており、中のプリプリの身と、頭にぎっしりと詰まっていたミソとのハーモニーは、絶品の一言に尽きるだろう。
女性陣がそれぞれ抱え込んでいたカルパッチョ(の様なナニカ)やアクアパッツァ(の様なナニカ)も気になったし、レオが最初に拐って行った貝っぽい見た目のナニカの網焼きも、当然の様に気になったが、やはり一番目を引いたのは、タツが最初に手を出した……と言うよりも、タツ以外が手を出しあぐねていた巨大蟹だろう。
これは、一目で『蟹』だと理解出来たが、このタイプの蟹って、こんなに大きくなったっけ?と突っ込みを入れたくなる様な見た目をしていたのだ。
端的に言えば、タカアシガニクラスのサイズにしたタスマニアン・キングクラブである。
……もう、ね。
これは、アレよね。
どうやって食えと?こんなゴツくて厳ついの……。
……いや、確かに?足だとか甲羅だとかの各所に切り込みがあったので、そこから解体してください、って事なんだろうってのは、理解出来る。
それと同時に、ご丁寧にも、ソレ(蟹)の大皿の脇には、解体時にご利用下さい、と言わんばかりに鋏と金槌が添えられていたので、店側の意図も、まぁ理解出来ない事はないだろう。
……ないのだが、どうしても、目の前のソレ(蟹)の見るからに分厚そうな甲殻には、到底通用しそうな程の切れ味も、頑丈さも持ち合わせている様には見えなかったのである。
現に、あの蟹が運ばれてきた際には、蟹の大皿だけは給仕さんが二人掛かりで運んで来ていたし、その皿をテーブルに置いた際には、それまで特別反応していなかったテーブルが、『メキッ!』と言うか『ミシッ!』と言うか、とにかくヤバそうな音を立てる程の重量を誇っていた訳なのだ。
故に、『これ頼んじゃったか~』と言いたげなアストさんを含めた誰もが、蟹だけに旨そうなので手を出したいのだが、対処の仕様が分からずに手が出せない、みたいな雰囲気になっていたのだが、そんな雰囲気を見かねたのか、もしくはただ単に蟹が食いたかっただけなのかは定かではないが、とにかくその状況をタツが粉砕したのである。
「……誰も行かないなら、俺が行くぞ」
そう、まるで周りの俺達に宣言する様に言い放ってから、おもむろに蟹へと手を伸ばし、無造作にも見える手つきで、そのまるで鎧の肩当てか何かみたいにも見える厳ついハサミを掴み取ると、グリッと捻り切る様に付け根からひねり、意図も簡単に分離させる事に成功する。
そして、その場に居た誰もが、皿の脇に置いてあった鋏と金槌を使うのだろう、と思っていたのだが、そこは『やはり』と言うか『さすが』と言うかは定かではないが、とにかくその場では誰も想定していなかった事を、平気でやらかしてくれたのである。
そう、その片手に持ったままの蟹のハサミから、殻を外すために道具を手に……取らずに
「ふんっ!!」
と掛け声を上げて気合いを入れつつ、その手に力を込める。
すると
『メキッ!』
と言う音と共に、ハサミの殻に罅が入り、再度気合いと共に力を込めると
『バキャッ!!』
とでも表現する様な音と共に、それまで強固にその身を守り続けていた殻が割れ、中にある薄く紅に染められた白い身がついに外気に触れ、殻の内部に有ったからかまだ冷えていなかったらしいそこからは、甘味を感じさせる芳しき香りと共に、内部から湧き出して来る肉汁が溢れんばかりに割れずに残った殻の内側に溜まっている。
それにタツは、何の躊躇いもなく直接かぶり付き、溢れていた肉汁を啜りながら蟹肉を口いっぱいに噛み千切り、豪快に咀嚼して行く。
味に関しては、タツの何時もは糸のように細められ、慣れなければ威圧されている様に感じられる目が見開かれ、常時無表情で厳めしい顔に笑みを浮かべている事から、聞かなくても『旨い』のであろう事が感じられた。
それを見てしまっては、元々どちらかと言えば蟹よりも海老派だった俺でも味が気になってしまい、大皿に手を伸ばして脚の一本でも拐って行こうか、と考えたのだが、どうやら皆考える事は一緒だったらしく、アストさんやリンドヴルムを巻き込んだ大争奪戦へと発展したのであった。
エンペラークラブ(あの蟹の正式名称)争奪戦の後は、各自で気に入った料理を追加で注文したり、タツが最初に注文していた他の料理の皿に手を出してみたり、と言った感じで昼食は進み、きっちり全ての料理を完食してから、こうして店を後にしている訳なのだが、この後は『観光』と言う割かしざっくりとした枠組みでしか決めていないので、どうするのかを軽く話し合う。
「まずはどうするよ?」
「取り敢えず、先生は買い物に行きたいかな?お酒も見に行きたいけど、まずは服が最優先かな?」
「それは確かにそうですね。私も、本命の魔導書は後にしても、取り敢えずは服が見たいです」
「私も、それで良いですわよ」
「……ん、賛成」
「わ、私も、それで大丈夫です!」
「拙も、それで大丈夫かと思います」
「おう!オレも、それで構わないぜ!あ、でも、その後に武器屋とか覗いてみたいんだけど、大丈夫か?」
「大丈夫だと思うよ~?僕はこの辺を見れればそれで良いから~、順番とか場所とかは~、皆に任せるよ~」
「……俺は既に目的は達したから、特に要望は無い」
『妾も、特には無いかのぅ?』
ふむ……となると、まずは服屋から見て回るのが、一番都合が良いかな?
貰っている側である俺が言うのはアレかも知れないけど、俺個人としても、早めに服は新しいモノに変えたいから、俺としても異論は無い。
……もっとも、今現在の手持ちが0である以上は、魔核の買い取りをしてくれる所に行くのが、最優先になるのだけど。
やはり、いつの時代でも、どんな世界でも、先立つモノが無いと好きに行動すら出来ないからね。
「よし!じゃあ、まずは幾らか換金してからになるが、まずは服屋から見に行って、その後に武器屋、酒屋、魔導書屋の中で近い順に回ってみて、その後でもまだ時間が有るようだったら、そこら辺を適当に、って感じでどうだろうか?」
そう聞いてみると、皆それぞれで肯定の意を示していたので、取り敢えずはこれで良かろう。
「……って事になりましたので、まずは換金できる所にお願い出来ますか?」
そうアストさんにお願いすると、いつもの通りの笑顔で了承してくれる。
「ええ、分かりました。確か近くに買い取りを行っている所が有ったハズなので、まずはそこからーー」
そう、俺の言葉に返事を返しながら、停めてあった馬車の方へと移動しようとしていた時であった。
「……あらあら、誰かと思えば『忌むべき肌』の『腐れ姫』じゃあないの。貴女、こんな所でいったい何をしているのかしら?まさか、ここまでその手で腐れ果てさせるつもりなのかしら?」
突然に、そんな声が辺りに響き、それまで和やかな雰囲気に包まれていた周辺は、何処か緊張感を孕んだ様な静寂に支配される。
そんな中を、まるで周りなぞ知ったことではない、とでも言いたげな、傲岸不遜な態度でこちらへと取り巻きを連れて近寄って来たのは、服装こそはアストさんのソレと似た様な、肌を多く露出させた扇情的なモノであったが、攻撃的な雰囲気や勝ち気そうなキツめの顔立ちから、どちらかと言えば『包まれる』や『溺れる』と言った様な雰囲気を持っているアストさんとは、正反対な性質を持っていそうな、角と羽と尻尾を生やした、褐色の肌色をしている『魔族』の女性であった。
「……ベレト様、何故ここに……?」
その女性の名前らしきモノを、アストさんが呟いていることから、恐らくは知り合いかその類い覗いてみたい関係性なのだろうが、表情や声の調子からは、ソレが良好なモノではないのだろう事を予想するのは、そこまで難しい事でないだろう。
「私が何処に居ようと、貴女に何か関係が有って?
……それに、貴女、何時までわたくしの前で、そんな姿でいるつもりなのかしら?さっさと解いてしまいなさいな」
「……お許しを。私は現在、魔王陛下のご命令で動いておりますので、どうかここは……」
「……あら、貴女、いつの間に、そんなに『偉く』なったのかしら?今ここに居るのは『わたくし』で有って『陛下』では無くってよ?」
そう言うと、元からキツめだった眼光を、更に鋭いモノにする誰かさん。
多分、話の流れからして『ベレト』とか言うのが名前なのだろうけど、別段直接紹介された訳では無いし、アストさんとも友好的な関係には無いみたいだから、わざわざ覚える必要性は無いよね……?
そんな『ベレト』からの要求に、困った様な雰囲気で俺達を気にする素振りを見せるアストさん。
……おそらくだが、この場でアストさんが言われているのは、例の姿を変えているらしい魔法の事だろう。多分、それを解けって言っているのだろう。
アストさんが俺達を気にしている理由としては、多分だが、俺以外の面子は、アストさんが魔法を使っているってことを知らないのか、もしくは、魔法を解いてしまうと、極端に違う姿になってしまうって事が考えられるが、アストさんの言葉を信じる限りでは、恐らくは理由としては前者になるのだろう。
アストさん本人も、そこまで違う姿をしている訳では無い、って言っていたしね。
……だが、それでも、あの『ベレト』とかは言うのは、アストさんの姿を晒したいらしく、アストさんが幾らやんわりと断りを入れても、身分(話を聞く限りだと、アストさんよりも上の役職に就いているみたい)を笠にゴリ押しながら、取り巻きの連中(全員『魔族』の男、無駄にイケメン)共々、アストさんを見下す様な視線を送ってきている。
……やべぇ、どうしよう。
今の今まで、直接言われているアストさん本人が我慢しているみたいだから、俺も手出ししないで我慢しよう、とか思っていたのだけど、いい加減あの『ベレト』の下らないお喋りも、その取り巻き共の下種な視線もウンザリしてきたので、うっかり槍が滑ってあいつらを皆殺しにしてしまっても、それって『事故』になるよね?なるんだよね!?
そんな、ある意味処か正真正銘危ない事を考えていると、アストさんが俺達の方へと向き直って、申し訳なさそうな表情の中に、何故か『悲しみ』の色が混ざっている様な顔をしながら声を掛けて来た。
「……皆さん、今まで黙っていましたが、現在の姿は、私本来の姿ではありません。
出来れば、このままの姿で皆さんと接していたかったのですが、あの方からのご命令で、解かなくてはならない事になりました。
……そして、これは、私としても、『厚かましい』とは理解しているのですが、……どうか、これからお見せする姿を見ても、嫌わないでいただければ、大変有難いです……」
そう言いながら、何時ものソレとは違い、口元に寂しそうな微笑みを浮かべてこちらを見ていたアストさんだったが、その次の瞬間には彼女の姿が光に包まれ、ほんの一瞬の事とは言えど、アストさんの姿を見失ってしまう。
そして、その光が止み、視覚が戻った時には、それまでアストさんが居た所には、アストさんと同じ顔、背格好をした、けれども決定的に違う点として、それまでは無かったハズの角と羽と尻尾が生えている、恐らくはこれが本来の『魔族』としての姿なのであろうアストさんが立っていたのだった。
……しかし、そんなアストさんの姿には、他の『魔族』の人達とは、決定的に違う点が一つ有った。
それは、アストさんの教えでは、『魔族』は皆、それぞれ備えている特徴が違うけれども、共通して持っている特徴として『肌の色が濃い』と教わっていたのだが、そのアストさんの肌の色は、俺達のソレと同じ様に白いモノであったのだった。
……だが、俺達からしてみれば、別段何時ものアストさんと、それほど違いがある訳では無いので、これだけで嫌いになる・ならないの判断は出来ないし、するつもりも無い俺達は、その何処か『コスプレ』感漂うアストさんの美貌に見惚れると同時に、内心で、何をそんなに恐れていたのだろうか?と首を傾げるコトとなる。
しかし、そんなアストさんへと、視線へと込めた忌々しさを強めて、更に睨み付ける様にするベレト(とか言う輩)だったが、その視線を、アストさんへと注目している俺達へとスライドさせると、途端にその硬度を軟化させ、こちらの事を慮る様な声色で話し掛けてくる。
「まぁ!貴殿方が、他の世界からいらしたお客様ですね?今の今まで、あんな自らの正体すら録に明かさない女にエスコートされて大変だったでしょう?
これからは、魔王陛下の信厚き、わたくしベレトが、貴殿方を首都クラニアムまでお送り致しますわ!さ、早く、こんな魚臭い処からは移動して、魔王陛下へと謁見を申し込みましょう!馬車であれば、こちらにご用意してありますので、遠慮は為さらずにお乗り下さいな」
それまでの態度で既に爆発寸前だった俺達へと、更なる爆薬を投下してきた『ベレト』。
台詞だけを聞いていれば、ただ単にこちらを心配しているからこそ、自分達と同行する様に言ってきているのだと思えるだろうが、そのアストさんへの侮蔑を込められた視線や、俺達(俺、タツ、レオ)を舐める様に見回す視線だとか、取り巻きの連中が女性陣へと向けてくる好色な視線だとかを総合的に鑑みると、どうしても『俺達の為』に言っているとは思えないのである。
また、謁見云々とか抜かしている以上は、おそらくでは有るが、俺達を利用して、この国の王たる『魔王』陛下に取り入るつもりなのだろう。
……おまけに、アストさんを貶す様な発言をしている以上は、死刑確定なのだが、幾つか気になる点が有ったので、爆発すること無く、グッと嫌悪感を堪えながら口を開く。
「……ええっと?俺達を首都までつれて行くのは、アシュタルトさんの仕事だと聞いていたのですが?」
「あら、それは違いますわ!あくまでも、その『忌むべき肌』のお仕事は、貴殿方をここまで連れてくる事だけですもの。その後は、高貴にして正統たる『サキュバス』の血統であるこのわたくしが引き継ぐ事になっておりましたもの!そこの、『出来損ない』では無く、ね」
チラリとアストさんへと視線を送ると、とても辛そうな表情をしながら、俺と視線を合わせながら首を横へと振って、否定の意を表す。
……まずは、嘘一つ。
「……そうでしたか……。じゃあ、さっきから言っている、『忌むべき肌』だとか、『腐れ姫』だとかって、一体なんの事ですか?」
その言葉に、更に表情を辛そうなモノへと変えてしまうアストさん。
……すみません、でも、ここで聞いておかなくてはいけない様な気がするんです。
「あらあら?もしかして、貴女、自分の事もこの方々にお教えしていなかったのかしら?……まったく、これだから『出来損ない』は……。
わたくし達『魔族』のモノ達は、皆一様に肌がこうして肌の色が濃いのが特徴です。わたくしの様に、こうして『高位魔族』たる特徴を、全て持ち合わせているモノであれ、地を這う虫の如くあくせく働く平民であれ、それは変わりません。
……ですが、極希に、そこな『出来損ない』の様に、かの繁殖力だけでこの大陸の覇者と成ろうとしている、不遜極まる『人族』の様な、白い肌を持ったモノが生まれる事があるのです。
わたくし達が神から愛されている『証』である、この肌を持たない『忌み子』が。昔は余程の事が無い限りは、産まれた時には殺していたみたいですので、こうして生きていられるだけ、まだ幸せなのではないでしょうか?」
……内側から沸き上がる怒りを堪えて、次へと移る。
「……では、『腐れ姫』の方は?」
「ああ、それは、そこの『出来損ない』の特異な魔法から来た、不名誉極まる二つ名ですわね。
『忌むべき肌』のモノに時折現れると言われております、そのモノだけにしか扱えない魔法の一つで、己の手で触れたモノは、それが何であれ、どんなモノであれ腐食させる、と言ったモノでございます。
……それを用いて、その『出来損ない』は、自らの上官を腐れ果てさせた、との噂すら有りましてよ?
質問の方は、もうよろしいかしら?」
……ああ、聞きたかった事は、大体聞けたからな。
そんなことを胸の内側で思いながら、俺はアストさんとベレトの居る方へと歩いて行く。
すると、ベレトの方からも、俺の方へと歩み寄って来て、俺を出迎えるとばかりに両手を開き、その豊かな胸元を惜し気もなく晒してくる。
「さあ!異界からのお客様、わたくしと共に行きましょう!貴殿方であれば、わたくしが自らお相手して差し上げてもよろしくてよ?もちろん、お嬢様方も、わたくしの部下達が全力で『おもてなし』して差し上げますわ!!」
そう言って近付いて来るベレトの胸元に飛び込……まずに横を通り抜け、すれ違った事で固まるアバズレを完全に無視してアストさんの元へと一直線に歩み寄り、先程の説明の時からずっと胸元に握り込んでしまっていた手を俺の両手で包むと、俯いてしまっていた顔が上がり、悲しみや怯えの色に混じって、驚きや期待の色が見え隠れするその顔を、身長的に若干下から覗き込む。
そして、握り込んでいたアストさんの綺麗な手を広げ、そこに口付けを一つ落としてから、俺の行動に驚いているアストさんへと、自己判断でも滅多にしない笑顔を向けながら、こう言い放つ。
「俺は、アストさんと共に在る方が心地好いです。
例え、アストさんが何かを隠していたかったとしても、何かを危惧していたとしても、それらを含めて『アストさん』何だと思います。
だから、俺は、アストさんが『誰』であれ、『何』であれ、アストさんと一緒に居たいと思います。
だから、一緒に首都まで行ってくれませんか?魔王陛下からの命令だからではなく、『アシュタルト』個人の感情で、同行をお願い出来ますか?」
その言葉に、最初はただただ涙を流すだけだったアストさんだったが、その直後に俺へと抱き付いて来て、先程俺がした様に俺の頭を両手で抱えて、その額へと口付けを落とされる。
その衝撃に固まっていると、俺の頭を放したアストさんが、一歩下がって俺を見詰めて来る。
その顔には、既に暗い色や涙は残っておらず、浮かべられた満面の笑みからは、俺の提案への承諾の意のみが浮かべられていたのだった。
……元より、こう言う感じにしようとは思っていたのですが、どうしてこうなったのでしょう?
誰かおせーてくらはい(←オイ!)
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