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可能性ってなんだろう


ティッシュ

ただの薄い布を召喚する。無意味。


ヌルヌル

体からヌルヌルした液体を出せる。範囲は任意。ヌルヌルだけ体から出すことが可能。


スケート

地面を滑るスキル。広い場所とかだと早いかも。コツが必要。



これが、俺が森で実験した時に思った事だな。はぁ……もう冒険者やろうって意気込んでたのに……っ!いや、ここで諦めちゃだめだ!初代国王様を見習わないと!


あの方は栽培でも様々な試行錯誤を繰り返して竜退治に臨んだらしいからな。他の試練も栽培が無ければ難しかったかもしれないとも言ってた。ただの栽培が活用法次第でああなるんだ。俺のスキルだって必ず何かしらの可能性があるはずなんだ。

っつっても、その可能性を探すのが難しいんだけどな。


……なんかちょっと寒いな。薄いけど、ティッシュを重ねれば寒くないかな?

そう思って俺はティッシュと念じた。するとまぁ不思議。


「うおっ!?」


はい、本日2回目の驚き。そりゃぁね。いきなり分厚い布が出てきたんだから。それも妙にふっくらしてて暖かそうな。


「え?これティッシュなの?嘘でしょ?」


試しに消えろと念じたら消えた。


「マジか……」


まぁ、寒さをしのげるっていうならこのティッシュはいいな。全く使えないスキルから結構使えないスキルに昇格だな。一応、もう一度召喚してみたが……。


薄い布しか出てこなかった。あれか?俺が寒いって思ったからあんなのが出てきたのか?と思って今度は寒いと思いながら出してみた。するとさっきと同じ奴が出てきた。羽織ってみると確かに暖かく、一種の布団みたいな感じだった。


「あったけぇ…」


それもかなり温かかったから野営の時はコレ必須かもな。結構使えないスキルから野営限定で有難いスキルに昇格だな!


と、思ったけど、純粋にどんなティッシュが出て来るのか気になってきた。思ったが吉日!俺はそう考えて今度は可能な限り固いティッシュを思い描いて出してみた。……だが、いくら経ってもティッシュは出てこなかった。変だなと思って毛布を思い描いで出してみたら出てきた。むぅ……謎だな。


取りあえず、今のところ分かっているのは、考え方次第だが、毛布にはなるみたいだな。スキルは万能じゃない。必ず、何かしら方向性?っていうのがあったはず。これも国王様が明言してる。どんな死にスキルでも方向性を考えて、そこを踏まえて考えるってなると、俺のスキルで共通するのは?



ティッシュ

今のところは不明。これは未だに深い検証が必要。薄すぎる布が原型と考えていいだろう。何も考えないで出てきたからな。じゃぁ、毛布との共通点は?


ヌルヌル

これは名前の通り、ヌルヌルするなら何でもって感覚でいいと思う。まだ全部が全部試していないけど、大体合っていると思う。


スケート

床を滑るスキル…っていう認識しかない。もしも他にも使い道やらがあったらその時にまた考えよう。少なくとも今は考えられない。………いや、木々を滑るときはどうなるんだろう?森の中で使えないスキルだったら嫌だしなぁ…



……ちょっとスケートをもっと詳しく検証してみるか。幸い、未だに時間はある。

一応、木々が周りにいっぱいあるから(森だから当たり前か)、それで検証。まずは滑るから木に掴まりながらスケートを使う。いきなり滑りそうになったけど何とか耐えた。で、次はそのまま足裏が木に着くようにやってみた。そ~っとやると地面についてる足が耐えられないから一瞬で。


ツルっ。


お?もしかして木も大丈夫……なのか?

ちょっと勢いを付けて登ってみよう。


よし、十分な距離を取って……行くぞ!


ダッ。思いっきり走る。

もう後数歩ってところでスケートを使う。滑りやすくなるからそのまま。

そしてそのまま一気にジャンプして木に足裏を…!


ツルっ。


「うおおおお!?」


ガツンっ!


「あが……あ……あはっ」


あああああ、痛い!!また頭の後ろから行った!痛い!!チクショウ!


ううん……一応、木でも滑るけど下に滑れるだけって事なのかな…。

そんな感じで色々試していたいところだけど……。



「グルる……」


「……げ、狼じゃん…」


こいつらは少なくとも攻撃系のスキルが無いと倒せない。っていうか討伐が限りなく難しい。早いだけっていうシンプルな魔物だけど、そのシンプルさが逆に脅威なんだよね…。幸いにもなんでだか一匹なんだけどね。普通、こういった犬系の魔物は群れるはずなんだけど、この何の変哲もない狼は一匹でいるんだよね。

初心者が一番狩りやすい…というより修行しやすい魔物だな。


が、それは攻撃系のスキルがある場合だ。俺のスキルに攻撃系は全くないと言っていい。辛うじてスケートの速度で…みたいに出来るかもしれないけど、純粋な攻撃系じゃない。


「グルル……」


ああ、これ俺を獲物として見てる目だな……ま、それでも一応弓は構えるけどね。剣も一応腰に下げている。……短剣というよりショートソードって感じだけどね。


そうだ!ティッシュで大きいのを召喚して目くらまし。その後、弓で弱める…っていうのはどうだろう。よし、早速実行。


まずは挑発。弓矢をちょっと本気で射貫く。勿論、わざと外す。予想通り、狼の右上をかすめた。すると狼は一気に距離を詰めて来る。そして俺はティッシュで目くらましするためにティッシュを使った。

すると……


ぴかああああああああ!!!!


「ぴか~~~」じゃなくて「ぴかああああ」ね。めっちゃくちゃ光るティッシュが出てきた。え、ナニコレ。日の光より強いんだが?っていうか俺にも被害があああああ!眩しいいいいい!!


「アオ~~~~~ん!!」


「ぬおおおおお!!」


眩しく光るティッシュを出した!俺と狼の眼がやられた!


…冗談はさておき、結構効いたな…。一応、光の現物は俺が持ってる。で、可能な限り目に入れないようにして、俺は弓と剣を入れ替えた。そしてそのまま剣を狼の首に突っ込んだ。

まぁそうすると狼死ぬよね?という訳で死にました。俺は念のためティッシュをそのままポケットにしまって狼を解体する。解体ナイフも結構前から持ってるし、使ってる。そして狼の毛皮と心臓付近に存在する魔石をゲット。後は火打石で狼を焼いた。じゃないとまたアンデッドとして蘇る可能性も否定できないからな。


そして俺はポケットに入れたままのティッシュの感触を確かめてみる。

薄い布の時のティッシュと同じ感触。ただ、違いはあのまばゆさ。いやぁ、マジの目玉焼きが出来ると思った…。軽さも最初のと同じ、大きさ……は多分同じくらいだ。っていうか布の上からでも光が物凄く漏れてるってどんだけ強い光なんだよ…。


じゃぁ召喚するときの違いは?一番の違いは「目くらまし」だ。当初、俺は大量のティッシュ、もしくは大きなティッシュを召喚しようと目くらましを考えた。でも結果はとてつもなく光るティッシュ。確かにこれ1枚で全部解決した。大きなティッシュだと確かに足を取られる可能性もあったし、大量のティッシュも別の意味で足を取られる可能性があった。…お互いに被害が出たのは実験の犠牲として。

あ、でもそもそも複数召喚できるのかこれ?よし、試すか。っていうかこの解体で着いた血をどうにかするか。あ、タオル忘れた。まぁいい………出来るか?ちょっと血を拭く用のタオルをイメージしながらティッシュを使ってみた。

するとまさしく血を拭くための布が出てきた。それも濡れた状態で。あぁ便利。という事で手を拭いた後、腕や服についた血を拭いた。それも比較的簡単に取れたためこれは結構使えると思った。


ここまで来てもしかすると、と思った。ティッシュは四角い布であれば何でもOKなんだと思う。現に毛布も毛布「もどき」で実際は大きな四角い布だ。目くらましのアレもそうだったし、濡れたこの血拭きタオルも四角い布だし…。でも結構近いと思う。


とりあえず、複数召喚できるか実験。

まず1枚。普通のティッシュ。うん。問題ない。2枚目。うん。出てきた。問題ない。3枚目、これも普通に出てきた。そして5枚まで普通に出せた。6枚目以降は古い方から消えて新しいのが出ていくみたいだ。

次の実験。違うタイプのティッシュを召喚できるか。結果、無理だった。つまり、同じタイプのティッシュだったら5枚まで召喚出来て、それ以降は古い方から更新されていく……って感じかな?


そうやって実験していると……


どおおおおおおおおおん!!!


何かが爆発するような音が、向こうから聞こえてきた。


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