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キミの隣でずっと見ている  作者: ぱんだくん(過去に書いたもの)
2/12

戻りまして…

俺が住んでいるマンションの一室の壁に貼ってあるあのとき書いたみらいマップを見た。

“大学卒業”という行程まで、すべてこの未来マップの通りにいった。

―――そう、スバ手。このみらいマップは本当に自分の未来の地図のようだった。

去年就職したばかりの出版社は、いい人たちばかりのとてもいい職場だ。

大学にはいってからもコンクールに作品を出し続けたが何の音さたもないままここまで来た。

そういえば、コンクールに落ちるたびに気落ちする情けない俺の隣で一生懸命なぐさめてくれるのはいつも佳奈だ。

今度佳奈が家に来たらまずお礼を言おうと決めた。

これからも、佳奈に、隣にいてほしいから。


そのときは案外早く来た。

ピンポーンとチャイムが鳴ったのでドアを開けてみると、

「やっほー!来ちゃった」

という満面の笑みの佳奈がいた。

…来ちゃったってなんだ、来ちゃったって。佳奈は返事も待たずに部屋に上がってきた。いつものことなので止めはしない。

佳奈がこうして俺の部屋を訪ねてくるのは、たいてい佳奈の方でなにかやっかいなこととか嫌なことがあったときだ。

「今日はどうしたの?」

俺はいつものように聞いた。…そういえば今日は金曜日だ。

「ちょっと相談。

今日は何かやっかいごとがあったらしい。そして、今日はおそらく…間違いなく泊まっていくだろう。そう思って布団を二枚敷いた。見ている佳奈からは「気が利くね!」と言われた。

…やはり、最初から泊まっていく腹だったらしい。

俺が布団を敷き終わって椅子に座ると早速佳奈はしゃべりだした。

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