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結構、弁護士も嘘をつくなと思った話

作者: 山田 勝

今年4月くらいに、家に何か、オレンジ色の封筒が来た。

俺宛だ。


封筒の表紙に債権回収会社とか、〇〇弁護士法人と書かれている。

至急中を確認して下さい?連絡を下さい。まるで税金を支払っていない人に来る督促みたいじゃ無いか?


と思って中を見て驚愕した。

借金の督促だ。40万円ある。



父親の借金だ。それなら、亡くなった時に・・・相続したな。放棄はしていない。

この家も再婚相手の義母と俺で2分の1の共有だ。

と言っても、家の価値は0、辛うじて土地代ぐらいか。


そんなことはいい。俺は慌てた。

電話をして情報を調べなければと思ったが時間が遅い。営業時間は過ぎている。


今にしては、これが幸運だった。


義母の連れ子の義姉は法律事務所の事務員だ。

相談してみた。



「はあ、勝、手紙貸してみなさい・・」


「義父の亡くなった日って、いつだったっけ?」


「今から10年以上前の12月・・・あ、もしかして」


「そうよ。この督促状には、5年以内の日が最後に払った日になっているわね。『支払いの催告に係わる弁済期』が最後に支払った日のようね。金融会社の消滅時効はざっくり言って5年なのよ」


そうか、親父が亡くなってから親父が払っていることになっているのか?

しかし、弁護士が係わっていてこんなことをするのか?



「これは何かのカード会社で、おそらく10年くらいの利息、延滞利息がかかって40万円ね。

多分、亡くなった時に、カードローン付の銀行口座で相続の手続きをこぼれていたのがあったのじゃない?」


そう言えば、親父が亡くなったときに銀行に届け出て、それから口座の中を相続できたのだっけ?

結構、自動じゃなかったな。自分で調べなければならなかった。親父の遺品を探したのだっけ?


マイナンバーカードのある今は分からない。



「これは、私が聞いた話から推測だけど」


義姉さんが教えてくれた。

この場合、うっかり電話をしたら、録音をされて、それで債務を承認したことになって時効が援用できなくなる・・・・



「そんなこと?弁護士が債務を復活されるために嘘をいったこと?」

「そうね・・・結構だまし合いよ」



例えば、伝統的なもので債務の整理屋。


多重債務者から債務整理の案件をうけて、金融会社に介入通知をいれて後はしらんぷりとか。


「それに、ネットを調べてみなさい。〇〇弁護士被害者の会ってあるわよ」


「これは・・・」


と本物の弁護士に対する対する被害者の会だ。被害者の会も弁護士が代表を務めている。

被害者の会の方の弁護士は〇〇弁護士から通知が来たら連絡を下さいと訴えている。



「この弁護士の先生は結構大手のモバイル会社の債務を回収するのだけど、無茶苦茶で、払った債務を請求したり。

 逆に請求の通知が遅れたりといろいろ問題があるのよ」


「ふ~ん。結局は、何も信用出来ないってことだね」


「そうね・・電話が来ても決して取ってはいけないわ。家の固定電話に来る可能性があるわ。母さんにも言わなきゃね」



結局、この件は債権回収会社にレターパックで債務不存在の主張の手紙を送ったら、手紙や封筒は来なくなった。


もし、携帯の電話番号を知られていたら、電話が来て、あっという間に、債務を承認したということになったのだろうな。と思う俺がいた。






最後までお読み頂き有難うございました。

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