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1話
現在私は、33歳のシングルマザーで娘を育てながら、通信制の大学に通い保育士を目指している。
毎日忙しい日々を過ごしている。
けれど、あの時の光景が今にも鮮明に覚えている。
そうあの時のこと。
決して誰にも言えないあの時のことを。
33年前に遡ろう。
1990年に東京都に生まれた私ありさ。
2歳の時に両親が離婚して、そのあと再婚をし、兄弟3人になったが皆お父さん違いに育てられたありさは、
決して裕福な家ではなかったがとても温かみのある家族だった。
それから20代になり、キャバクラの世界に飛び込んだ。
人気もです、毎日平凡か過ごしていた。
そう。あのときまさかこんなことが起こるとは誰も想像していなかった。
あるお客さんと出会いそのとことがありさの人生を狂わせるとは…。
そのお客さんとは、指名本数が全てのキャバ嬢。
やばい時に駆けつけるお客さんだった。
「俺と付き合わないか?」突然言われた。
お金の葬りも良かったので迷わず
「いいよ」と軽い返事をしてしまった。
その人の名前は田中智之だった。
そうその出会いが全て間違いだったとは誰も気づかず。