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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

お嬢様はレアが好き!天使と悪魔のスーパークォーター!

作者: 睡蓮こたつ
掲載日:2020/05/02

 お越し頂き、ありがとうございます!

 最後まで目を通して頂けると嬉しいです。

 是非、宜しくお願い致します!

 辺境の地、ヴィラーダ地方。

 私、レナシス・クリード・スティフェルは、この地に生を受けた。

 昔は立派な貴族だったらしいのだけど、今は所謂(いわゆる)没落貴族。

 でも、お婆ちゃんと一緒に楽しく暮らしてる。

 貧しいけれど幸せな家庭……このまま続けば良いと思っていた。


 いつも笑顔のお婆ちゃん。

 畑仕事をしている時も笑顔を絶やさない。

 私は畑仕事を偶に手伝うくらいで、基本は家事全般だ。

 私が16歳になった年のある日。


「た、だいま……うぅ……」

「お婆ちゃん、どうしたの!」

「ちょっと……苦しくてね……」


 私はお婆ちゃん肩を抱え、ベッドまで運んで寝かせる。


「お婆ちゃん! お医者さんを呼んでくるから待っててね!」


 私は急いで村のお医者さんの所へ向い、連れて帰ってきた。


「お婆ちゃん、大丈夫! お医者さんを連れて来たよ!」

「はーい、スティフェル様、大丈夫ですかー?」

 

 大丈夫じゃないから、連れてきたんでしょ!

 心配と苛立ちで複雑な状態だったけど、水とタオルを準備して運んでみた。

 すると、お婆ちゃんは落ち着いたのか眠りについていた。


「お嬢様、ちょっと……」

「はい……」


 腐っても貴族、様は付けてくれる。


「お婆様のご容態ですが……」

「はい……」


 私は息を呑んで、お医者さんの言葉を待つ。


「鑑定魔法の結果ですが、流行り病では有りません」

「では……?」

「内蔵を弱めていますね。年齢から来る物も有るのでしょう」

「お婆ちゃんは治るんですか!?」

「治す方法は有りますが……お金が結構掛かります」

「え……」

「回復魔法では無理ですので、お薬の病魔用のポーション費と行使費です。これを数ヶ月は行わないといけません。お代は――――」


 はぁ!? そんなに掛かるの!?


「うちにはそんな大金……」

「申し訳ない、行使費はうちで負担するとしても、うちでポーションを持ってる訳では無いので買わないと……」


 なんて事なの……。


「出来るだけ助力は致しますが……」

「分かりました……何か方法を考えます。ありがとうございました」

「では、お大事に……」


 そんな……お婆ちゃんが……。

 お金を稼がなきゃ! でも、どうやって。

 先ず、屋敷内の目ぼしい物を探す……が無い。

 ん? 何だろう、このスクロール?

 結構、大きい……何にも書いて無い。


 スクロールを開き終わると、紙の表面が輝きだした。


 ま、眩しい……何か文字が……これ、家系図?

 あ、私まで載ってる!

 お父さんの名前とお婆ちゃんの名前だ。

 お爺ちゃんが……悪魔第一階級レビヤタン?

 えっ、悪魔って何?

 お母さん側は、お爺ちゃんと……お婆ちゃんが第六位天使エクスシア?

 何なの? 明日、お婆ちゃんに聞いてみよ。


 結局、金目の物は見付からなかった。

 代わりに「魔導書」の上下巻、「初めての回復魔法」「魔物大全集」と言う興味深い本を見付けた。

 

 翌朝、お婆ちゃんの様子を見に行く。


「お婆ちゃん、大丈夫?」

「心配を掛けてごめんね……」

「お婆ちゃん、教えて欲しい事が有るんだけど……」


 私は昨日の家系図について教えて貰った。


 お婆ちゃんの旦那さんである父方の祖父は、悪魔だったらしい。

 父を身籠ると失踪。お婆ちゃん一人で私の父育てた。

 その父も私を身籠ると失踪したらしく、血は争えないと呆れていた。


 一方、母方の祖母は天使だったらしい。

 天使と人間の間で母を身籠った罪で、祖父祖母共に神様の罰を受けて消されてしまった。

 母には罪が無いとの事で、罰を受けず出生したが病弱であった。

 その為、私を産んで直ぐに他界してしまったそうだ。

 天使とのハーフでも、病魔には勝てなかったんだ。


「つまり……私には、天使と悪魔の血が流れているって事?」

「隠すつもりじゃ無かったんだけど……」

「気にしなくて大丈夫だよ、お婆ちゃん」

「ごめんねぇ……げほっ、げほっ……」


 私はお婆ちゃんを寝かせ、食事の準備をしながら考えていた。

 天使と悪魔の血が流れているなら、魔法とか使えるんじゃない?

 魔法とか使えれば、ダンジョンに行けるよね……。

 強くなったらダンジョンでレアアイテムを拾って売れば……お薬とか何とかなるかも!

 幸いにも、米や野菜、干し肉の備蓄は有る。

 私達二人なら、数ヶ月は耐えれる筈。

 明日から魔法の特訓だ!


 それから「魔導書」の上下巻、「初めての回復魔法」「魔物大全集」を何度も読み返し、魔法は何度も練習した。


 そして、一ヶ月が過ぎた――


「お婆ちゃん、おはよ! 調子は?」

「お、お早うレナシス……お婆ちゃんは、もう……楽になりたいよ……」

「そんな事言わないで! 絶対、薬を買って帰るから! ……ううっ……」


 私は泣きながら、お婆ちゃんを抱き締めた。


 その日、初めてダンジョンへ向かった。

 通常、ダンジョンに入る為には、冒険者登録をして腕に魔刻と呼ばれる物を付けるらしい。

 これをゲートの守衛に見せる事で、晴れてダンジョンへ入場出来る。

 が、それをするだけで、お金が掛かる!

 

 と言う訳で、魔法で身体を透明化して入場する。


「インビジビリティ!」


 レナシスは周りから見えなくなり、守衛の間を易々と通り過ぎる。


「ん? 何か良い匂いがしないか?」

「本当だ、何だろうな?」


 えっ、私って良い匂いがするの?

 ちょっぴり嬉しいかも。


 このダンジョンは根源の洞窟と言われ、現在の冒険者達の最下層到達階は地下30階だそうだ。


「アクセラレーション! フライ! マッピング!」


 加速魔法と飛翔魔法、そして、地図記憶魔法だ。

 これで私は一気に深部まで進める筈だ。

 出てくる魔物や冒険者は完全に無視。

 魔法が切れたら再び魔法。

 途中、縦穴が有ったので一気に階層を稼ぐ。


 そして、遂に地下30階到達。

 この辺で魔物を倒せるか実験しよ。

 だけど、全然魔物に遭遇する事なく大分奥まで進む事に。


「「「がるるる……」」」


 やっといたわ! 三首の犬……ケルベロスだ。

 こいつを倒さないと下の階に行けないのね。

 さぁ、いくよ!

 私はケルベロスに向かい指を差して唱える。


「ライトニングボルト!」


 凄まじい雷撃がケルベロスを襲い、周囲の壁の一部と一緒に消滅してしまった。

 あれ? 弱い?

 ケルベロスが居た所には、金色に光る腕輪が落ちていた。

 こ、これは! 高値で売れそう!

 この調子でどんどん行くよ!

 待っててね、お婆ちゃん!


 更に階層重ね、地下50階……。

 もう荷物が持てないよ。

 お金に余裕が出来たら魔法の鞄を買おう。


「誰だ貴様! 何故、人間がこんな場所に?」


 あ、あれは確かレッサーデーモン!


「妙だな。女、お前人間か?」

「人間ですけど何か?」

「まぁ良い、死ね!」


 黙って殺される訳無いでしょ!


「ファイアボール!」


 私は火の球を20個放った。念のためね。


「ば、馬鹿な! こんな数! うがぁぁぁ!」


 あっと言う間に消滅。

 火の球、半分でも余裕だったかな。

 あれ? あれは!

 レッサーデーモンの居た所に、金色と銀色に光る剣が!

 レアアイテムかな!? お宝お宝!

 今日はもう帰るか。


「テレポート!」


 便利な魔法でしょ! 空間転移魔法。

 ところが欠点が有るんだよね。

 ダンジョン内外は移動出来ない……これは結界のせい。

 あと行った場所しか行けない……これは仕方が無いよね。

 そして一日一回しか使えない……これも仕方が無い。

 地下1階だと目立つから地下3階に移動してから帰る。


 いやー初日にしては大漁大漁!

 私の考えは間違って無かったわ。

 あ、ここで鑑定してからダンジョンを出ましょ。


「アプレイザー!」

 

 ふむふむ、腕輪はマジックアイテムで、この王冠はノーマルかぁ……あ、この剣レアアイテムだ! 2つも有る! この短剣はマジックかぁ……丁度武器が無いから装備しよっと。

 結構、時間掛かっちゃった。

 さて帰りますか……ん? 男の子?


「助けてー!」


 ゴブリンが5匹……追いかけられてる?

 男の子は遂に壁まで、追い詰められた。

 あの男の子……超可愛い!!

 人を助けるのに理由は要らないよね?

 嘘、だって可愛いんだもん。


「マジックミサイル!」


 30本の矢が5匹のゴブリンを串刺しにした。


「大丈夫?」

「ど、どうもありがと……」

「何で一人でこんなところに?」


 聞けばパーティーとはぐれたらしい。

 年は13歳で三つ下だね。


「君、お名前は?」

「ライウェルです」

「ライ君ね、私はレナシス。レナって呼んでね」


 いきなり愛称とか引かれるかな?


「うん。レナさん」


 ちょっ……可愛い過ぎる!


「レナさん……」

「なーに、ライ君?」

「あの魔法……マジックミサイルにしては、数が多過ぎると思うんだけど……普通は多くて2、3本だと……」


 え! そうなの? だって魔導書には努力次第で本数が増えるって書いてたから。


「そ、そうなんだー……あははっ」

「レナさん!」

「なーにかな?」

「僕、嘘ついた」

「え? どうしたの?」

「本当は、はぐれたんじゃ無いんだ」


 ん? どう言う事?


「僕、レベルも低いし捨てられたんだ。元々虐められてて……今回も無理矢理連れて行かれて」

「ライ君! それじゃ明日から私と潜らない? パーティーなら経験値が分配されるし」

「え、良いんですか!?」

「勿論!」

「お、お願いします!」


 愛でて、愛でて、愛でまくるよ!

 地下1階まで送ってお別れ。

 私は時間をずらしてダンジョンを後にした。


 街で換金するとアイテムは大金に化けた。

 そのお金でお医者さんに聞いたポーションと、お婆ちゃんが大好きなお菓子を買う。

 急いでお医者さんを連れて家に戻った。


「ただいま、お婆ちゃん!」

「お、お帰り……レナシス……」

「ポーション買ってきたよ!」

「そ……う……かい……ありが……と……ね」


 お医者さんは、直ぐにポーションと魔法を使用する。


「こ、これは……」

「どうしたんですか!?」

「スティフェル様には、もうポーションが効きません……」

「え、どうして……治るって!」

「時間が……身体を蝕んだかと……」

「そんな……お婆ちゃーん! わぁぁぁ!」

「泣か……ないで……レナシス、私は……幸せだっ…………」

「えっ! お婆ちゃん! お婆ちゃん!」


 呆気なかった。お婆ちゃんは最後まで笑っていた。本当、何の悔いも無かった様に……。


 私は一週間ほど、何もしなかった。

 お婆ちゃんを埋葬して、敷地内のお墓をずっと眺めていた。

 私、何をしてるんだろう……。


「お婆ちゃん……」


 お婆ちゃんの遺品を整理する事にした。

 あれ? 手紙?


(親愛なるレナシスへ)


 お婆ちゃん……。


(この手紙を読んでいると言う事は、私の状態がとても酷いか、もしかしたら死んでいるかも知れないね。レナシスと暮らした16年間、とっても幸せだったよ。いつもお婆ちゃんと一緒に居てくれたのは本当に嬉しかった。でもね、代わりに外に出歩く事が少なかったでしょ? 私はそれが凄く心配だったんだよ。友達は居るのかい? レナシスも年頃なんだから、男の子の一人でも連れて来て欲しかったね。ま、私の我が儘だけどね。心残りはレナシスの花嫁姿が見れない事。お婆ちゃんが死んでも、家で塞ぎ込まないで、外の世界に目を向けるんだよ。じゃあ元気でね。お婆ちゃんより)


 お、お婆ちゃん……うっうっ……。


 次の日、私はダンジョンに行く事にした。

 そう言えば、ライ君との約束も破っちゃったな。

 街で魔法の鞄を購入してダンジョンの中へと向かう。

 

 あれは……。


「ライ君!」

「レナさん!? ずっと待ってたよ!」

「え? ずっと待っててくれたの?」

「毎日ここで待ってたよ。今日会えなかったら諦めようかと……」


 泣きそう顔を見て思わず抱きしめる。


「ごめんね、お婆ちゃんが亡くなっちゃって」

「そうだったんだ、僕の方こそ……ごめんね」


 可愛い! 持ち帰りたいわ……。


「さ、レベルを上げに行きましょ!」

「うん!」

「じゃ、私に抱きついて!」

「え?」


 不思議そうに私を見る。


「落ちないように、しっかり抱きついてね!」

「う、うん!」


 魔法を使って一気に深部を目指す。


「え!? えぇー!?」


 涙目のライ君……そんな顔も可愛いなぁ。

 あっと言う間に30階。


「す、凄い……」

「多分、大事になりそうだから、私の事は内緒にしてね?」

「勿論だよ!」

「二人だけの、ひ、み、つ、ね?」

「うん!」


 二人だけの秘密……良い響きだわ。


「あ、あとコレを付けないと」


 私は腕輪を渡す。

 これはパーティーの腕輪、経験値を分配する事の出来る便利なマジックアイテム。


「さぁ行くよ!」

「はい!」


 さ、ケルベロス、レアアイテム落としてね!


「ライトニングボルト!」


 またしても一撃で倒す。


「レナさん……凄い」

「えへへ!」


 アイテムは……盾?


「レナさん、僕は経験値を貰えれば良いから、アイテムは要らないよ?」


 出来た子だ! でもアイテム全部没収ってのも年上の威厳が。


「アプレイザー!」


 えっと、これは……マジックアイテムか。


「ライ君、これは君にあげる」

「え、でも?」

「私はレアアイテムは欲しいけど、マジックアイテムは要らないから大丈夫!」

「ありがとー! レナさん!」

「うんうん」


 可愛いから、頭撫で撫でしちゃう。


「この調子でどんどん行くよ!」

「うん!」


 結局、この日は地下40階まで到達。

 

「今日は帰ろうか?」

「そうですね……」


 あれ、元気が無いな?


「どうしたの?」

「実は……」


 ライ君の問題、それは魔刻の能力だった。

 ダンジョンに入る際、守衛に魔刻の確認を取られてしまう。

 魔刻から読み取れる事は、本人のレベルと冒険者ランク。

 この冒険者ランクが曲者で、5フロアをクリアする毎に1レベル上がる。

 ライ君と私は40階まで達成、39階までクリアした事になり冒険者ランクが8になる。

 現在の最下層到達が30階、つまり29階までクリアした状態なので冒険者ランクは6になる。

 ライ君は前人未到の階層に到達した事になる。


「それは……マズいわね」

「うん」

「今日は一緒に出ましょ!」

「え?」

「実は私、冒険者登録してないの」

「え!? じゃ、どうやって……?」


 私は透明化の魔法の事を説明した。

 ライ君は目を見開いて驚いていた。


「じゃ、レナさんはレベルも無いの?」

「そうなるねー。でも、入るの面倒だし登録しようかな?」

「その方が良いよ!」


 ライ君のランクの説明もつくし、冒険者登録しても良いかな。


「じゃ、明日登録しに行くよ」

「うん! 僕も一緒に行くよ!」


 あらあら、可愛いやつめ。


 翌日、登録所前で待ち合わせ……これってデートかな? なんて、浮かれていると来ましたよ! 私の王子様!


「お待たせしました!」

「ううん、全然待ってないよ!」


 ごめんなさい、一時間くらい待ってました。


「行きましょ!」


 中に入り受け付けを済ませる。

 さ、ここからが問題。


「では、レベルを測定しますね」


 そう言うと石板を渡されたんだけど……?


「石板を持ったまま、5分ほどお待ち下さい。レベルが0から100まで測定出来ますので」

「は、はぁ……」

「文字が出てくるまで待つんだよ」

「ありがと、ライ君!」

「え、いや別に……」


 ライ君、顔真っ赤! 可愛いなぁ。

 私、可愛いしか言ってないな……心の中でだけど。


「あ、文字が……」

「お疲れ様でした……えぇ!?」

「え、何か?」

「いや、あの……レベル100です……」


 あ、やっぱり? 私も強いと思ったんだ!


「レナさん……凄いよ!!」


 周りの人間もざわつき始める。


「レベル100だってよ!」

「あの姉ちゃんが? 何か間違いだろ!?」

「スティフェル家の令嬢らしいぞ!?」


 他に色々言われてたけど、面倒なのでその場を退散した。


「ライ君、御飯食べてから行こっか?」

「はい、でも僕、持ち合わせが無くって……」

「お姉さんが出してあげるっ!」

「でも、そんな……」

「気にしない気にしない!」

「では、お言葉に甘えます」

「素直で宜しい!」


 食事を取り終え、ダンジョンへしゅっぱーつ!


「今回はライ君が入る時だけ透明化だね」

「はい!」

「私は普通に入って、100レベルの人がダンジョンに入るのを守衛に覚えて貰わないと」


 そして「ダンジョン内で共闘して深層部に行きました」って事にすれば説明がつくよね。


「レ、レベル100!? 行ってらっしゃいませ!」

「はーい!」


 ダンジョンでライ君と合流し、一気に50階まで進行する。


「この辺から行くよ!」

「僕はアイテムを拾って行きますね!」


 私が魔物を蹴散らし、ライ君がアイテムを回収して行く。

 ライ君の発案。賢い子なんでしょう!


「そう言えば……ライ君レベル上がってた?」

「はい、1から10になってました! 一気に皆を抜いて大人と同等ですよ!」

「それは良かった!」

「ちょっとズルいですけどね」

「私はライ君だから一緒にやってるし、他の人とは一緒にやらないから気にしないでね」


 また顔真っ赤! 堪らないわ!


 さて、この階はレッサーデーモンだった筈。

 あれ? 3体も居る……。


「先手必勝、ファイアボール!」


 今回もあっさり……1匹残ってる!

 レッサーデーモンはライ君を狙っていた。

 マズい! 私はライ君の前に移動し、レッサーデーモンの一撃を喰らってしまった。


「かはっ……げほっ……」

「レナさん!」

「くっ……マジックミサイル!」


 50本の矢がレッサーデーモンを貫き、レッサーデーモンは絶叫と共に消滅した。


「はぁはぁ……げほっ……」


 あーあ、やっちゃったなぁ……血まみれだ。


「レナさん! 死なないで!」

「ラ……イ君、私の事……好き?」

「大好きだよ! だから死なないで」

「どれ……くら……い?」

「お嫁さんにしたいぐらいだよ! だから、だから!」

「お嫁……さんか……嬉し……いな……」


 そして、私は天に向かい手を掲げる。


「キュア……ライ……ト!」


 私の傷は見る見るうちに塞がっていく。


「レナさん……?」

「ふぅ……何とか生きてるわ……」

「レナさんの馬鹿!」


 ライ君は泣きじゃくって私を抱き締める。


「実践で回復魔法を使うの初めてだったから上手くいって良かった……」

「え、じゃあ本当に危なかったんだ……」


 それを聞くと、また泣き出してしまった。

 本当、可愛い子だわ。


「あ、ライ君! レアアイテムっぽい!」

「もう……レナさんってば……」

「私の生き甲斐は、ライ君とレアアイテムだもん!」

 

 私はライ君に軽くキスをした。

 ライ君は顔を赤らめてにっこりと笑う。


「もう、レナさんったら調子が良いなぁ」

「ふふふ……そう言えばライ君、私をお嫁さんにしてくれるんだよね?」

「え、あ、うん……」

「歯切れが悪いなぁ?」


 まだまだダンジョンは続く。

 愛を育みながらレアアイテムを集めるぞ!


 

 お婆ちゃん、まだ微妙だけど彼氏が出来るかも知れません!

 目を通して頂いて、ありがとうございます!

 感想や評価を頂けると大変励みになりますので、宜しくお願い致します!

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