第8話 結婚!?
今日は3話更新します。
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ステータスがえげつないことになった。
なんか気持ちが逸っちゃってスキルを習得するのが待ち遠しいが、ここの危険な森で1人で突っ立っているのはどう考えても危険だ。
とりあえず魔王城の地下迷宮にさっさと戻ってから習得しよう。
転移魔法陣はすぐそこだ。
俺は転移魔法陣に乗る。
どうやら他のメンバーはもう地下迷宮に戻ったようだ。
光が俺の体を包み込む。
異世界に来て早速色々と恐ろしい体験をしたが、何はともあれ運よく一気に強くなれた。
まあきっと勇者としてこの世界に来た奴らはレベル1で俺くらいのステータスがあるんだろうが。
そんなことを考えていると、見たことのある光景が目に浮かんでくる。
帰って来たか。
「おぉ、リューン! 帰ってこれたのか!」
「ありがとう! リューン」
「あんた、やっぱりすごい奴だったんだね」
「すげぇな、リューン。ありがとよ」
「リューンさん、ありがとうございます」
おおお、男やババァのお礼や誉め言葉はどうでもいいけどミアちゃんにお礼を言われたァァァ!
これは命を救った恩人へのプロポーズか?
ミアちゃんに言われたらOK出しちゃうにきまってるじゃないか。
「結婚したいって? あぁ、仕方ない。命を救ってくれた恩人に恋をしちゃうのは仕方ないことだ。結婚しよう。ミアちゃん」
「は? え? ちょっといきなりどうしたんですか? 気持ち悪いですよ」
ふむ、どうやら急にOKと言われて恥ずかしくなっちゃったようだ。
ここはできる紳士であるこの俺が。
「いいんだいいんだ、そんな恥ずかしがらなくても」
「いや、恥ずかしいとかじゃなく普通に気持ち悪いので離れてください」
困ったな、ここまで恥ずかしがっているとは……。
ならば一度2人きりになって……。
「なら……」
「おいおい、落ち着け」
俺が「2人きりで話そう」と言おうとしたその時妨害が入る。
「おいこらキース、邪魔するな」
「いや、お前は一度冷静になれ。な? ミアも確かに命をお前が救った時は『格好いい』ぐらいは思ったかもしれないが今変なこと言ったせいで確実に引かれたぞ。最初で最後のチャンスを棒に振ったな」
なん……だと……!?
俺はキースの言葉にだんだんと我を取り戻していく。
「ま、待ってくれミアちゃん、今のは違うんだ……。その……」
しかし、現実は非情。
ミアちゃんは完全に変態を見る眼をして1人で部屋に向かってしまう。
「童貞であるというのは非情だ。かわいい女の子にお礼を言われただけでここまで我を忘れてしまうとは……。うぅ……」
「いや、それはお前だけだろ」
キースが冷静に突っ込んでくる。
ごもっとも。
でも今はそういう冷静なツッコミ勘弁して。
「ま、可哀そうなお前のために今日は新人歓迎会だ。酒は沢山あるからよ。手に入れたホーンラビットの肉と酒で宴会と行こうぜ」
「そうだな」
「ま、あんたの変態具合にはさすがのあたしも引いたが今日ぐらいは勘弁してあげるようにミアにも言っておいてやるよ」
「俺もその気持ちわかるぜ! ミアちゃんはかわいいからな」
みんなが口々に俺を慰めてくれる。
みんな……。
「キース、ドレイク、ローレン、ロイ……。ありがとう」
俺はすこし心の傷が癒えたが、代わりにみんなを逃がすとか言いながらワイバーンの卵の経験値を独占しようとした罪悪感に少しばかり少しばかり苛まれるのだった……。




